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「デデデデート!?」
オタクは大きな声で叫んだ。
「ん?……嫌?俺と行くの……」
ずるすぎだろ!!!
「もちろん行くよ断るやついないってぇ!」
ということで、オタクは、竜胆と手を繋いで、仲睦まじい様子でその、竜胆が連れていってくれるデート場所へと向かった。
来た場所は、クリスマスの特別メニューが出る、人気スイーツ店。
「いらっしゃいませ、可愛らしいお客様♡」
柱の影から甘ったるい声がした。
「げ。この声は……」
「ら、蘭!蘭もこのお店来てたのー?!」
「うちの管轄下だからね♡」
「あぁ、梵天の……コソッ」
竜胆は、蘭にジトーッとした目を向けた。
「絶対俺たちがいるの知っててここ来たでしょ……」
蘭はわざとらしく手を叩いてみせ、にっこりと笑った。
「さっすが、おれたちの竜胆~
ご名答♡竜胆、一ヶ月前からリサーチしてたもん、見てみたいに決まってるじゃーん♡」
「兄ちゃん、それは言わないって……!」
珍しく焦る竜胆の横で、オタクは顔を赤らめた。
「そんな前から……ありがとう、大好き……♡」
愛の言葉を囁くと、竜胆も手を取って微笑んだ。そして、耳元に口を寄せて、色気たっぷりの声で、
「愛してるよ♡」
と一言。
オタクは恥ずかして目をぐるぐるさせた。
「顔あつ……」