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風磨side
PM 23:35
風磨『お願いします、!
明日には絶対…必ず持って行きますので…!泣』
上司『お前自分が何してるか分かってんの?』
俺は28歳のブラック会社に勤めてる菊池風磨。
ブラック会社で給料も少なく、
辞めようと思ってもこういうクズな
上司がいるから辞められない。
貯金が無くなってしまい、
上司に金を借りるという手を出してしまい、
返すことができなくて絶賛叱られ中。
明日には絶対持って行かないとクビにされる
らしい。まぁクビでも良いんだけど、また
新しい会社を見つけるのはそう簡単ではない。
だからどうにかしないと…
俺はお怒りの電話を切って、
近くにあった公園のブランコを1人で漕ぐ。
風磨『はぁ…どうしよ、俺…
100万なんて無理、給料も少ないのに…
あ”ぁ”もうどうすれば良いんだよ…!!』
俺がそう言って思いっきり頭を掻くと、
誰かが俺の手を取って、俺の顔を覗き込んだ。
風磨『…は、?』
??『大丈夫ですか…?100万とか何とか…
あ、ごめんなさい、盗み聞きしちゃって…』
真っ暗な寒い冬の夜空の下、
俺の目にはっきり見えたのは、
色白な肌に真っ黒なふわふわとして、
少し伸びた前髪。大きな目に特徴的な唇。
黒いスーツに薄グレーのマフラーをしている男性。
風磨『ごめんなさい…こんなとこ見せて、』
??『いえいえ、大丈夫ですか?
僕で良ければお話聞きます、』
風磨『っ…』
こんなに人に優しくされたのはいつぶりだろう。
1ヶ月は人に優しくされていない。
こんなクズがたくさんいる世の中にも、
優しい人がいるんだな…
俺はいつの間にか名前も
知らない男性に全て打ち明けてしまっていた。
??『それは…しんどかったですね、』
風磨『はい、すみません、こんな夜遅くに…』
元貴『いえいえ…あ、申し遅れました、
大森元貴と申します、
仲良くしてくれると嬉しいです、』
ペコペコと頭を下げながらふにゃっと
微笑む元貴さん。
彼の笑顔で俺の心が
フッと軽くなった気がした。
風磨『菊池風磨です、
よろしくお願いします、元貴さん』
俺がそう言うと元貴さんは、
ぱぁっと顔を明るくして見るからに、
嬉しそうな表情を浮かべた。
元貴『お願いします、!
風磨さんおいくつですか、?』
風磨『28です、今年で29になります』
元貴『お兄さんだ、!今年で26です、』
俺の目を見つめて、優しく微笑みながら
話を聞いてくれる元貴さん。
可愛らしい人だな…
風磨『お兄さんだなんて…笑
良かったら名前で呼び合いませんか?
……元貴、』
元貴『っ…!風磨……くん、///』
顔をぶわっと赤く染めながら俺の名前を呼ぶ
元貴。男性とは思えない程、
1つ1つの行動が可愛い。
元貴『あ!連絡先交換しませんか、?』
風磨『お願いします』
ちゃっかり連絡先まで交換しちゃった。
元貴のことを少し知れた気がする。
元貴『風磨……えへへ…!///』
風磨『っ、///』
俺の連絡先が映し出されたスマホを両手で
抱きしめて、にこっと微笑む元貴。
俺の中で何かが揺れ、心臓の鼓動が速くなる。
俺は後々気づくようになってしまった。
俺は元貴のことが好きなんだと。
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風磨が元貴のことをもっと知りたい、
仲良くなりたい、友達以上の関係になりたい、
そう願うお話はまた別のストーリー。