藍くんside
俺は恋を知らない。
一応高校時代彼女がいた事はあったものの、
バレーばかりになり結局俺から別れた。
俺は小さい頃からバレーばかりしてきたため
恋と言うものを知らない。でもそんな俺も
大人になり、恋を知ることになる。
ある日の事
いつものように練習を終え
今日はめずらしく祐希さんと 帰っていると
「俺さ、彼女出来たんだ~」
「へぇ、そうなんですね? どんな子
なんですか?彼女さん?」
「え?それはね可愛いくて、しかもクウォーターで、優しくて、俺を1番に愛してくれる子だよ?」
「へ、へぇ…そうなんですね?素敵な彼女さんですね…?」
「うん、自慢の恋人だよ」
祐希さんに彼女が出来た。普通なら、仲のいい人に恋人ができても何も気にしない。でもなんだか祐希さんは違った。祐希さんから彼女ができたと言われた時、何故か俺の胸はズキンと痛み、それと同時に悲しいという感情が勝った。
「そ、そうなんですね?というか、
サラッと 惚けんといてくださいよ?」
「えっ…///あ、ご、ごめっ…///」
「もういいですけど、その可愛い顔は彼女さんにだけ見せてあげてくださいよ?」
少しくらい意地悪してもいいだろうと思い
俺は祐希さんに対して可愛いと言った
「も、もう…///可愛くないから…///」
祐希さんはそう言うと恥ずかしいのか
俺の腕を引っ張り俺の家へ走り出した。
「ほら、藍の家着いたから…///
お、おやすみ…///また明日ね…///」
「ふふっ、はい、また明日
練習頑張りましょうね?」
「おやすみなさい。」
そう言い俺は家に入った
泣きそうな顔を見られないために。
家のソファーで
「ッ…あぁもう…なんなん…?」
「この感情…?モヤモヤして… 泣きそうで….こんなの…いつもの俺やない… 」
それから俺はこの訳の分からないモヤモヤした感情に困惑し泣き続けることしかできなかった。
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