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アリサは相手に睨みを利かせているが、相手も負けずにアリサを睨んでいる。
2人が睨み合っている中、
「な!何故アリサ選手がこのプロジェクトに参加されるんですか!?」
「ポルトガル代表としての試合などはどうするんですか!」
記者がこの現状を黙っているわけもなく、喚き散らしていた。
ア「詳細については、スポルティングの監督から手紙が来ているので、私の方からお話します」
(監督!?いつの間に手紙なんか出していたんだ!!?)
アリサは、何も聞かされていないため混乱していた(無表情だが、)
ア「単刀直入に言います。私たちポルトガル代表は、アリサ1人に頼りすぎている。勿論他の選手も弱い訳ではなく、プレーへの積極性もあります」
ア「しかし何をとってもアリサには劣ってしまう。アリサ1人でも、場合によっては…いえ、ほぼ確実に試合に勝ててしまう。」
ア「今言ったことは過大評価なんかじゃありません。紛れもない事実です。アリサがいるとどうしても頼ってしまうのです。アリサがいるから大丈夫だろうと、任せてしまうのです」
ア「なのでアリサにはこのプロジェクトに参加してもらい、一時的にチームを離れてもらいます。その間チームの選手は強化訓練を行い、アリサに近い実力をつけさせるのです」
ア「アリサはプロジェクトに参加している間、個人のトレーニングメニューをこなしてもらい、体の状態は整えさせます。そして、もし良かったら、そのプロジェクトに選手として参加させてもらい、もっと力をつけてもらいたいと思います。」
ア「結果、チーム全体の実力向上にも繋がるので問題はありません。また、代表同士の大切な試合などはその時その時で対応を変えていきたいと思っています。以上で終わります」
アリサは、驚きと感動で目を見開いていた。
あの、女好きでヒモ男な監督がこんな長文を書いているなんて、と。
これを読んでいる人は多分、こう思っているだろう。
「違う、そうじゃない」と。
『監督の話だから、私から口答えはできないから、私からは何も無い』
「で、では!プロジェクトに対する意気込みを何か!」
『意気込み…。世界一のストライカーを潰せるよう頑張りたい』
「なっ!潰すって!自身で育成されるんですよね!?」
「どういうことですか!説明を!」
『話は以上だ』
ア「こ、これで会見を終了します!!!」
アンリの疲労が一気に溜まった。