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最高すぎませんか⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️歪みに歪んだ親子間の共依存なんて最高です😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭💞💞💞💞💞💞💞💞💥💥💥🫀🫀🫀🫀🫀🫀🫀🫀🫀🫀
天才ですね...カナダが歪んだ愛を持つ話はよく見ますが、やはり感情描写がすごすぎる... 特にカナダがアメリカにコンプレックスを持ってる(血統的なもので)というのは自分の中で新たな発見でしたね... イギがカナを守ろうと立ち上がった瞬間の異質さと健気さ?がとても刺さりました...ありがとうございます
今回も神ですね カナダのやんでれっぷりと、フランスの落ち着きっぷりどちらも素晴らしい!あと心配するドイツが優しい。
INTERNET辞められないw様からのリクエスト
カナダ✕イギリスでドロドロエログロ
⚠️カナダがイギリスに肉体的・性的な暴力を振るう描写があります
イギリスと出会った日のことを、カナダは鮮明に覚えている。
「──Hello, カナダ」
「だ、れ…?」
実の親であるフランスに放置され、一人寂しく新大陸で遊んでいたカナダ。
まだ幼子だった彼のもとに、イギリスは颯爽と現れた。
「今日から貴方の父になります、イギリスです」
「ぱぱ…?」
「ええ、パパですよ」
そう言って、こちらに手を差し出すイギリス。
大きくて、頼りがいがあって、お日様のように輝くオーラを有していて。
当時、日の沈まない大帝国だったイギリスは、まだフランスの保護国だったカナダにとって、まぶしい存在であった。
「これからよろしくお願いします、カナダ」
「…うん!」
イギリスの手を取って、カナダは立ち上がった。
素直な彼の姿に、イギリスの蒼い瞳が優しく細められた。
「いい子ですね」
「えへ…」
頭をなでる手のぬくもり。
きっとカナダはこの時、この英国紳士に惚れたのだろう。
数十年後。
義理の兄アメリカが反抗期に突入しても、カナダとイギリスの関係は穏やかなものだった。
「しねクソ親父ッ!俺は独立するッ!」
「親に向かってなんてことを!」
夜な夜なアメリカと口論するイギリスの声が、カナダの子守唄だった。
「いつまでも良い子チャンでいると思うなよッ!」
「落ち着きなさいアメリカッ!」
時折聞こえる、バキッ!ドカッ!という荒々しい物音と、ギャーギャーと言い争う英米の叫び声。
翌日カナダが目覚めると、そこにはいつも、憔悴したイギリスの姿があった。
「はぁ全く…アメリカったら…困った子ですね」
「父さん…疲れてる?」
「ええ、少し…」
疲れたように笑うイギリスに、紅茶を入れてやるのがカナダの仕事だった。
「カナダ…貴方はずっと、私と一緒ですよね?」
「うん、ずっと一緒だよ」
「そう、ですか…」
珍しく弱音を吐くイギリス。
いつだったかは忘れたが、この日アメリカは、家を出ていったらしい。
(へぇ…兄さん、家出したんだ)
カナダにはどうでも良いことだった。
イギリスの気がこちらに向くのだから、むしろ出ていってくれて有り難いとさえ思っていた。
薄情に思えるかもしれないが、カナダの世界は、 イギリスか、それ以外か、で分類されていた。
「すみませんね…少し弱っているようです」
「…ううん、大丈夫だよ」
弱気なイギリスに、カナダはぞくりと震えた。
どうやらカナダの中には、イギリスに対する確かな嗜虐心があるようだった。
(だめだ…おさえなくちゃ…!)
嗚呼…その細い首をへし折りたい。
だけど、愛していると囁きたい。
嗚呼…手足をバキバキに折って、切り落としてしまいたい。
だけど、ぎゅっと抱きしめたい。
嗚呼…とにかく、殴り飛ばしたい。
だけど、優しくキスしてやりたい。
「大丈夫、父さん…僕はずっと、父さんの味方だから」
「ふふ…ありがとうございます、カナダ」
二律背反な欲求がむくむくと増大し、カナダは理性を繋ぎ止めるので精一杯だった。
でもまだこの時は、穏やかな親子関係が続いていた、はずだった。
1931年、某日。
少し早く目覚めたカナダは、私室から階下のリビングへと向かう。
時刻は7時すぎ、いつもならイギリスはもう、起きている頃だろう。
「Good morning, 父さん…って、あれ?」
しかし、そこには父親の姿はない。
代わりに、寝起きの目を擦るカナダの前に現れたのは。
「よぉ…カナダ」
「兄さん、帰ってきてたんだ〜」
久しぶりに実家帰りをしたアメリカが、我が物顔でくつろいでいた。
思いがけない客人に、カナダはコーヒーを淹れると、すす…と差し出す。
「Thanks!!悪いね」
「ううん、気にしないで。それより、随分久しぶりだね?」
コーヒーを啜ったアメリカは、カナダの疑問ににやりと悪い笑みをうかべる。
「カレンダー見ろよ!今日、April Foolだぜ?」
「あ…ほんとだ」
カナダの視線の先には、4月1日を示すカレンダーが掛けられていた。
「だから帰ってきたの?父さんに悪戯でもするつもり?」
「うーん…それも一興だ、が…本題は違う」
アメリカは突然、ヘラヘラとした笑みを消す。
真っ直ぐな蒼い瞳に見つめられ、カナダはたじろぐとともに、アメリカとイギリスの確かな血縁を感じた。
(いいなぁ兄さんは…父さんと血が繋がってて)
カナダの瞳は、グリーン寄りのブルー。
しかしイギリスとアメリカは、透き通るようなアイスブルーである。
イギリスとそっくりなアメリカの瞳を目にするたびに、カナダは自分が引き取られた子であることを自覚するのである。
ジェラシーに狂うカナダに、アメリカは追い詰めるような一言を告げた。
「カナダ、お前──いい加減、独立しろよ」
「え…?」
アメリカの一言は、カナダを凍りつかせるのに十分な威力を持っていた。
動けなくなったカナダに、アメリカは畳み掛けるように言う。
「世界大戦も終わった、お前も親父に協力した、そうだろ?」
「そう、だね…」
「ならなぜ、お前は主権を主張しない?お前はもう、一人前の国なんだよ」
「いちにんまえ…」
「民族自決が叫ばれてるのに、未だに親父の元にいるのは感心しねぇな。お前だって独立して、早く国際的な義務を果たさないと」
「ぎむ…」
嗚呼、耳が痛い。
アメリカの言うことは全て正しいのだ。
正しい、正しいけれど。
「でも…僕は…父さんと喧嘩したくないよ…」
「そこで、だ!」
アメリカは一枚の紙を取り出した。
それにはこう記されている──カナダ独立宣言。
「置き手紙をしよう、”僕は独立します”ってな」
「手紙?」
「ああ、それで様子を見ればいい。もし親父が、俺ん時みたいにブチギレたら、エイプリルフールでした〜で済ませられるだろ?」
「…なるほど」
流石はアメリカ、こういう根回しや作戦会議においては、彼に敵うものはいないだろう。
「これにサインして、ここらへんに置いておけばいい。親父が起きてくる前に、ちょっと遊びに行こう」
「…わかった」
カナダはこくんと頷いた。
多分、大丈夫… 父さんはきっと、僕の独立を嫌がるはずだ。
だって、実父フランスから奪い取ってでも、僕を望んだのだから。
僕を、愛しているはずだから。
「…信じてるからね、父さん」
「よし、書けたか?飯食いに行こうぜ!」
サインを終えたカナダは立ち上がった。
さっさと家を出ていくアメリカの後を追う。
(きっと、大丈夫…父さんは僕を愛してるから)
イギリスが一言、独立なんて許さないと言えば、全て丸く収まるのだ。
カナダは今まで通り、イギリスと一緒に暮らす。
イギリスは更に、子供を失わずに済む。
アメリカだって、正当な手続きを踏んだ上での拒絶なら、文句をつけることもできないだろう。
「愛してる、父さん…ずっと一緒だよ」
「カナダー早く行こーぜー!」
二人が去った後に、ぽつんと一枚、手紙が残されていた。
「Good morning, カナダ…カナダ?」
数時間後、階下に降りてきたイギリス。
普段ならば、キッチンでパンケーキを焼いているはずのカナダが、いない。
珍しく朝寝坊だろうか、仕方ない、朝ごはんを作って起こしに行こう。
「珍しいですね、お寝坊なんて──ッ!?」
リビングに足を踏み入れた瞬間、イギリスは嫌な予感に胸がざわつくのを感じた。
机の上に──一枚の紙。
嗚呼…いやだ、見たくない。
見たくないけれど、現実から目を逸らしてはいけない。
「──カナダ独立宣言…」
予想通りの文字列に、イギリスはハハッ…と乾いた笑みを浮かべた。
ついに、この時が来てしまったか、と。
「あの子も独り立ちですか…時が経つのは早いものですね」
鼻の奥がツンと痛くなり、イギリスは慌てて上を向いた。
視界がぼやけるのは寝起きだからであって、決して涙のせいではない。
「いいでしょう、認めましょう…ここで下手に騒いでは、アメリカの件の二の舞ですからね」
これから先、我が子は次々と自分のもとを去っていくだろう。
でも、それでいい。むしろ、それがいい。
カナダをフランスから引き剥がしてなお、無理に引き留めてしまったのは、イギリスだ。
「どうかお元気で、カナダ」
薄く微笑むイギリスは、気づかなかった。
その選択肢が、外れだということに。
カラン…コロン…
ドアベルとともに、カナダはおずおずと家の中に足を踏み入れた。
(き、気まずいなぁ…)
父親はきっと、怒っているに違いない。
いくらエイプリールフールだと言っても、たちの悪い冗談はおやめなさいっ!と憤慨するに決まっている──。
「おや…カナダ、忘れ物ですか?」
「と、父さん…えっと…」
リビングには、優雅に茶を嗜むイギリスの姿。
カップを持ち上げ、流し目でこちらを見遣る父親の視線に、カナダはますます肩を縮めた。
「ごめん…その…てがみ…」
「ああ、見ましたよ」
なんてことないように答えるイギリス。
カナダはようやく、違和感を覚え始めた。
(あれ…?怒って、ない…?)
おかしい。
カナダの計画ではここで、イギリスは烈火の如く激怒するのだ。 してくれないと、困るのだ。
父さんが許してくれないから、僕はもう少し力をつけてから独立するよ、とアメリカに言い訳するつもりだったのだ。
「ごめんなさい、僕…えっと…」
「──謝らないで、カナダ。私は認めますから」
「…え?」
俯いていたカナダは、イギリスの言葉にバッと顔を上げた。
カナダの視界に、諦めたように笑うイギリスがいる。
「独立、するのでしょう?」
「ちがッ…とうさん…ちがうっ!」
「今まで、すみませんでした。優しい貴方を、ここまで引き止めてしまって」
カチャ。
イギリスがソーサーにカップを戻す音が、やけに響いて聞こえた。
「先の大戦にも協力してもらったのに、主権を認めないのはおかしいですよね」
「父さん違うんだっ!僕が欲しいのは…!」
「いってらっしゃい。貴方はもう一人前の国です」
「なんで…?…いやじゃ、ないの…?」
一縷の望みを掛けて、カナダは問うた。
嗚呼…せめて、嫌だ行くなと言ってくれ。
泣きついてくれ、縋りついてくれ、僕の手を離さないでくれ。
そうでなければ僕は──貴方の愛を疑わざるを得ないから。
「ええ、嫌ではありませんよ」
──むしろ、喜ばしい。
カナダ、貴方はここまで成長してくれた。
「──あ゛ッ!?」
「あ」
嗚呼…抑えられなかった。
「カナダッ!?なぜ…ッ!」
頬を押さえて、床に転がるイギリス。
カナダを見上げるその瞳には、驚愕と憤慨と…怯えの色。
それもそうだ──カナダが、イギリスの頬を殴ったのだから。
「ふー…ねぇ、父さん」
「ひッ…カナダっ!何をするのです…ッ!?」
イギリスの襟元を掴んで、カナダは父親の体を持ち上げた。
かわいそうに、イギリスの頬は真っ赤に腫れ、瞳は涙を湛えている。
「酷いよ父さん…僕のこと、愛してくれてなかったんだ」
「は…?」
「兄さんの独立はあんなに嫌がったのに…僕の手は簡単に手放すんだ?」
カナダがぐっと顔を近づけると、 イギリスはひゅっと息を呑む。
「僕、こんなに父さんのこと愛してたのに…やっぱり血の繋がってない子供は要らないんだ?」
「か、かなだ、違…」
「違うの?じゃあなんで?なんで?答えろよ」
イギリスの瞳は、ゆらゆらと恐怖に揺れている。
「なんで答えないの?答えられないの?僕のこと嫌いなの?」
「す、好きですッ…!」
「ぅ゛あッ!うぅ…ッ!い゛だッ!」
「嘘つくなよ、バレバレだからな」
「うそじゃな…ッ!──う゛ッ!?」
みぞおちを膝蹴りし、襟首から手を離した。
地に叩きつけられたイギリスは、くの字に体を折って苦しみはじめた。
抗えない怒りに任せて、自己の加虐欲を解放していくカナダ。
ドスッ!ばきゃッ!ボカッ!
「ぎゃッ!?…あぎッ!う゛あ゛ッ!ぃゃ゛…ッ!」
拳をめり込ませる毎に、カナダの中は満たされていく。
楽しい…可愛い…可哀想…気持ち良い…。
ぐっちゃぐちゃの感情を抱え、カナダは意のままに拳を振るう。
ドガッ!バコッ!ガンッ!
「い゛だッ!あ゛ぁあッ!ごめン゛な゛ざィッ!」
理不尽な暴力にボロボロと泣きながら、イギリスはカナダの足元にすがりついた。
「かなだッ…ヒクッ…ごめんなさいッ…ごめんッ…グスッ」
「ふー…」
きっちりと整えられていたはずの髪は、ぐちゃぐちゃに乱れている。
ブランド物のスーツだって、ビリビリに破れて見るも無残な状態だ。
美しい顔には青痣が浮かび、唇の端には血がにじんでいた。
その弱々しい姿を見て、カナダはようやく、少しだけ満足した──でも、まだ足りない。
「もう…何してもいいよね」
「いやだ…かなだ…かなだ…ゆるして…」
「僕がどれだけ、父さんを愛してるか、よーくお勉強しようね」
「ぇ…?」
ぼろぼろのイギリスを引きずりながら、カナダは自室のベッドに向かう。
「い゛ッ!…あ゛ぎッ!…ぎゃッ!!…い゛だぃッ!」
首根っこを掴まれて、物のように運ばれるイギリスは、あちこちに体をぶつけて悲鳴を上げた。
自室に戻ってきたカナダは、イギリスの首をつかんで持ち上げると、ベッドに放り投げる。
「う゛ッ!?…か、かなだ…なにして…」
「ひッ…やめてッ!やめてそれだけはッ!」
服を破かれたイギリスは、とうとう、自分の息子が何をしようとしているのか、分かってしまった。
「うるさい、喋っちゃだめ」
「あ゛ッ!?やだッ!やだぁッ!やめてッ!」
こぷ…こぽ…こぽぽ…。
カナダは、ローションの瓶口をイギリスの菊門に突っ込むと、問答無用で中身を注ぎ込む。
その目的で使われたことないイギリスの後孔は、指一本がかろうじて入るかどうかの狭さだ。
「やだ…ぃや…いやぁ…」
「だからうるさいよ」
「──きゅッ!…かはッ…ぐ…ぎ…ッ…!」
「ねぇ…喋るなって言ったよな?」
キリキリキリ…と雑巾を絞るように、首を締め上げる。
イギリスの目尻からあふれた生理的な涙が、つぅ…と頬を伝ってこぼれ落ちた。
「ぁ…ぎ…ッ…ぐ…ぅあ゛…」
しばらくの間、強張っていたイギリスの体は、酸素欠乏のために徐々に弛緩していく。
「うん、ゆるくなったね」
「ぁぎッ…ぐ…」
容赦なく後孔に右手の人差し指を突っ込むと、カナダは満足げに頷く。
しかし一方で、左手はイギリスの気道を確実に締め上げていた。
「…か…なぁ…ら… 」
イギリスの瞳は、徐々に光を失う。
瞳孔が開きっぱなしになり、口が金魚のようにはくはくと空気を求めて動く。
「はは…かわいー…♡」
「──はあッ!!!…はぁッ!かは…ッ!がはッ!」
生死の境を彷徨うイギリスの姿に、カナダはやっと、手を離した──そして。
「ぇお゛ッ!?…ぉおぉ…い゛だぃッ!」
ろくに解しもせず、カナダは父親の孔に、自身の怒張を嵌め込んだ。
狭いナカにカナダの巨根が埋め込まれたら、どうなるかは想像に難くない。
イギリスの筋繊維はブチブチと破れ、血がにじみ始めた。
「あ゛ぎッ!ぉぐッ!じぬ゛ッ!…あ゛ぁあッ! 」
「はー…せまっ…♡」
どちゅんッ!ばちゅんッ!
カナダは容赦なく腰を打ちつける。
イギリスの血と注ぎ込んだローションが、潤滑油の役割を担っていた。
ぱちゅッ!どすッ!
「ん゛あッ!かはッ…ギャッ…ぁぎッ!」
痛々しい悲鳴を上げるイギリスに、カナダは歪んだ笑みをうかべる。
そうだ…この顔を見たかった…この声を聞きたかった。
ばちゅッ!ばちゅばちゅッ!!
「はッ…愛してる…ッ父さん…!」
「キュッ…!かはッ…い゛ッ…」
快感がせり上がってきて、カナダはたまらず深く深く腰を揺らした。
ガツッ!ガツッ!と結腸を削るたびに、健気にきゅっと締めてくるイギリスが、愛おしくて憎くてたまらない。
「すきだッ!あいしてるッ!」
「ぃ゛ッ…はッ──きゅッ!?」
カナダは、イギリスの細い首に手を伸ばし、全体重を掛けて締め上げる。
「僕だけを見ててよッ…はッ♡」
「がッ!?──ぃ゛〜〜〜〜〜〜ッ!───ッ♡」
ビュルルルルルルルルッッッ♡♡♡
最奥に吐き出された白濁が、ビチビチと跳ねる。
声もなく達したイギリスは、酸欠と快楽に、ふっと意識を飛ばしたのだった。
カナダが、独立を果たした。
その話は、あっという間に広がった。
「いやぁ…カナダも独立かぁ!おめでとうくらい言ってやらないとな!」
一週間後。
事の発端であるアメリカは、再びカナダとイギリスの住む邸宅を訪れていた。
「アイツ…まだ親父と同居してんのか?…ま、そのうち、独り暮らしするんだろうな」
チャイムを鳴らし、ドアの前でポケットに手を突っ込んで待つ。
しばらくして、ガチャリと玄関扉が開かれた。
アメリカは、出迎えてくれるであろうカナダに向かって抱擁を──。
「Hey!カナダ!…あれ…親父…?」
「H…Hello,アメリカ…ど、 どうされましたか?」
しかし現れたのは、まさかのイギリス。
父親とばったり出くわしたアメリカは、顔を引き攣らせた。
それは、単に気まずいからではない。
「カナダに会いに来たんだが…親父それ、どうしたんだよ…!?」
イギリスの頬には、大きな湿布が張られていたためである。
カナダに殴られた跡が、青痣になってしまったらしい。
「えっと…カナダと喧嘩しました」
「そ、そうか!随分と…その…親父も年なんだから、気をつけろよ!」
「…え、ええ…」
アメリカは、違和感を抱いた。
こういうことを言えば、今までのイギリスなら、なんですって!?と噛み付いてきたのに。
今日の父親は、何だか覇気がない。
まるで、何かに怯えているような──。
「それより、カナダは?」
「か…かなだ…は、出かけてます…何か伝えておきましょうか?」
「いや、いいや!また今度で!」
それじゃ、俺行くわ!
そう言って、ヒラヒラと手を振って去っていくアメリカ。
同じく手を振りながら、その後ろ姿を見送ったイギリスの手は、かすかに震えていた。
そして、その日の夜。
バキッ!どがッ!
「う゛ッ…ぁ…ッかな…だ…ッんぁッ♡」
父親の体を組み敷いて、カナダは拳を振るった。
普段にこやかなカナダの瞳は、ギラギラと好戦的に輝いていた。
肉体的暴力だけではない…今日も今日とて、カナダはイギリスを犯している。
「ねぇ…父さん」
「あ゛んッ♡が…ッ…ぐッ…ぎッ…!あぁッ♡」
「また今日、アメリカと喋ってたでしょ」
カナダの脳裏に、アメリカに手を振る、 昼間のイギリスの姿が浮かぶ。
なぜイギリスの一挙手一投足をカナダが把握しているか…それは、密かに監視が付けられているためである。
もちろんそのことを、イギリスは知る由もない。
「キュ…ッ…ぁ…♡…ッ♡」
ずこッ♡ばこッ♡
怒りに任せて首を絞めながら、カナダはイギリスに突っ込んだ怒張を、乱暴に揺らした。
「答えろよ…浮気すんなって言っただろ!」
「ぎゃっ!んぁッ♡ごめッ…ごめんなさッ!」
首絞めしていた手を離し、カナダはイギリスの頬を殴る。
つー…イギリスの唇の端が切れて、血が垂れた。
痛みに泣き叫びながら、イギリスは痣の浮かぶ腕で、傷だらけの顔を覆った。
「ごめんなさぃ…ッ!ごめん、なさ…ッ!」
カタカタカタカタ…
イギリスは震えながら、必死で謝った。
これ以上虐待されたら、流石のイギリスも死んでしまう。
「かなだ…ッゆるしてッ…ごめんなさいッ!!」
「ゆるさない」
嫌な音がした。
「あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛ッッッッッッ!!!」
右腕が、折られた。
「父さんが悪いんだよ?他の男に手なんて振るから…今度は切り落としちゃおっかな」
「あぁ゛ッ!!い゛や゛ッ!!ごめ…ぃ゛あッ!」
痛みに泣き叫ぶイギリスに、カナダは洗脳するように語りかける。
「これに懲りたらもう、他の男に媚び売ったりしないでね」
「しなィ゛ッ…!しないからぁ゛ッ!あ゛ッ♡」
絶叫するイギリスに抽送を再開したカナダは、うっそりと微笑んだ。
あくる日。
イギリスは、ジュネーブに置かれた国際連盟本部に出勤していた。
大戦後に設立されたこの組織には、今では英仏露に加え、ドイツやカナダも所属している。
「今日は…殴られませんように…」
人と会わないように、誰かと触れ合わないように、カナダの気に触らないように、俯いて足早に歩くイギリス。
「Guten Tag…イギリス」
「ッ…」
そんな彼を、とある一国が呼び止める。
ビクリと肩を揺らしたイギリスは、恐る恐る振り返った──ドイツだ 。
「ご、ごきげんよう!ドイツさん…ではなくて、今はワイマールさんでしたね?」
「チッ…お前、本当に腹が立つな」
怯えを隠すように、飄々と嗤うイギリス。
一方のドイツは、目をそらして舌打ちをする。
それもそのはず、彼が帝政から共和制に移行せざるを得なかったのは、英仏との戦争に敗れたからである。
が、そんなドイツが──はた、と止まった。
「ちょ…ちょちょ、どうしたんだ!?!?」
三角巾で右腕を吊ったイギリスに、ドイツは持っていた書類を全て落として駆け寄った。
バサバサバサッッッ!とすごい音がしたが、ドイツにとってはそれどころではない。
「骨折!?なぜ!?化身であるお前が!?」
「ええ…少し…転んでしまいました」
流石に、カナダに折られました、とは言えない。
曖昧に微笑む彼に、ドイツは眉を顰め──そして、 イギリスの手を取る。
「…ッ!」
嗚呼…ドイツに触れてしまった。
叱られる。カナダを、怒らせてしまう。
身を硬くしたイギリスの右腕を、ドイツはまじまじと診た。
「──嘘だ」
「え?」
「化身が転倒ごときで骨折するわけがない。それに、こんなに綺麗な骨折は、意図的としか思えない…誰にやられた?」
ドイツの目は欺けないようだ。
厳しい視線を投げかけてくるドイツに、イギリスはじり…と後退りした──その時だった。
「──ドイツく〜ん!」
背後から届いた明るい声に、ドイツがパッとイギリスの手を離した。
「あぁ…カナダか」
「か…かなだ…」
嗚呼…最悪のタイミングだ。
カナダの顔を目にしたイギリスは、白い顔でヒュッと息を飲んだ。
「ドイツくん、これから会議でしょ?僕と一緒に行かない?」
「おう、そうだったな。行くか」
足元に落ちたファイルをかき集めるドイツ。
カナダは、じっとりと微笑んだ。
「じゃあまたな、イギリス」
「またね、父さん!」
「え、ええ…」
イギリスの真横を去っていく二人。
すれ違う瞬間、カナダはイギリスの耳元で囁く。
「──あとで僕のところに来て」
「ッはい…」
その、数時間後。
「か、カナダ…その…ごめんなさい…ッ」
「休憩室行こっか」
にこりと笑ったカナダの圧に耐えきれず、イギリスはコクリと頷いた。
彼の後について、国連本部に設置された、とある人気のない休憩室に向かう。
「ぁの…わざとじゃ…」
「はぁぁ…なんで、僕の言うこと聞けないの?」
「くふッ…かはッ…キュッ…!」
「僕以外に触れるなって言ったよね?」
壁に押し付けられた。
ギリギリギリギリ…と首を絞め上げられる。
「やっぱりヨーロッパの奴らがいいの?僕は血が繋がってないから要らないの?僕はこんなに愛してるのに、父さんは僕を愛してくれないの?」
「がはッ…ぐ…ぎぎ…ッ」
イギリスは、はくはくと酸素を求めて口を動かす。
「愛してる、父さん。首をへし折って、手足をバキバキに折って、切り落として、殴り飛ばしたいくらいに愛してる」
「ぁ…ぅ…」
イギリスの頭の奥が、がーん…がーん…と鈍い痛みを訴え始めた。
「嗚呼もう…殺してしまいたいくらい、愛してるんだ…♡」
「………ッ…」
目の前は血のように赤く染まる。
イギリスの赤い視界の中で、カナダの蒼い瞳が昏く仄めいている。
嗚呼…このまま…死ぬのか。
ぼんやりと死を覚悟したイギリスと、更に気道をきゅっと締め上げたカナダ──そして。
「──そこまでだッ!手を離せッ!Bro!」
「流石にここまでくると看過できないぞ!」
「Bonjour〜カナダ、元気してる?」
部屋の扉が開け放たれ、三人の男たちが飛び込んで来る。
アメリカ、ドイツ、フランス…各々は、銃を構えていた。
「わぁ…兄さん、ドイツくん、フランス父さん」
「おいカナダ!どういうことだっ!!」
「腕の骨を折ったのもお前か、カナダ!」
「へぇ…まだ父さんって呼んでくれるんだ?」
イギリスから手を離し、驚いたように目を瞬くカナダ。
「ひゅーッ…ひゅーッ…!」
一方、地べたにはいつくばって、イギリスは必死で呼吸を整えた。
目が回る、回る、回る。
どくっ…どくっ…と心臓が嫌な音を立てている。
「な、なぁ…説明してくれよカナダ!」
「どうしたの、兄さん?僕らはただ、愛し合ってるだけなんだけど…」
困惑し、弟をまるで未知のもののように見つめるアメリカ。
そんな彼に、カナダは心底不思議そうに首を傾げた。
「これは、ヤバいな…アメリカ、オーストリアに連絡しよう」
「ええ…?なんで…?」
一方のドイツも、警戒するように拳銃を構え直す。
精神科医オーストリアに頼るしかないと腹をくくる独米──しかし。
「──あー無駄無駄、止めたほうがいい」
「「フランス!?」」
「コイツら、引き離したらもっとヤバいことになるよ」
ぽい、とフランスは銃を投げ捨てた。
そして、どかりとソファに腰を下ろす。
「カナダってさ、元は俺の子なんだよね。イギリスに取られたけど。まあ、気質は僕そっくりなんだよ」
「…何が言いたい」
薄笑いをうかべるフランスに、ドイツは顔をしかめる。
「要するに、俺にはよーく分かるわけ。愛とエゴを混同しちゃう、コイツの気持ちが」
「暴力がLoveになるわけないだろっ!」
優雅に足を組むフランスに、アメリカは喰らいついた。
「なるんだな〜これが!──双方が”愛”と錯覚しているなら、ね」
ほら、とフランスはカナダの方を指さした。
「──ゴホッ…こほッ…銃を、下ろしなさい」
そこには──カナダをかばうように立つ、”被害者のはずの”イギリスの姿。
「この子は…ッ私の子ですッ…!子を愛し、子の愛を受け止めるのがッ…親の役目でしょう…? 」
ぎり、と独米を睨みつけるイギリス。
ドイツとアメリカは、ひゅっと息を飲んだ。
「例え、殴られようが骨を折られようが殺されようが!私は…!受け入れますよ…!」
「…ッ父さん…」
「愛しています、カナダ…独立しようが何しようが、ずっと私と一緒にいて下さいッ…」
ぎゅっと抱きしめ合うイギリスとカナダ。
「ん…ッ♡ふ…かな…だ…ッ♡」
「父さん…ッ♡」
やがて彼らは、互いの口を喰らうような接吻を交わし合う。
「…おやじ…?かなだ…?」
父親と義弟の成れの果てを見たアメリカの手から、するりと拳銃が落ちた。
かしゃーん…無機質な音が響き渡る。
「…うっ…」
ドイツは口を手で覆った。
「ははっ!気色悪っ…お幸せに」
フランスは、愉しげに笑った。
「ほら行こう、二人とも。俺たちの気が狂ってしまわぬうちに」
「…これは…ゆめだ…ゆめなんだ…」
「あ、あぁ…」
現実逃避するアメリカと、戦意喪失したドイツを連れて、フランスは部屋を出ていく。
きぃ…ぱたん、と扉が閉まった。
「はッ…♡かなだッ♡すきッ…♡かなだぁッ…♡」
「ふふ…♡とうさん…♡」
四月馬鹿が、愛に狂う愚か者たちを呼び覚ます。
「んッ♡…かなだッ…いれ…てッ…♡」
「ああ…愛してるよ、父さんッ♡」
「ん゛ぁあああぁああぁぁああ〜〜〜ッ♡♡♡」
茹でた卵はもう、生卵には戻れないように。
歪んだ愛はもう、正常には戻れない。
ありがとうございました!
最後までお付き合いいただき、大変感謝しております…!
今回のお話は、カナダの生まれと独立について。
アメリカだけでなく、カナダも波乱万丈な人生(国生?)を送っています。
元はフランスの植民地だったカナダ。
今でも英仏の文化や伝統は根強いそうです。
特に、ケベック州はフランス語を話す人が多く、一時はケベックがカナダから独立する?なんて話も。ケベック問題と呼ばれていますわね。
1763年パリ条約で、カナダはイギリスの植民地となりました。
そして南北戦争期の1867年、イギリス議会の制定した北アメリカ法により、初の自治領となります。
第一次世界大戦、カナダは大英帝国の一部として参戦。
それが認められ、1926年カナダは外交権を手に入れます。
国際世論の影響もあり、カナダの独立はアメリカと違いスムーズなもので、手紙送ったら独立できたアハハ!的な感じだったそうです。
1931年のウェストミンスター憲章で、イギリスと対等な主権を持ち、実質的に独立しましたが、 形式的にはイギリス連邦の一員でした。
イギリス国王を君主とし、首相とは別に総督(英国王代理)も存在していたのです。
つまりこれは!
独立してもなお、父親の一部であり続ける、自立できないカナダと!
可愛い子には旅をさせよと分かっていても、カナダを手放せず囲い込むイギリスの!
ぐちゃぐちゃな愛なんですわね〜!!(違う)
元はフランスの子で、イギリスの実子ではないカナダの葛藤とアメリカへの嫉妬心も書きたい…。
穏やかに見えて、英仏両国の影響を受けた不安定な情勢のメンヘラカナダさんも書きたい…。
カナダ✕イギリスの歪んだ愛に、吐きそうになる米独仏も書きたい…。
とにかくイギリスさんを虐めたい…。
と、欲張ったら一万字超えましたわうふふ。
INTERNET辞められないw様、素敵なリクエストありがとうございました!
それではまた、ごきげんよう。