注意事項
・イギリス→フランス描写あり
・長文
某日。アメリカ合衆国はニューヨーク州に有る国際連合本部にて。
国際連合(以後国連)から常任理事国への緊急招集に驚いた様子の面々はわずかに戸惑いつつも表には出さず、会議室へ集まっている。
「皆様、わざわざありがとうございます…いきなりの緊急招集、失礼しました。」
どこが疲れた様子の国連がコツ〃と革靴を鳴らしながら面々に、近づく。
それに対していち早く反応したのは、
「そ〜ダヨ。急に呼び出すとかねぇ~ワ〜〜」
扇子をひらひらと扇いで開口一番文句を言うのは不満そうな表情で国連を見つめる中華人民共和国(以後中国)だった。
机に足を置き、椅子の背もたれに身体を預けながら”めんどくさい”とアピールしている。
それに続けて文句を言うのはロシア連邦(以後ロシア)だった。
「…ッチ、めんどくせーんだよそーゆーの。帰っていーか?」
じっと見つめおり、それは何処か睨んでいるようにも見える。机を爪で叩き、いかにもイライラしてます、感を出しアピールしているが国連は慣れているのかおののきはしなかった。
そして、彼はそんな早くも帰りたがっている二人に対して
「すぐに終わりますので…」
と、なだめるように言えば全員に向き直り、
「皆様を集めたのは”とある事件”が起こったからです」
淡々と事務的に言うわりには前フリが長い。そんな彼に冷えた眼差しを送るのはアメリカ合衆国(以後アメリカ)だった。ただ、何か言う様子は見られない。
不意に会議室が一気に静まった。
その沈黙を破ったのは
「事件…ですか…どんなものかくらいはお聞きしますよ」
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(以下イギリス)だった。
薄ら笑いを浮かべにこ、と笑いかけるが威圧的。つまりは早く終わらせろ、ということだろう。
「ええ…事件というのはポルトガルさんとスペインさんから目に異常が起きた、とのご連絡がありまして…」
国連がイギリスの質問に答えようとしてる中、ロシアがそれを遮って
「それのどこが事件だァ?ンなしょーもない事で呼ぶんじゃねぇーよ!」
「まだ、続きありますので…」
「…ッチ」
そう言うと途端に黙りだした。その様子を見てアメリカは薄く笑ってから後でからかってやろう、という考えを密かに浮かべた。
「問題はそのあと、スペインさんが”鏡を見た途端倒れてしまった”んです。その時一緒に居た、ポルトガルさんいわく”スペインみたいでスペインじゃねぇーやつと目を合わせた瞬間に倒れた”と。しかも…電話だったのですが…途中でいきなり切れてしまって…」
「うわぁ………なにそれ…意味わかんないわね…」
今まで黙っていたフランスがあからさまに引いた表情で反応した。続けて、
「…ていうか…その目に起きた異常ってなんなの?」
「瞳孔の形がハート型になった、とのことです。しかもお二人だけではなく他にも多数そういった症状が報告されています。…それに皆様もですよ」
にこ、と優しげな笑顔を見せながら小さく首を傾ける。
その言葉に驚いた表情(男衆には無い上品さ溢れる反応)をしたのはフランスのみで、他の男衆は大して驚いた素振りは見せなかった。
唐突にイギリスがフランスの顔を覗き込み、本当ですね…と溢す。さりげなくフランスの手を握っていたため、殴られていたが。それに追い打ちをかけるかのようにアメリカがイギリスに絶対零度の冷たい目を送ったが、ダメージは無さそうだ。
その冷たくなった空間を壊したのは中国だ。
「やっぱしょーもねぇーナ。我は関係ねぇーシ。WHOに任せときゃイーダロ」
それに賛同したのは意外にもアメリカだった。
「…気に障るがCHINA野郎の意見には賛成だ。つまり…国連は俺等に解決しろって言いたいんだろーが…情報が足りなすぎる。それじゃァどーしよーもねぇーだろ?」
対する国連は
「気持ちはわかりますが…、皆様方は国際連合の常任理事国ですから……、、皆様方程頼もしい方は他に居ないので…」
おどおどとした、気弱な声で上記を言う。常任理事国達は黙ったままだ。
一般人には耐えれないであろう量の殺気が、会議室に満たされたとき、”とある場所”に二人の大柄な男の話し声が響いていた。
「¡Jajaja!なんだ簡単じゃないか。今の若モンは弱っちーなァ…」
一方の男は大きな笑い声を上げ、目線を足元に向けた。対するもう一方は反対に比較的冷静だ。
「うるせーぞ¿?¿?☒■。そりゃァ今の俺達は強化されてんだ。サシでやったら負けるぞ流石に…現代科学結構やべーらしーし」
「なァんだァ?ビビってんの?あの?¿?¿△◀☒■がァ〜?」
「ウワぁ…うぜー…嫌いだわ~」
「安心しろ俺もお前のこと嫌いだぜ〜?」
「あ゛〜…りょーおもいだな… Ahaha!」
酒を飲み干し笑い合う。その光景は_
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