コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
これは私の子供達が経験した奇妙な話です。
その日は4月中旬の暖かい夕暮れで、私達は泊まりで祖母の家でお菓子やお茶を飲んでのんびりと平穏な生活をしていました。
ですが、それは私だけのようで……。
子供達は3人いて長男(7)次男(5)三女(3)でした。今は長男と次男はずっと寝てるのです。医師からは特に問題ないと言ってたのですが……話を戻しますね。
子供達は私達、大人がいるようなところでは遊ばず、いつも3人で仲良く秘密基地で遊んでいるのです。
その日は三泊四日で3人は遊ぶ時と寝る時だけ秘密基地に居ました。
秘密基地は物置部屋のようなもので、なんでも昔、祖父が魔除け道具をたくさん買っては満足して物置部屋にいれているのです。
売ろうにも、「もし売ろうとしたら甲冑を着て殺してやるぞ!わしが死んでもすぐ側で見てるからな!」って脅してきて中々売れず、埃が被ってしまったのです。
その頑固な祖父はもうこの世には居ないのですけどね。
今日は三泊四日の後半、子供達がもう寝ようと物置部屋へ行ってしまいました。
私達は気に求めずに「おやすみ、朝には起こしに行くわね」と言いました。
そして、大人2人で軽い雑談してる時でした。
お婆さんが最近この辺で泥棒がうろちょろしてると話していました。なんでもその泥棒は高価な物を見つけては奪い、不必要なもの、気に入らない物は壊すとのことで警察も夜な夜な巡回してるのですが、その姿は見当たらないとしかもその泥棒は子供を誘拐してしまうと言うのです。私は不安になって物置部屋を見に行くのですが、特に変化は無くお婆さんのところに戻った。その時でした、突如ガシャン!と鉄のぶつかる音と強い扉が開く音が聞こえたのです。
私はさっき話してた泥棒じゃないかと思って走ると玄関が開いていたのです。
子供達の安否が心配で駆けつけると子供達はなんと寝てたのです。しかし、三女の姿が見当たらなく探していると三女は外にいたのです。
祖母の家の前は朝日の景色が良く見える場所でした。
三女に何をしてたのかと聞いた時、三女は涙目になって私に抱きつきました。
何があった聞くと、3人で寝ていたが、三女は寝る前にお昼寝を繰り返していて寝付けなかった。1人でコソコソとひとり遊びをしてるとゆっくりと扉を開けた黒い影が入ってきたのです。その黒い影は口元に指を当てて「しーっ!」と言って三女に触れようとした時、突如埃をかぶっていた甲冑がひとりでに動き出して黒い影を追い掛けたとそう話した三女は家の前を指さして「んっ!」と言い私達は指の指した方へ振り向くとそこには不気味に動く甲冑とそれから逃げるように両腕に何かを抱えながら走る黒い影の姿が見えました。しかし、両腕を見ると黒い影が見えたのです。そうそれはまるで幼い子供のようでした。そんな奇妙な事を起きはじめた長男と次男に話したんです。2人ともコクリコクリと頷いて夢中になってたのですよ?でもその日から三女と一緒に遊ばなくなりましたね。甲冑は物置部屋から姿を消していました。お婆さんは甲冑はきっと死んだお爺さんで孫らを守ってくれたのだろうと話して私もそれに納得しました。
何も取られてなくてよかった〜