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「ああ、Australia.comだ。」
「ありがとうございます…」
苦笑を漏らしつつもK2さんは紹介を進める。
「あ、じゃあじゃあ、続いてクモルに自己紹介をしてもらおうかな。」
クモルと呼ばれた巻き癖のある黒髪の人が答える。
「はぁ、名乗る必要も感じないが…、青空 クモルだ。真現求悟と子守逃。登山を舐めてる奴がどーしてここにいるんだよ。やる気がないなら帰れ。」
キツイ言い方をしてるが、もっともだとは思う。
「大丈夫です。舐めていませんよ。」
疑う青空さんと悟りを話す真現さんはまたもやわちゃわちゃしだす。
「お前!話長いんだよ…!」
そう青空さんが言ったところでK2さんが止めに入る。
「ちょまぁまぁまぁ、喧嘩、喧嘩しないでここは…」
このチームは随分とK2さんが苦労するな…。
「皆真面目にきてる。大丈夫だ、真面目だからみんなぶつかってるんだな?よし…じゃあ、最後にそこの腕を組んでいる君。自己紹介をお願いしよう。」
K2さん自身に言い聞かせるように行った後、体格がいい人にお願いした。
「はい。皆さんご機嫌麗しゅう。私の名前は檻山 師恩です。あだ名は、オリオン、です。」
待ってほしい。癖が…癖が…癖しかないような人達が…なんで…。
「おお、オリオン。呼びやすくていいな。」
「後、コーヒー探してるんですけどここは…コーヒー、インスタントしかないんですかね?」
おかしくて笑っているのか、怖くて引き攣っているのか、混じった顔を浮かべるしかない。K2さんも苦笑いで答える。
「あはは…ここには、そうだね。備え付けにはインスタントしかないみたいだけど…。」
「え?え?」
「檻山さん。あなたいつもインスタントのコーヒーしか飲んでないでしょ?」
真現さんが言った言葉にオリオンさんはいやいや。と反応する。
「私はね、あのぉこの山にですね。この山を登って、この山頂でですね。美しい夜空を見に、いや。オリオン座を見て、心癒されようと思ってます。後、そういえばなんか。南無男くんと言う人が、なんか行方不明になったみたいで探しにきました。」
そっちが主であるべきなのでは?癖が強いなやっぱ…。
「ああ、そうだね、第一次登山隊に確か…南無男がいたと思うんだけれど。連絡がつかなくなってから一ヶ月半…くらいか。そのくらいかかってるね。」
「え?生きてるんですかね…?ちなみに、」
「誰からも連絡が返ってきてないところを見ると…おそらくは…全滅、かもしれないね…」
「いえ、知野谷園南無男くんは絶対に生きてます。僕は探しに行きます。」
「そうだね、望みは全て」
K2さんが言い切る前にオリオンさんが声を上げる。
「行きましょう!!!」
「まぁまぁまぁまぁまぁ…!じゃあ、ちょっと…紹介の方を勧めていくよ。」
いい人なのかもしれないが癖が強いに勝ったな。今、ちょっと。
そうして医者である医療スタッフメンバーの穂高 梓さんとスポンサーの御曹司の少々自意識の高そうな青年、コージー・オスコーさんとも挨拶を交わした。
どうやらまともな人はK 2さんと穂高さんしかいないらしい。
そんな不安を感じながら僕らは狂気山脈へ向かう。
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