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鳥の声と目覚ましの音が重なって聞こえ、耳を塞ぐ。
何度かアラームのスヌーズが鳴った後、起き上がっていつも通りの朝を迎えた。枕元には、目覚ましと携帯と一通の手紙があった。
恐らく昨日、この手紙を読みながら寝落ちしたのだろう。手紙は昨日、あの人から届いたものだ。
「拝啓
昨日は転校初日だった僕に、学校の事を色々教えてくれてありがとう。君のおかげで、これから良い学校生活を送れそうだよ。これからも、僕が困ったときはよろしくね。 敬具 染山瑞」
瑞は昨日春花のクラスに転校してきた男子だ。春花はすぐさま封筒と便箋を出して手紙を書き始める。
「拝啓
昨日の手紙読みました。貴方の親切で丁寧な文章に、私は好意を抱きました。これからも貴方と文通を続けたいです。是非、これからもよろしくお願いします。 敬具 岩谷春花」
春花は書き終えた便箋を封筒に入れ、制鞄に入れて学校に行く準備をする。幸い、急ぐ程の時間ではない。
いつも通りの速度で準備をし、家を出た。