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ザァッと風が吹き、あいつの髪がなびいた。
俺は、生まれて初めて人を美しいと思った。
「たーいが!」
「うぉっ、ビビった、」
「何見てんのー?顔赤いけど」
「いや特に」
「うそだー!何?好きな人見てたとか笑?」
「ちげーよ!バカ言うなよ!大地!」
「ま、そーだよね!大雅に限ってそんな事あるわけないか」
「たりめぇだろ」
そうだ、あるわけねぇ。
相手男だし
今ドキドキしてんのはきっと不整脈なだけ、
顔が赤くなってるのは、暑いだけ
そうだよな?
「ねぇ、これもう集めてもいい?」
「?聞いてるの?」
「うぉ!わり、」
「ねぇ、君熱あるんじゃない?顔、真っ赤だけど 」
「え?まじか、多分大丈夫!」
「そ、ならいいけど」
あー、これやばいかもちょっと話しかけられただけでこれとか、
まじ、これからどーすりゃいいんだ。
でも、好きになっちゃったんだよな?
とりま、アタックしてみっか。
どうアタックすりゃいいんだ?!
冷静に考えて、男にアタックとかした事ねぇし
つーか、女相手にもアタックなんてしたことねぇ、
終わった。
待てよ?そーだ!俺にはあいつがいる!
「なんだよ?急に呼び出して」
「俺、好きなやつできた」
「はぁ?!まじ!!」
「じゃ、昼間顔赤くなってたのもそゆこと?!」
「あぁ」
「おいおい、一体誰だよ?大雅くんの初恋の人は!!」
「真尋」
「え?!真尋って男じゃなかった?お前の前の席のやつだろ?!」
「引いたか?」
「え?別に」
「男が好きとか変に思わないのか?」
「おぉ、そりゃちょっとびっくりしたけどよ
今どきそういう奴結構多いだろ?それに、俺バイだし! 」
「そっか、ちょっと安心した」
「で、なんであいつのこと好きなの?」
「風でなびいた髪の隙間から横顔が見えたのが綺麗で、」
「なっるほどねぇ!」
「で、俺を呼び出したのは、大方アプローチの仕方がわかんなかったって所かな」
「!そう!だから教えてくれ」
「おう!俺に任せろ!!」