これは、悪夢だろうか
なんで、お前がここに居るんだ
第6話
ただただ暗いだけの、何もない世界
恐怖と、憎悪と、哀しみが俺を支配している
何処か懐かしくて、泣きたくなる
そんな、夢の世界
ただ一つ、毎回、誰かに名前を呼ばれたような気がして、目が覚めた
安堵と、幸せな気持ちと、罪悪感と絶望感に
更に自分が嫌いになっていった
「おはよ、莉犬。よく眠れた?」
「•••••••••おはよう。るぅとくん」
何故、自分は生きているんだろうか
「昨日はよく眠れた?」
そう言って優しく笑うるぅとくんに微笑み返し答えた
「うん」
「ころちゃん遅いね。何やってるのかな」
マンションのエントランスの中
壁に寄りかかっているるぅとくんは天を仰ぐ
「今さっき起きたらしいからね。もう少しかかるかも」
「ちゃんと僕起こしたんだよぉ?僕が部屋出る時も声かけたのに3度寝しちゃうとかどうなのよ」
ぶー、と頬を膨らまするぅとくんを慰めつつ、ころちゃんが来るのを待った
ころちゃんは若干顔を青くして慌ててエレベーターから出てくるとスライディングで頭を床につけた
「すんませんでした!!!」
結局ころちゃんはまた寝てしまったらしく30分の遅刻となり、るぅとくんは背後に鬼を宿してころちゃんを睨んでいた
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