前回の続きだあああ!! それじゃあ早速ぅぅぅどうぞ!!!
※このシリーズだいぶシリアスにする予定なので、挨拶でその分はっちゃけてます。そうしないと作者が辛いからです。お許しください。
※冬彰 ※拒食症 ※彰人病む ※暴力アリ
#3 悲劇
冬弥は腕の中で寝落ちした彰人をベッドに寝かせた。
(彰人、寝てしまったか。…今回の熱は栄養失調からなる体調不良ということか?それならやはり拒食症を治さねば…)
スマホで拒食症について調べる。
(やはり精神的な面から来ているようだな…。今日の話し合いで、精神面は救われているといいんだが…)
そう、救われていれば……良かったのだが。
ーー次の日、ライブ会場。
「彰人、本当にもう体調は大丈夫なんだよね?」
「絶対に無理しちゃダメだよ、東雲くん」
「わぁってるって。この前はちょっとやり過ぎただけだからw」
冬弥は、拒食症のことは杏とこはねには言っていない。2人に余計な心配は掛けたくないという、彰人の意向によるものだった。
「出番だ、行くぞ!」
ーーライブ終わり。バドドで帰っていた時のこと。
「彰人、病み上がりなのに良い仕上がりだったぞ」
そう言って冬弥は彰人の頭を撫でた。
(まずはこうやって自己肯定感を高めてもらおう。そうすれば精神的な不安も減るはずだ)
「ん、ありがと…///」
照れ笑いしながら冬弥を見つめる彰人。
(…いやそれよりも可愛すぎるな。何だこの生物好き)
冬弥があれこれ妄想していると、2人のミュージシャンに話しかけられた。
「あ、Vivid BAD SQUADだ〜!良かったよー今日のライブ!」
「…ありがとうございます」
「ありがとうございます!」
2人はそれぞれ感謝を伝えた。
だが、彰人は冬弥の服の裾を掴んだまま震えていた。
(…もしかして、コイツらが…? )
ミュージシャンが1人彰人に話し掛けた。
「あ、そうだ彰人くん!君にちょっと話があるからさ、来てくれない?」
「え…っと…」
そいつが彰人に耳打ちする。
「来なかったら…わかってるよな?」
「っ…行きます」
その様子を見て、冬弥は 明らかにおかしいと思った。
「待ってください、それなら相棒として俺も行きます」
「えー別にキミには関係ないよ?」
「いえ、彰人に関係あることは俺にも関係ありますから(*^^*)」
(絶対1人では行かせない。彰人にあんなことした連中だ、今度は何しでかすかわかったもんじゃない)
「…チッ、じゃいいよ此処で話す」
「…!」
予想外の返答だった。てっきりそのまま撤退するのだと思っていた。
「俺達が言いたいのは1つだけだよ」
「冬弥くん、だよね?…組む相手は、よく考えた方がいいんじゃない?」
「…っ!?」
「それって…どういう意味ですか?」
冬弥はミュージシャン達を睨んだ。
「そのまんまの意味だって。だってどう考えても実力に差があり過ぎんだもん。少なくともソイツがいる限り、RADWEEKEND越えは無理だと思うぜ?」
「そんなことないです!少なくとも彰人が居なかったら今の俺は居ません! 彰人なしでRADWEEKENDを超えるなんてーー!!」
「もういいよ、冬弥」
冬弥の反論を彰人が遮った。
「庇ってくれてありがとな。でも、コイツらが言ってることは間違ってない。俺の実力が足りてないのは事実だ」
「彰人、そんなことはーー!」
「そんなことあるんだよ…俺が1番よくわかってる」
悔しがる彰人を見て、ミュージシャン達がにやりと笑った。
「へえ、ちゃんと自覚してんじゃん。お前が好きすぎて盲目的な相棒くんとは違って…」
ミュージシャンがそう言った途端、彰人はキッとそいつを睨んだ。
「おい、俺のことはどんだけ言っても構わねえが、冬弥だけは侮辱すんな。遊びてえんなら俺だけ使えよ」
「出来損ないが一丁前に反発してんじゃねえよ。まあそうだな…んじゃお望み通りテメェを使うか」
ミュージシャンが彰人の腕を引っ張る。
「彰人!!」
冬弥が心配して彰人を取り返そうとした。
「大丈夫だよ冬弥、こういう奴らには好き放題言わせた方がいいんだ」
「だがっ…!」
彰人が冬弥の肩を引っ張って、耳打ちする。
「お前に矛先が向かねえようにするためだ、わかれよ」
「…!」
そのまま彰人は裏路地に連れ込まれてしまった。
(だとしてもダメだ、彰人を追いかけないと…!)
「おっと、ダメだよ?」
冬弥の腕をもう1人のミュージシャンが掴み、引き寄せる。
「今はあの2人だけの時間なんだから」
「離してくれ!今彰人にまた変なことを吹き込まれたらッ…!!」
「知らねーよ、お前は大人しくしてろ」
「っ…彰人…!!」
ーーその頃、彰人達。
「お前さー、相棒くらい躾ろよ。おかげで気分悪いんだけど?」
そう言って彰人の腹を殴った。
「ッッ!!ガハッ…!」
「随分愛されてんのね、だからこんな勘違い野郎が生まれちゃったんだ。…不愉快なんだよ」
今度は髪を掴み彰人の腹を蹴った。
「ゔッ…!!ゲホッ…」
彰人はその場に腹を抱えて倒れ込んだ。
「ゲホッ…はぁ、はぁ…」
「今日の様子じゃ、相棒くんに近づく努力もしてなさそうだよねー。恥ずかしくないの?」
倒れ込む彰人の腹を蹴る。
「ッッ…!!」
(やべ、トびそうッ……)
「そんなんでへこたれてんの?折角この前助言したのに、全然鍛えてねえじゃん」
「っ…冬弥は、このままで良いって…」
「それってさ、お前に抜かれたくないからでしょ?真に受けんなよw」
(……え?そう、なのか…?)
彰人は殴られ続けた。
「ッ…グッ、カハッ…!」
「うわ何か吐いた。何これ胃液?…きもw」
ご飯を食べても吐き戻すせいで、彰人は吐く食べ物がなく、吐くとしても胃液だけだった。
「なんかもう飽きたわ、じゃーね彰人くん。また遊ぼうね」
そう言ってミュージシャンは去っていった。
ーー冬弥の所。
「あれ?もう終わったの?」
「ああ、もう飽きた」
「なんだよそれw」
冬弥から手を離す。その瞬間、冬弥は彰人の所へ走って行った。
(彰人!無事でいてくれ…!!)
ーー彰人の所。
「彰人!!」
彰人は地面に倒れていた。彰人の顔には幾つものアザがあった。
「彰人…!?…起きろ彰人、大丈夫か!?」
冬弥が彰人の肩をゆすると、彰人が目を覚ました。
「…とうや?」
「ああそうだ。酷いアザだぞ、一体何が…」
冬弥に聞かれて、彰人はさっきまでのことがフラッシュバックした。
「ッ…やだ、やめて、殴らないで…」
彰人がお腹を抑えながらブツブツと呟く。
「彰人…?」
「…!!」
『お前に抜かれたくないからでしょ?真に受けんなよw』
「…そう、なのか?」
「ん?どうした彰人」
「本心じゃないのか?今まで言ってたこと、全部嘘だったのか?」
「嘘なんかじゃない、急にどうしたんだ彰人」
「嘘だ、今までの全部嘘なんだろ?俺に抜かれたくないから、俺が嫌いだから…… 」
「そんな訳ないだろ!?アイツに何を言われたんだ彰人?俺の言葉を信じてくれ!」
「いやだ、もう…何も信じられない…」
彰人は気を失ってから冬弥が来る間、夢を見ていた。ビビバスメンバーに、抜けろと言われる夢だった。
『彰人が相棒なせいでずっと迷惑していた。もう我慢できない。さっさと抜けてくれ』
『正直、一人だけ何ていうか…下手だよねw冬弥に比べるとどうしても色々劣るしw』
『よく私に“覚悟がない”“舐めてる”とか言えたよね。舐めてるのはどっちって話だけど』
(やめろ、それ以上は……)
『この際だから言うが彰人…俺は、お前のことがずっと嫌いだった』
(ッッ…!!)
「はぁ…はぁ…はぁ…」
夢を思い出し、彰人が過呼吸になる。
「彰人!!」
「…っ!」
「…やっぱり、今日はすぐ休もう。ただその前に俺の家で手当をさせてくれ」
「いッ…や…!」
手を振り払おうとする彰人に構わず、冬弥は彰人をおぶって家に連れて帰った。
とりあえず今回はここで終わりです!投稿遅くなってすみません…!夏休みの宿題が終わらなくて……。
今回のトランペットイベでも、100連で星4ガチャボーナスの1枚だけだったし…。 PU全員推しだったんで何としてでも迎えたかったんですが、プロセカはそう甘くないですね。
次回→♡100
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