⚠アメリカ目線、死などの言葉あり
「」▶頭の中
「」▶セリフ
第7話
ごめん、ごめんなさいッ…
もう殴らないで…
俺が悪かったから…!
「お前なんて…死んじまえ…!」
アーサーは俺を殴りながら何度も何度も
俺に、ナイフのような言葉を浴びせてくる
殴られても痛みはない、でも…もう苦しいんだ
俺を殴ってる間、君はずっと泣いてるんだもん
もう、辛いんだよ…
こんな夢、早く終わってくれ
いつもならすぐ終わるだろ…
もう、死にたいから…
「ん…」
あぁ…良かった…
もう終わったんだな…
頭…痛い…何があったんだっけ…?
「ぅわ…」
起きて、周りを見渡すと
マシューとアーサー、フランシスが一緒に寝てた
マシューはいいとして…おっさん二人は
何…寝てるんだか…
自分の髪を触ったら、手に少し血がついた
そうだった、俺は階段から落ちたんだっけ…?
誰がここまで運んだんだ?
迷惑かけたよな…謝らなきゃ…
なんで見つけてくれたんだ?
俺は…あそこで消えても…
「ん…アメリカ…?起きたの…?」
「あ、あぁ!マシュー
Goodmorningなんだぞ!」
「心配したんだけど」
「…わ、悪かったね!HAHAHA★」
無理やり笑顔を作ってそう返す
「ん、アメリカ起きたのか…?」
「はい、フランスさん」
「あ…Goodmorning、フランシス!
君もずっとここに居たのかい?
ずいぶんと暇人だね!」
あぁ、ごめん、ごめんなさい
心配してココに居てくれてたのに
でもコレが”アメリカ”なんだ
コレが皆の好きな俺なんだよ
「アメリカ…!そんな言い方…」
「いいんだよ、カナダ…
うん、俺は暇人だよ、アメリカ」
フランシスはそう言うと笑顔で返してくる
怒ってないの…か?
ん、あれ?あそこに俺の上着が…
え、じゃあ…腕…
「どうしたの?アメリカ?そんなに汗かいて」
俺の様子を見てフランシスが言ってくる
「いや、なんでもないんだぞ…」
見られてない…?よ、良かった…
「あ…アメリカ!?起きたのか!?」
アーサーが起きた
体調は大丈夫か?
吐血は?
他に怪我は?
「あ、あーさ…け…が…」
ちゃんと言えない
だって…怖いんだ
あんな夢を見て
君があんな事しないのは分かってるよ
わかってるけど…
「…フランス、もういいだろ」
「うん、お前も起きたし、いいかな」
…?なんの話だろ?
「アメリカ、腕見して」
え?
「な、なんでだい?
俺の腕見たって何も無いぞ!」
「あるから言ってるんだよ、」
…やめて
「そうだよ…アメリカ…僕も見たいよ…」
…やめてくれ
「だから…なにもない…」
「いいから見せろって、」
そう言うとフランシスは俺の腕を無理やり掴んで
みんなが見えるようにした
「…これはなに?」
「辛いからやった」
「転んだんだ」
「目の下のクマは?」
「悪夢で寝れなくて」
「徹夜でゲーム」
「…じゃあ最近なんでボーってしてる事が
多いの…?」
「それは、寂しいから」
「眠いんだ」
「全部嘘だろ」
フランシスは俺の目をしっかり見てそう言った
「嘘なんかじゃ……」
嘘だ
本当は助けて欲しい
寂しい
辛い
逃げ出したい
「…アメリカ、話聞かせてくれないの?」
“完璧のアメリカ”を求めてるんだろ?
「…俺、そんなに信用ないかな? 」
そんな事ない
「…”アルフレッド”」
アーサーがそう言ってきた
なんで…?なんで急に…
「お前、最近ずっと俺たちの事
名前で呼んできたよな」
「そうだったっけ…、
忘れちゃったんだぞ、DDDD…!」
無意識だった…
フランシス、マシュー…あぁ確かに…
そうだったかもな
「疲れたんだろ、お前」
…!
「何にだい?」
「国の化身としている事が」
…違くない
正解だよ
「お…俺は”英雄のアメリカ”だぞ!
疲れてなんているわけな…」
「アメリカじゃなくていいんだよ…?」
「…ダレ?」
「クマ大五郎さん…僕はカナダだよ…」
…アメリカじゃなくてもいいの…?
「誰になら話せる?」
フランシスが一息ついてそう言った
誰に…なら、じゃあ彼なら…言えるかも
「……ふぇりしあーの、」
コメント
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フェリちゃん!? うう…展開が気になりすぎます…… 3人とも感がいい…シチュが凄い…