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俺は、
私は、
好きだ。
高校3年の夏。
俺は最後の受験を控えていた。
だが、それ以外にも俺は一つ問題がある。
彼女がいたことがない。
小学生の頃からずっと一人の女が好きだったからだ。
特に何もしないくせに、
ずっと初恋を引きずっていた。
高校3年の夏。
私は最後の受験を抱えていた。
だけど、それ以外にも一つ、私には問題がある。
好きな人がいることだ。
小学生からずっと好きだった。
だから他の人に告白されても断っていた。
友達からも彼氏作れよとか言われたけど、
私はそれが嫌だった。
私は 初恋を引きずっていた。
「お前らもうテスト期間なんだから早く帰れよー」
どこのクラスでもそんな先生の声が聞こえていた。
それにだるそうに答える生徒。それもよくある光景だ。
玉木と公美は友達と帰った。
「お前って彼女いたことあんのー?」
玉木の友達、瑛太が聞く。
「いねえよ」
毎回玉木はこう答えるので疲れている。
「なんで?」
当たり前のように瑛太は聞く。
「、、、、ずっと好きな人がいるから。」
意外にも玉木は正直に話す。
意外と玉木はお人よしだった。
「誰?」
これも当たり前のように瑛太は聞く。
「言わねえよ」
これは流石に言わなかった。
「なんで告んないの?」
玉木は呆れたように言った。
「振られるの怖いじゃん」
毎年そんな言い訳をして、自分のヘタレを隠した。
「あんたなんで彼氏とかいないの?」
公美の友達、京子が聞く。
「興味ないし」
少し顔を赤くしながら公美は答えた。
「興味ないわけないじゃん。」
京子は公美の心を見透かすように言った。
「なんでわかんのよ。」
ムッとしたように公美は聞く。
「んー?」
「女の、勘?」
モブキャラの決め台詞のように京子は答えた。
そんな時、偶然にも玉木達と公美達は出会った。
本当に偶然のことだった。神様の粋な計らいでもなんでもない出来事。
「あ!京子じゃん!」
瑛太は元カノと会って少し嬉しそう。
「瑛太!」
こっちも元カレと会って嬉しそうだ。
その間に玉木と京子は一度目が合い。少し気まずくなっていた。
( さっきまであんな会話してたから少し恥ずい。)
心の中で二人はハモった。
「玉木も久しぶりじゃん確か一年の頃同じクラスだったよねー」
京子と玉木は昔仲が良かった。
「おう、久しぶり」
少しぎこちない。
「なんかお前変わった?」
そんな気持ちを女の勘はすぐ当てる。
「別にに、」
そしてさらにぎごちない。
「何かあんのー?」
さらにさらに京子は玉木へ尋問する。
「ねえよじゃ!俺こっちだから!」
もうめんどくさくて玉木は逃げた。
「なんかあるな。」
「ん、公美、あんたもなんか変じゃない?」
またも女の勘はさえた。
「何もないよ!じゃ!」
そして公美も逃げた。
そんな焦りを女の勘は見逃すわけもなく。
「公美の好きな人って、、、。」
男の勘もさえていた。
「玉木の好きな人って、、、。」
心の中で二人は、何か面白そうなことが起こる。
そう思った。