テラーノベル
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某CMのパロの為、ナチュラルに🩷と❤️が女性です。ご了承の上お進みください
「また社長のクリスプが無くなってました。誰ですか、食べたのは」
秘書の深澤さんがため息混じりに社員を見渡す。犯人は私でーす。
今日もまた社長のクリスプつまみ食いしちゃった。
でもバレてもあんまり怒られないし、というかそもそも何故かバレないし。
まあいっか、てへぺろ☆
なんて思ってたら…。
「食べたのさくちゃんでしょ?」
後ろから耳元で囁かれて、びっくりして振り返った。
そこにいたのはカナダに出張していた目黒くん!
「え、えっ?! 目黒くん! 帰ってきたの!?」
「ただいま、さく美さん。これカナダのお土産」
「あ、ありがとう」
久し振りに間近で見る目黒くん、やっぱりカッコいい!
ちょっと伸びた髪もセクシー過ぎる。
他の社員さんに挨拶してる姿をうっとり眺めてると、私の視線に気付いたのか振り向いてにっこり微笑んでくれた。
そしてまた社長達の方を向きつつ、後ろ手で私に向かってグーパーを繰り返してる。
目黒くんを労って盛り上がる皆さんの目を盗むように、そっとその場を離れた。
「さくちゃん、お待たせ」
非常階段でしばらく待ってると、目黒くんがひょっこり顔を出す。扉が閉まるのを確認してから、その胸に飛び込んでぎゅっと抱きついた。
「もー、蓮ってば遅ーい」
「ごめんね、みんながなかなか解放してくれなくて」
「久し振りの帰国だから仕方ないけど…今からは私のこと構って?」
「うん、もちろん。会いたかったよ、さくちゃん」
「私も会いたかった! おかえりなさい、蓮」
「ん、ただいま」
蓮もぎゅっと抱きしめてくれて、ほっぺにちゅっとキスもしてくれる。
そう、実は私ことさく美と蓮は、みんなに内緒でお付き合いしてるのです。社内恋愛禁止ってわけじゃないけど、何となく言いにくくって。
でも蓮が長期のカナダ出張になっちゃった時には言っておけば良かったかもって思った! そしたら一時帰国の時だってもっと堂々といちゃいちゃ出来たかもしれないのに。
「あー、ようやくさくちゃんに触れた。定期的に連絡はしてたけど、やっぱりこうして抱きしめられないのつらかった…」
「うん、私も…ぎゅってして欲しい時に蓮がいないの寂しかった。これからはずっと側にいてね…?」
「ん、ずっといる…」
「ん…っ」
私の頬をそっと撫でた蓮が、そのままキスしてくれた。
ちゅっちゅっと何度か啄んでから、舌が入り込んできてどんどん深くなる。
こんなとこで…と思うけど、久し振りのキスが気持ち良すぎて離れられない。
「ふぁ…ん…っ」
「はっ…さくちゃん、気持ち良さそうな顔可愛い…」
「ん、れん…もっとしたい…」
「今は駄目だよ、最後までしたくなっちゃうもん。お家に帰ってからさくちゃんを全部ちょうだい」
「ん…蓮も全部ちょうだいね?」
「うん、もちろん」
そう言って最後にちゅっと軽く触れ合わせてから、手を繋いで中に戻った。
非常ドアが閉まる寸前に蓮が「その前にサプライズがあるけどね」と呟いたけど、音にかき消されてよく聞こえなかった。
何だか嬉しそうだけど、何だろう?
みんなには内緒の関係だから、最初に私が戻って少し時間を置いてから蓮も中に戻って来た。
深澤さんがちらっとこっちを見た気もするけど知らんぷりする。秘書だけあって深澤さんの観察眼は鋭いからなぁ…危ない危ない。
「カナダでの成果もしっかり届いてるし、目黒が戻って我が社も盤石だな」
いつもはシャイであまり喋らない社長も、蓮が戻って嬉しいのかニコニコしてる。
蓮が成果を上げたのはいいけど、いきなり長期出張でカナダに飛ばしたことはちょっと根に持ってるんだからね。
社内のエースな蓮なら、また次の出張を言い渡されてもおかしくないし…。
「ありがとうございます、社長。今後も会社の為に誠心誠意尽くしていくつもりです」
「そうかそうか」
「つきましては社長、仕事に邁進する為にも色々とけじめを付けたいと考えておりまして」
けじめって、何のことだろう?
首を傾げてると、社長だけじゃなく周りに集まってる社員さん全員に向かって蓮が高らかに宣言する。
「そろそろ身を固めようと、そう思っています」
「へー……えっ?!」
「さくちゃん」
蓮が私の前に歩み寄って、すっとその場に膝を付いた。王子様みたいでめちゃめちゃカッコいい…!
そんな明後日なことを考えてる私の前に、蓮がキラキラ輝く指輪を差し出してきた。そして私の目をじっと見つめながら口を開く。
「佐久間さく美さん、俺と結婚してください。必ず幸せにします…!」
「「「「「「えぇーっ?!」」」」」」
その場にいた涼子さん以外の全員がびっくりした声を上げる。
私も咄嗟に声が出なかったけど、それは驚きよりも感動で。
こんなカッコいい彼氏に、こんなドラマみたいなプロポーズしてもらえるなんて思わなかった…!!
「…さくちゃん、駄目かな」
「ううんっ、嬉しい…! 一緒に幸せになろうね、蓮!!」
膝を付いたままの蓮に飛び付いて、ぎゅうっとしがみつく。蓮も受け止めてくれてしっかりと抱きしめ合った。
ぽかんとしてる社員さん達を余所に、パチパチと拍手の音を響かせたのは涼子さんだ。
「おめでとう、さく美ちゃんに目黒くん。お幸せにね」
「ありがとうございます、涼子さん!!」
「これで晴れて二人は夫婦になるわけだけど…まさか社長、新婚さんを引き離すような仕事を与えたりしませんよね…?」
「え、あ…いやぁ…」
涼子さんの言葉に社長が気まずそうに目を逸らしてる。
どういうことだろう?
私を抱きしめたまますくっと立ち上がった蓮も、社長に向かってにっこりと笑った。
「そんなわけなので社長。可愛い妻との生活を開始するのに忙しいので、次の出張はお断りさせてください」
「え…そんな話が出てたの?!」
びっくりして思わず社長の方を見ると、困った顔で「いやだって、目黒、英語出来るし…」とぼそぼそ言ってる。
これ以上蓮と離れるなんて、許さないんだから!
「どうしても行けと言うなら、妻も一緒に連れて行きますからね」
「私も行く! 新婚で離れるなんて嫌だもん!!」
「え、それは…広報がいなくなるのは困る…!」
「だから言ったじゃないですか、社長…また目黒を指名したら強硬手段に出てきますよって」
「こんな手段だと思わないだろっ」
深澤さんにまで小言を言われて涙目になってる社長の前に、涼子さんがずいっと近付いた。
そしてエレガントな微笑みを浮かべながら一言。
「それで、新婚さんの邪魔はするの? しないの?? どっちなのかしら…???」
「し…っ、しません! 出張は他の者を行かせます!!」
「宜しい」
にこりと頷いた涼子さんが私達の方を振り返った。
「貴方達の新婚生活を邪魔する者はいないわ。安心なさい」
「「ありがとうございます、涼子さん!!」」
ぴしっと角度45度のお辞儀で涼子さんにお礼を言った後、私と蓮はぎゅうっと抱き合って喜んだ。
もう社内公認で蓮のお嫁さんだから、隠す必要もないしね。
「これからは堂々といちゃいちゃ出来るね」って蓮が悪戯する子どもみたいな顔で笑う。無防備で大好きな蓮の笑顔。
「ほどほどにね?」と言いながら愛しさがいっぱいに溢れちゃって、強く強くその背中にしがみついた。
これから末永くよろしくね。愛してるよ、蓮。
そういえば…社長にあんな風に圧をかけられるなんて、涼子さんって何者なんだろう…??
今書いてる話が全然いちゃいちゃターンに持っていけないフラストレーションと、さくちゃんのあまりの可愛さに脳を灼かれて気付いたら書き終わってました…!!
「さくちゃん」呼び、やば! え、どういうご関係なんですか?! とわたわたした結果、絶対付き合ってるやつやんという結論に達しましたw
個人的には涼子さんが陰の最高権力者だったら最高に萌えます。一生付いてく…!
にゃーにゃ
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コメント
2件
CM観た時💖が可愛かったけど、それ以上に♥に向かって💙が♥ママかって思ったってコメントに笑った
おおー、第9話読み終わったよ!さくちゃんと蓮の社内恋愛、ついにバレたどころかプロポーズまでいっちゃったね!しかも涼子さんの圧がすごくて草。非常階段でのこっそり再会シーン、久しぶりのキスの甘さがめっちゃ伝わってきたし、最後の「社内公認で堂々といちゃいちゃできるね」って蓮の笑顔にやられたわ。涼子さんの正体気になるし、続きめっちゃ楽しみにしてる🔥