続き
⛄BL
💛×💜
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ふっかとの映画デートが終わった翌日。目が覚めても、まだ昨日の光景が脳裏にチラついている。
ポップコーンを口いっぱいに頬張って、笑ってた横顔。
クレジットが流れる中、だれと共演したことあるかの世間話。感想を言い合った帰り道。
どれも、俺にとっては宝物みたいだった。
だけど、やっぱり「それだけ」なんだよな。ふっかにとっては。
朝からグループの仕事が入ってて、スタジオ入りすると既にふっかは他のメンバーと談笑していた。
阿部が何か言ったらしく、ふっから笑いながら肩をすくめて「昨日照がポップコーン全部抱えてたよ、笑ったよね」って。
…いや、俺が買ったんだし。
いやいや、別にいいけど。
「…おはよう」
「おっ、照。おはよ〜」
笑いかけてくるその表情に、俺の胸の奥がまたちょっと痛む。
昨日、あれだけ隣にいたのに。
俺の’好き’は、あいつの中でどこにも引っかかってない。
「昨日楽しかったね。」
「うん、あの映画結構良かったね。思ったよりも感動系だったし。」
そこからふっかは、ストーリーの感想をサラサラと言葉にしていく。
でも、俺が感動してたのは映画よりもふっかと一緒に時間を過ごせた事だった。
それは…言えなかった。
「また、どっか行こうね」
「だな!」
「今度はご飯系で行こうよ。俺あの近くのカフェ気になっててさー」
ふっかが笑うと嬉しいはずなのに、どこか苦しいのはなんでだろう。
……俺だけが、必死に「好き」を抱えてるからかな。
撮影が始まっても、俺はふっかの動きを目で追ってしまう。
メンバー同士でじゃれ合う時も、自然に笑ってる時も、ふっかの周りにはいつも誰かがいて、楽しい空気が漂ってる。
そんな中で、俺の「好き」だけが空回ってる。
休憩中、俺がスタジオの隅で水を飲んでいると、ふっかがひょいっと隣に座った。
「今日撮影長引きそうだね」
「まあ、仕方ないよ。集合カット多いし」
「てかさ、照って本気で言ってんの?」
「……何を?」
ふっかはペットボトルの蓋を意味もなく開け閉しながら、視線は前に向けたままつぶやく。
「ほら、「好き」とか。」
俺は手の中のボトルをぎゅっと握る。
「…言ってるけど?」
「でも、それ…冗談っぽい、っていうか…」
「いつも軽いノリで言うでしょ?俺と感覚が違うからなのかもだけど、よくわかんないや。」
ふっかの言葉に、何かが崩れる音がした。
俺の本気で伝えてる言葉…
軽い?
冗談?
わからない?
「……軽くなんかないよ」
思わず声が出た。
けど、ふっかは驚く訳でも無く、静かに首を傾げただけだった。
無意識だから、しんどい。
無意識だから、怒れない。
無意識だから…全部…
「そっか。でも俺…ほんとの「好き」ってもっと特別な時に言うもんだと思ってた」
特別な時。そう、ふっかはそういう人間だ。
タイミングと空気を大事にする。
でも、俺は、言わずにいられなかった。
ただの毎日が、ふっかと過ごせるそれだけで特別に思えてしまうから。
だから、俺は何度も「好きだよ」って言った。伝えたかった。ただ、それだけだった。
けど、伝え方が間違えてたのかな。
「……ごめん。言いすぎた。」
ポツリと呟いて、俺は立ち上がる。
ふっかが何か言いかけてたけど、その声は聞こえなかった。
いや、聞きたくなかっただけかも。
本当の「好き」って、どうすれば伝わるんだろう。
俺は今、それが分からない。
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「#いわふか」の、ランキングまさかの6位😭💞
信じられなさすぎる🥲✨
まだまだ初心者ですがこんな私をどうぞよろしくお願いします🥺笑
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待ってます☺️
コメント
1件
はじめまして! ひーくん大好きで いわふか💛💜、にこいち💛🩷も大好きです💘 どんどん読めちゃって続きが気になりすぎます! ふっかさんのスルーが辛い どう思っているのかしら…🥹