「……う~ん」
パラパラと本をめくっていたロメは眉をしかめた。
ゾンビになってから、昼休みは図書室で時間をつぶすようになっていた。ほとんど人がいないからである。受付に座っている図書委員の子は、さっきからスマホばかり眺めていてロメのことなど気にもしていなかった。
「駄目だ、載ってないなあ……メイクアップアーティストのこと」
ふと『メイクアップアーティスト』という仕事について調べてみようと思い立ったのはいいが、図書室にメイク関連の本は一冊しかなかった。
「まあ、載ってなさそうな気はしたけど……『元AK47メンバー直伝!アイドルになれるメイク術』って、いったい誰チョイスでここにあるんだろ」
ロメは本を閉じてため息をついた。頬杖をついてぼんやりとしていると、自然と昨日のことを思い出す。************************
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