第23話 初めての帰り道
冬花、美春、彰人と三人と話してから、数日。
以前より美春と話す機会が増えたくらいで、特に変わったことはなく、仕事に追われる日々が続いた――そんなある日。
会社を出てしばらくして、冬花は会社最寄り駅のホームで電車を待っていた。
(もうこんな時間か……ま、いっか。今日くらいは――)
「古河?」
突然の声に振り返ると、そこには見知った顔――彰人が立っていた。
「山城さん! お疲れ様です」
(会社の駅で会うのは初めてかも……)
以前なら――銀二と入れ替わる前なら、きっと気まずかっただろう。
だが今は、会社で雑談することも増えたのもあって、驚きはあっても嫌ではなかった。
「お疲れ様。まだ帰ってなかったんだな。俺よりだいぶ早く出てたと思うが」
「あー……実はですねー」
少し困ったように冬花が笑うと、ちょうど電車がホームに入って来た。
「電車来ま*****************
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