続き
⛄BL
💛×💜
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💛side
撮影の合間。
スタジオは笑い声とカメラのシャッター音が入り交じりつつ、いつもの活気に溢れていた。
俺は端っこで軽く息をつきながら、ふっかの方をチラチラと見てしまう。
ふっかはいつも通り、メンバーと談笑しながら笑顔を振りまいていた。
でも、俺には、その笑顔が少し…いや、だいぶ遠くて。
なんとなく届かない距離に感じた。
昨日の映画デートが頭にチラつく。
ポップコーンを頬張りながら笑う、あの横顔。
隣で歩いた帰り道。といっても、駐車場までだけど。
…どれもこれも、俺の胸には宝物のような刻まれているのに。
「照。」
隣にふっかが座る気配を感じて、俺はハッと我に返った。
気付けばスタジオの隅、俺は1人水を飲んでいた。
「さっきの話さ、ちょっと考えてみたんだ。」
さっきの話とは、俺の言うふっかに対しての「好き」は軽くなんかない。
と、言ったこと。
一方的に言っただけだし、考えないで欲しいけど。
でも、ふっかは真剣そうに、まるで何かを確かめるようだった。
「…考えてくれてありがとう。」
「あれで、どうしたの?」
俺は顔を上げてふっかを見た。真剣な眼差しが、俺を見つめていた。
「さっきも言ったけど、「好き」ってさ、そんなに軽く言うもんじゃないと思ってた。…けど、照が言うのは、なんか温かくて…」
「悪くないなって思った。」
その言葉に、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
嬉しさと恥ずかしさが一気に押し寄せてきた。
「……ありがと、ふっか。」
少し照れながらも、ちゃんと返す。真剣に返す。
ふっかは笑顔を崩さずに、肩をポンと叩いた。
「これからも、俺の事よろしくっ。」
「ん、任せろ」
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💜side
「ん、任せろ」
照の言葉を聞いて、胸の中がじんわり暖かくなるのを感じた。
いつもは無邪気に笑い合う事が多い俺らだけど、こうして真剣なやり取りをするのは久しぶりだ。
…いつぶりだろう。
照は見た目ほど簡単には自分の気持ちを表現しないタイプで、だからこそ今こうして言葉にしてくれた事が、凄く特別に思えた。
「任せろ」ってさ、照らしいよね。
でも、正直なところ、俺は少し困ってる部分もあった。
照の「好き」が、いつも軽く聞こえること。照の言葉にはたまに冗談っぽさも混じってて、俺にはその真意が分かりにくい。
俺はいつもタイミングや空気感を大事にするタイプだから、感情を露わにするのが苦手。
なんせ、「好き」って言わなくても、傍にいれば、全部わかると思ってたから。
それでも、昨日のデートでの照の楽しそうな笑顔、そして今日の会話は確かな言葉の表れだったんだと思う。
だからこそ、俺はもっと真剣に向き合わなきゃ行けない。
よろしくって言ったあとに「任せろ」って言ってくれた照の言葉に、俺も照に本当の気持ちを返したい。
そう思いながら、俺はそっと彼の方を見た。
照の目はいつも真っ直ぐで、でもどこか照れていて、そのギャップにまた胸が高鳴った。
「俺も…照の事をちゃんと知りたい。」
言葉に出したい気持ちをグッと堪えて、俺はただ微笑んだ。
その笑顔に、照は少し驚いたように俺を見返した。
俺たちはまだ始まったばかりの関係。
だけど、少しずつ、確かに近づいている。
このまま歩いて行けたらいいな。
俺の心の奥にそう願いが灯った。
ー
急にこの連載伸びてますね☺️
すごい嬉しいです🥺💞
新しく連載も始めようかとも思ってるのですが、何かいいのありますかね?
ペアは何がいいかなど、シンメの中で選んで欲しいです!
まあ、そんな強欲は言わないですよ笑笑
♡&💬
フォローも待ってます💞
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