⚠前回と同様フランシス目線
第6話
見たくない
アメリカに巻いてあるこの赤い包帯の下は
何があるのか
「…とってみるよ?」
「はい…」「あぁ…」
包帯をとると、傷跡が大量についていた
「アメリカ…なんでだよ…?」
イギリスが絶望してるかのような顔で
寝てるアメリカを見詰める
「…あ、アメリカを呼びに家に行った時…
腕を隠してました…それで…」
カナダがそう言うとイギリスは
カナダの肩を 掴んだ
「なんでその事を言わなかった!?」
そう言われると、びく、と
イギリスの大声にビビるように
カナダは震えた
「イギリス、落ち着けよ…」
「…ごめんな、カナダ…ちょっと取り乱した…」
俺がそう言うと、はっ、とイギリスは
正気に戻ったかのように、カナダに謝った
「いえ、言わなかった僕も悪いので…」
…ほら、2人とも心配してんぞ、アメリカ
早く目覚まして、その傷の事教えろよ
この、ばk…
「馬鹿!」
イギリスは寝てるアメリカに泣きながら
そう怒鳴っていた
「お前の誕生日なんだぞ!?
なのに、お前が楽しまないでどうすんだよ!
だから…俺あの時…」
途中まで言った瞬間イギリスは、固まった
「あの時…言っ…て…
なんかあったら言えよって……
あの時から…悩んでたのか…?」
イギリスは顔をクシャクシャにして泣き、
その場に膝から崩れ落ちた
俺はイギリスに駆けつけて、
慰めるかのように抱きしめた
「大丈夫、大丈夫だよ、イギリス
お前のせいじゃないからさ」
「そうですよ、イギリスさん…」
ごめん、と何度も呟いてイギリスは
俺を抱き締め返した
「…」
カナダは立ち上がり、アメリカの傍に行った
「カ…カナダ?」
ばしっ、という音が部屋に響いた
アメリカの頬を思いっきりカナダが
ビンタしたのだ
「ちょ、カナダ!何してんの!?」
イギリスは泣き疲れて俺の腕で寝てるし…
アメリカもあんな事されても起きないし…
カナダも…ついに頭がいかれたのか…!?
「こんなに心配してもらってんのに…
いつまで寝てんの!
…いい加減起きなよ!」
カナダも泣いてしまった
…勘弁してよ
お兄さん、幼稚園の先生じゃないんだよ?
2人ともお兄さんの腕の中で寝たんだけど…
「アメリカ…ほんとに起きなよ…
お兄さん…話聞いてあげるからさ」
今まで気づいてあげられなくてごめんね
ほんと…に…
俺はそのまま2人を抱きしめたまま
眠ってしまった
コメント
6件
な。。なんだこの作者様!!ぶ、文才のバロメーター高すぎん!?。。。神!?
英と加の対応の違い…というか 凄い好きです 米…起きた時が楽しみですね…
3人仲良く寝てるの可愛い...! てぇてぇですね 米さん早く起きてくれぇ!