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猫みたいだな。
夕日で頬がオレンジに染まる君、
綺麗な長い黒髪が靡く夕方、
「ばいばい、」と、
そう言った。
いつもの事のはずなのに、
そうは感じなかった。
次の日の朝、
重い体を起こしてみたら、
そこには黒い猫がいた。
君みたいだな、って、
少し頬が緩んだ。
学校へ着くと、
いつも一番乗りで学校に来てるはずの君が、
そこには居なかった。
いやな予感がした。
君が学校を休んだ。
皆勤賞だって、
よく私に自慢してきたのに。
なんとなく焦燥感がした。
君がいなくなる気がした。
学校が終わってもまだ、
君のことを考えていた。
君が来なくなって1ヶ月が経った。
梅雨が終わり夏が来た。
もう私は、
薄々勘づいていたのかもしれない、
君が死んだって、
そんな話を聞いた。
ああ、そうか。
やっぱり君は、