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第22話 小さくても大事な一歩
「――瀧本さんさぁ」
トイレに入った瞬間、東野亜美の声が耳に入ってしまう冬花。
しかも、トイレ出入口のすぐ前の手洗い場に亜美――そして瀧本美春が向かい合っているところに遭遇してしまった。
「……」
美春は諦めたように暗い顔をしており、一方的に亜美の話を聞かされていたと推測できる。
「あ、古河さん」
「!」
すると、直前に聞いた侮蔑の声が一変、明るく親しげな声と笑顔で、亜美は冬花に話しかけてきた。
その豹変ぶりに、冬花は強く圧を感じていた。
(このままだと、またこの前みたいに……でも)
今回は前回と違い、被害者が目の前にいる。
もしここで、前回のように亜美への同調とも取れる言動をすれば――美春を深く傷つけるだろう。
(それは、絶対嫌……そんなことは――したくない!)
自分の意思を強く意識し、冬花はまっすぐ亜美を見た。
「ねえ古****************************
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