TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

寒がりの僕と暑がりの彼女

一覧ページ

「寒がりの僕と暑がりの彼女」のメインビジュアル

寒がりの僕と暑がりの彼女

7 - 第7話 珈琲と温もり

♥

12

2024年10月20日

シェアするシェアする
報告する

鈴菜 「……」


翡翠 「……。」


私達は,お互いに無言で家へと帰った。

翡翠はずっと俯いたまま歩いていた。

時々,『ごめん…』と言っていた。



鈴菜 「着いたよ。翡翠。」


翡翠 「…うん…」


ガチャ…バタン…。

鈴菜 「翡翠。何か飲む?加加阿《カカオ》とか作ろうか?」


翡翠 「…珈琲《コーヒー》が良い…。」


鈴菜 「ん。分かった。砂糖は?入れる?」


翡翠 「…ブラック」


鈴菜 「ん。了解。」



翡翠 「ん…美味しい。鈴菜…珈琲作るの上手いね。」


鈴菜 「へへっ。そうでしょ??昔から運動とか,てんで駄目だったけど,珈琲だけはずっと好きだから研究してたの。」


翡翠 「偉いなぁ…鈴菜は…それに比べて僕…私…は…。」


ギュッ…

翡翠 「え………?鈴…菜…?」


鈴菜 「大丈夫!謝らなくて良いから!私の前では好きなだけ,僕って言って良い!遠慮なんかしなくたって良い!私の前では楽にしてて良いから!」


翡翠 「…っ…ありがとう…ありがとう…っ…。」


その日は,鈴菜と一緒の布団で眠りに付いた。

不思議と鈴菜と一緒に居ればいつもの不安や,苦しさとか全部何処かへ飛んでいくような,そんな気がした。(ありがとう…鈴菜……。)




loading

この作品はいかがでしたか?

12

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚