b!さんの動画から系です。
中身は全然捏造妄想。
時系列とか世界線とかごちゃごちゃです
メインは鬼兄弟
さらっとタヒネタ混じってます
長いくせに内容薄っぺらいです。
いぬたぬき≠イーヌズ
ぺんと≠ペトソン
※ペトソンさんは出番少なめです
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ここはセンターシティ。この街には“シャーロックイーヌズ探偵事務所”というものがある。
実績は多種多様だ。一般的な不倫を暴いたかと思えば先日殺人事件を解決していたりとかなり凄腕だと言われている。
今日はそこの探偵の(非)日常を覗いてみよう。
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「イーヌズ、依頼人です」
「あぁ分かった。…どうぞこちらに」
今日来た依頼人は少し不安そうな顔をしていた。内容はこうだった。
「あなたが…イーヌズさんですよね…?」
「いかにも」
「なら…人探しってして貰えますか?」
「人探し?」
「はい…実は…3日前から家に兄が帰ってこなくて…探しても見つからないし…」
「なるほど…捜索願は?」
「既に出しています。ただ…3日もいないならとかなり優先度を下げられて…」
「なるほどなるほど…ではこちらで引き受けましょう。ペトソン、外出の準備だ。」
「分かりました」
「それで、貴方のお兄さんに行方不明になった日違和感はありましたか?」
「いえ…いつも通りで…。」
「ふむ…どこに出かけたとかは…」
「それは出かける前に言っていたので分かっています」
「なるほど…ではまずその周辺で手がかりを探しましょう。」
「!ありがとうございます…!!!」
依頼人:えびす
内容:兄探し
詳細:3日前から行方不明。
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「…そうだ、えびすさん」
「はい?」
「お兄さんの見た目を聞き忘れていました…どんな見た目ですか?」
運転は助手に任せ、僕は依頼人のえびすさんと話をしていた。話している途中で思い出したので切り出した。
「兄の見た目…確か…あの日はラフな格好をしてて…ピンクのパーカーをきてると思います」
「なるほど」
ピンクのパーカー…少し懐かしさを覚えた。学生時代を共にすごした1人がそういう服装をしていたから。最近では会うことも連絡を取ることも無くなってしまったから近いうちに会いたいな、なんて思っていた。
「ピンクのパーカー…結構目立っていそうですね」
運転をしていたペトソンが口を挟んだ。確かに、結構目立つような気がする。
「確かに…目立ちますよねあれ…」
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ペトソンの運転できた場所は明神町という場所だった。車を停め、街を歩いていると会話が聞こえてきた。
「あの悪戯好きの…」
「あの悪名高い…」
そんな会話を聞き流しているとえびすさんがボソっと何かを呟いていた。
「…根も葉もない噂なのに…」
その言い方はとても沈んでいた。自分が言われているかのように。
「この町はでかい山があるんだなぁ…」
「ほんとですねー」
「ここは隠々山って言うんです」
「へぇ…」
「でも入っては行けないとも言われています」
「キャンプしたかった…」
「それはそもそもダメですね」
入るのがダメな場所以外はもう探してしまったそう。つまり彼のお兄さんは山にいるということになってしまう。
「どうするんだい?」
「山に入っては行けない…正確には封印を解かなければいいんです」
「へぇ…」
「ただ場所は分かったので…ここからは1人で大丈夫です」
「え?」
「でもここは…」
「…人間は入っちゃいけないだけですから」
「「え」」
そう言った依頼人の見た目は青混じりの髪に青メッシュ、パーカーをきた青年になった。頭には角らしきものも見えた。
「…あー…でも俺がいたら平気かな…入ってみますか?兄が見つかってないのは事実ですし…」
「ちょっと気になるんですよ、イーヌズ!」
「入りたいのね……ハイリタイソウデス」
「じゃあ行きますよ」
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「着きましたよ」
「…わ…すんごい……神社!」
「そりゃ神社ですし…」
「…寂れてるね」
「人は入れませんから」
「……」
「ヒッ…」
ペトソンさんの短い悲鳴が聞こえ、そっちを見ると3日ぶりに会う兄がいた。兄はペトソンさんの首元に斧を当てながらこう言った。
「なんでいる?」
いつものちょっと眠そうなボイスではなく、ド低音ボイスで言った。
「今までどこにいたの?あとその人は僕が連れてきたの。だから離して。」
「……」
ペトソンさんがすんごい怯えている。それでも兄貴は離しそうにない。
「……兄貴?」
「君のお兄さん様子変じゃないか?」
「…確かに…」
仕方ないな…兄貴になら神様の力使っても平気のはず…。
「イーヌズさん…少し離れて貰えますか?」
「…?分かった…」
「兄貴、ペトソンさん離してくれる?」
そう言いながら僕は武器を振り回した。兄貴に当てるために。
「…!……」
どうやらかすってくれたみたいでペトソンさんを話してくれた。
「…こわ…かっ、た…」
ペトソンさんを離すと兄貴はどこかへ行ってしまった。
「大丈夫?」
「はい…大丈夫ですよ…イーヌズ」
「…すみません…2人を巻き込んで…」
「いや、ここまできたらとことん付き合いますよ!」
「うんうん」
「…ありがとうございます…!……ただ…ここで起きたことは秘密でお願いします…」
「大丈夫です、依頼人の秘密は守りますから」
神社から消えた兄を探すより待っていた方がいいと気づいたので待つことに。
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「……そういえばなんで僕たちをここに来させたの?」
ちなみに長くいることになりそうということでこっち側がタメ口で話して欲しいと言われたため敬語はなくなった。
「んー…寂しいから…かな…」
「寂しい?」
「鬼になって…人と関わることが無くなったんです…兄貴は平気みたいで…でも俺は…人と話すことが好きだから…」
「なるほど…」
「ここって俺たちが望めば来れるの?」
「…来れますよ」
「ほんと!?ならまた来たいなぁ…」
「……なんで、人間と過ごしたいんだ?」
「えっ?…兄貴…?」
「何でだ?」
「え、兄貴…」
「ニンゲンなんて短命だ、俺らと過ごしても先に死ぬ、寂しいだけ」
「……それは…」
そっか…2人は鬼だから…年齢が…。
「どうせ死ぬんだよ」
そして彼の兄は何を知っているんだろう。
「俺は…こうなってから…幼馴染に忘れられた」
「え」
「そして、先に死んだ」
「…」
「……人間と関わるのはやめておけ」
えびすくんのお兄さんはそう言ってまた消えた。
「……」
「えびすくん…」
「…?」
「……いいの?」
「…兄貴は自分勝手ですから。なんでもかんでも勝手に決めて…俺の意思とか関係なしに…だから、仕方ないんですよ笑」
「……そう…」
「……」
えびすくんはどこか寂しそうだった。彼が寂しいと言ったのは人間と関わることが減ったからと言っていたけど…違う気がする。きっと忙しくなってしまったお兄さんとの会話が少ないから…人間との関わりと思い込んでいるだけ…なんじゃないかな…。
「あ!ちょっとやることが…ここで待っててください!」
「あ、おっけー……ペトソンくん」
「なんですか?イーヌズ」
「えびすくんが寂しいって言っていたことについての本当のことが分かったかも」
「ほんとうですか!流石イーヌズ!」
「多分なんだけどね…えっと…彼は人間と関わることが減って…って言っていたな?」
「そうですね」
「でも実際は違うんじゃないかなって。彼も人間だったと言っていた。だから、お兄さんも恐らく人間だった。人間だったなら2人で沢山のことを話していたんじゃないかなと、鬼になって忙しくなったなら、寂しい原因は人間との関わりだけじゃない。」
「…つまり…お兄さんとの関わりが減って…ってことですか?」
「あぁ…そうだ」
「お兄さんの忙しさと弟であるえびすくんの忙しさは全く違うみたいですが…何故でしょう…?」
「うーん…兄だからより多く受け取っているとか…」
「せーかい」
「え?」
「うわぁっ…!?」
「そんな反応しないでよ」
「い、今の話を聞いて…」
「俺の仕事量の話でしょ?」
「は、はい…」
「仕事量…そうだね、俺が弟の分も貰ってる」
「…理由を聞いても?」
「んー…単純だよ。弟に妖怪退治はさせられないからな」
「妖怪退治?」
「えびすくんそんなこと一言も…」
「知らないだろうな」
「え」
「だって俺が記憶消したから。仕事を貰った時の記憶を」
「は、?」
「あいつに……いや、なんでもない。あいつには人間を助けている姿の方が似合う、だろ?」
「それは…確かに…」
彼が妖怪をコロコロしているのはあまり想像がつかない…。優しそうなふわふわとしている感じの彼が…ってあまり考えられない…。
「それだけ、じゃーね」
「えぇ…なんのために来たんだ…」
「不思議だ…」
「ただいまー!」
「あ、おかえりー」
「おかえり」
「ふぅ…あれ…兄貴来てたんですか?」
「なんかちょっと話してどっか行っちゃった」
「そうなんですかぁ…」
そろそろあのことを切り出そう…。
「ねぇ、えびすくん」
「なんですか?」
「君たちの人間だった頃の話聞いても?」
「良いですけど…面白くないですよ…?」
「気になるから!」
「えーっと…そうですね…。俺たちはいつも喧嘩ばっかりして、イタズラが好きでした。その報いでこうなってますが…。あとは…色々な話をしましたね、ゲームとかアニメとか…学校での出来事とか…」
「そう…それは楽しかった?」
「はい、あんなんでも肉親で…大切な兄ですから…腹立つけど」
「腹立つんだw…ねぇ、それが楽しいなら、今はどう?お兄さんと話せてる?」
「……あ…話して、無い…話せてない…」
「それが…寂しいんじゃないかなってさっきペトソンと話していたんだ」
「……寂しい理由は…兄貴との時間…がないから…?」
「そう」
「……なんとなく…パズルピースがハマった感覚が…」
「うん…そっか。お兄さんと話してみるのをおすすめするよ」
「…はい……ありがとうございます…」
「あ、でも僕たちは定期的にくるからね!ここ神秘的で好きだし」
「ここは厨二病がそそられる…っ!」
「あははっ…そうなんですねwぜひ遊びに来てください!」
「そーするよ!」
「うんうん、またね!えびすくん!」
「は、はい!」
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「…話聞いてたでしょ?」
「まーな」
「…おれ…もっと色々話したいよ、兄ちゃん」
「……仕事、そろそろ片付きそうだから、それ終わったらでいいなら」
「ほんと!?」
「…うん」
「じゃあ…待ってるから!…手伝えは…」
「無理だな」
「じゃ応援する!早く話せるように!」
「そうか、じゃあ近いうちに片付けるよ」
「やった!」
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数日後、神社からは4人の声が響いていた
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