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大したことも起きずジンさんとも会えず、もう今日はクリスマス。
街はカップルなどで賑わっていた。
お察しの通り今日はクリスマスパーティー!!
なんとジンさんの家でやるらしい。
流石に二人ではなく、りゅう?という人もいるらしいが、そんなこと気にせずすごく楽しみにしていた。
プレゼントはちゃんと二人分買ったし、髪型もちゃんと一昨日に散髪行ったし、服だってファッション系の会社で働いている姉に手伝ってもらったから変じゃないはずだ。
噴水の前で一人浮かれていると、遠くから二人が歩いてきた。
ジンさんスタイル良…。
横に居るのが龍さんだろうか。
ふわふわしたマッシュ。
「こんばんわ」
「久しぶり~、わっ、髪切った?めちゃカッコええやん!」
「お久しぶりです、ありがとうございます…!ジンさんも龍さんも、すごいカッコいいですよ」
褒められちった。
ジンさんはこの前と同じポニーテールとサングラス、マフラーの下には白のタートルネックにベージュのロングコート、黒いアンクルパンツ。ピアスはもちろん2、3個。
相変わらずオシャレすぎる…。
あ、ロングコート色違いだ嬉しい。
「お酒とかご飯とか全部用意してますんで、寒いし行きましょ」
「は、はい、ありがとうございます…!」
「んふ、なんか緊張しとる?」
バレた…。
やんわり誤魔化しつつも、なんとなくジンさんの隣を陣取って龍さんの後をついていった。
「着きました」
そう言われたのは、とてもオシャレな豪邸の前だった。
リゾートみたいな家が、ドンと構えている。
「でっっ…か…」
「あんま使ってへんねんけどね。ほら、入って~」
え、使ってないの??ジンさん実は金持ち?
プレゼントに焦っていると、龍さんに背中を押された。
もちろん物理。
「ジンさん楽しみにしてはったんすよ」
「えっ?」
すみません物理じゃなかった。
そう言って先に入っていった。
高鳴る胸を抑えて、俺もお邪魔した。
入ってみてもやっぱりでかくてオシャレで、目が回りそうになる。
「リビングこっちー。あ、トイレそこね」
自分と俺の上着等をポールスタンドにかけながら案内してくれる。
いや、ポールスタンドの時点で金持ちですやん。
リビングは玄関よりおっきくて、すごいキレイで。
硬めのソファにテーブル、大きなテレビ、キッチン、廊下…うわホテルみたい。
内心子供のように家を見てはしゃいでいると、ジンさんがクスクス笑っていた。
えまって首…。
「めちゃはしゃいどるやんw好きにしていーんやで?w」
首元にチャックがあったらしく、それが少し開けられている…。
あ、サングラスも外すの?いいんですかそんな…わぁ、わぁ。
どこぞの小さくて可愛いやつみたいになってしまったが。
龍さんがキッチンから料理を運んでくれる。
どれも暖かそうで美味しそう。
「手伝います」
「ダメです、ジンさんと座ってください」
そう言われてしまった。
お言葉に甘えて端っこに座る。
「ちょ、ふはwそんなちっちゃならんでwまってかわいいww」
お気に召したらしい。
めちゃくちゃ笑われている。
「人ん家緊張するんですよ…」
そう言いつつ、少し肩の力を抜く。
このソファめちゃ良い。
「ジンさん真ん中ですよ」
「そなん?」
「当たり前ですやん。俺無理でしょ」
「はぁい」
そう言って俺の横に座る。
おかしい、身長は負けるのに座高は勝つ。
かなし。
「あ、嫌いなもんあったら残して良いからね」
「嫌いなものないんで大丈夫です!ありがとうございます…」
優しい。
ほわほわしていると、龍さんも座って食事が始まった。
全部うまい。
「うっっまこれ」
「俺が作ったんすよ」
ドヤ顔で龍さんが言う。
チキンもサラダもスープもその他諸々全て龍さん手作りらしい。
天才かこの人。
色々食べる、全部うまい。
出してくれた赤ワインも飲んでみる。
初ワイン…。
「え、うま」
「でしょ、ちゃんとしたとこで買ってるんです。ジンさんが」
「ん”…僕ん名前出すなや…」
「いや、ねだるならジンさんに」
「それはエエけど」
いいんだ?
ジンさんのお財布事情に驚いていると、龍さんが思い出したように言った。
「あ、ケーキもあるんでちゃんとお腹残しといてください」
「まじすか!やったー」
「ジンさんそろそろちゃいます?」
「流石にまだいけるやろ…まだ数口しか食べてへんぞ」
と言いつつお酒以外進んでいない。
流石だなと横目で見つつ、俺は遠慮なく好きなだけ食べた。
全部うまい…。
色々喋り食べ飲み、ほとんどのお皿は空になった。
ボトルも何本か。
「お二人お酒強いんですね」
「龍ちゃんめちゃ飲んでたから、その影響かな」
「俺は酒好きなんで」
ご飯が終わると、少ししてからケーキを食べる。
生クリームのケーキ。
小さめのホールで買ってくれていた。
ジンさんが六等分に切り分けてくれた。
「余ったら俺のおやつにするんで、好きな分どうぞ」
お皿に盛ってもらったものを一口食べる。
甘くて、柔らかくて、イチゴもちゃんと甘くて。
絶対高いだろうなぁって味がする…。
めちゃ美味しい。
「シンくんめちゃ美味しそうに食べるねw」
「!そうですか?めちゃうまくて…」
「困らんで…wそういうの好きよ」
「…あざす」
無自覚爆弾に被弾してしまった。
お酒とこのケーキは良くあった。
ケーキが無くなっても、喋りながら色んな種類のお酒をいただけた。
その中でも俺は結構日本酒が好きだった。
「ん、美味しい。この日本酒どこのですか?」
「えーっと…十四代です」
「…」
一旦グラスを置いた。
14?なんか、めちゃ高いやつじゃね?
ジンさんはクスクス笑っている。
「好きに飲んでエエよw」
「いやちょ…あ”ー聞かなきゃ良かった」
「気に入ったんやったら一本いる?」
「いや大丈夫です本当お気になさらず」
もしかして他のもそんな有名所…。
かなりの量いただいてしまった…。
「大丈夫です、ジンさんのお金なんで」
「ちょっと待てどーゆう意味や」
ジンさん…なんの会社で働いているんだろうか…。
少し恐ろしく感じつつ、ありがたーく、さっきまでより丁寧に味わった。