※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File50:あるはずのもの〉
「カグヤ、智世のこと好きでしょ」
他愛のない会話から一足飛びにケントは踏み込んできた。
とっさに言葉を返そうとして、でも相応しい言葉を見つけられずに閉口する。
見つめ合うとも睨み合うともとれる、お互いの腹の底を探るような視線の応酬。
それを断ち切ったのは、控えめなノックだった。
音の先を見ると、不安そうな顔の依頼人が窓をノックしていた。
「あ……!」
待ち合わせのために、依頼人には車の特徴をあらかじめ伝えてあった。
慌てて車を下りる。
「あの、林田探偵事務所の人ですか……?」
「はい。調査員の佐伯と申します。こちらはケント。山里草麻さんご本人で間違いないでしょうか?」
私の名刺を渡し、草麻さんにも身分証を提示してもらう。
都内にある*********************
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