コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
<ピピピッピピピッ>
朝だ。早々に支度を済ませ、家を出る。
(部活どうしよ。高校の部活なんて人生の中でトップクラスに青春だし、恋愛も出来るかもしれないし…)
なんて考えてると学校に着いた。
下駄箱で靴を履き替えていると、後ろから声がする。
「ゆりちゃーん!おはよ!!」
高校生活、お友達第一号のかほちゃんだ。
『おはよー。朝から元気だのー』
「そういや昨日は席離れちゃったけど、他の子の視力の問題でゆりちゃんと隣の席になったよ!」
『まじ!やった!』
そのあとは他愛もない話をしながら教室に入った。一番乗り!かと思いきや1人いる。
(メガネイケメンや。あの人苦手なんだよな)
とりあえず自分の席に座って話しかけてみよう。
『おはよう。昨日は聞き忘れちゃったけど、名前教えて!』
「……まず自分から言ったら?」
『西川ゆり。はい!あなたは!』
「…..月島。」
月島。この人に似合っている苗字だ。名前はなんだろ。
『下の名前は!』
「はぁ…」 👇⬇
喋るのがめんどくさくなったのか、自分の机から名札を取り出して指を指す。
(「月島蛍」…)
『…けい、くん?』
「え、あ、そう。」
なんでかちょっとびっくりしていたが、少し話してくれるようになった。良かった。
人が段々と教室に増えてきて、先生が入ってきた。
<はい!みんなおはようー。昨日話した、部活の件は考えてきたかなー?>
…あ、やべ。蛍くんに集中しすぎて考えるの忘れてた。ど〜しよ〜!
『うーん…』🤔
「…」
何か視線を感じて横を見る。
と同時に蛍くんが私の反対方向を向いた。
(…ん?いま、私の方見てたのかな?)
あとで部活の件を相談してみよう。
<それではHRは終了。みんなまた後でねー>
(…よし!)と覚悟を決め、右を向く。
『ねね、蛍くん。』
<続く> NEXT▶♡20