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季節は冬。息をフーっと吐いてしまえば白く凍ってしまいそうな程の寒さ。そんな中俺は今片思い中の相手と一緒に下校している…
何故こんなことになったかの説明は端折るが、こんな事は滅多にない機会だ。何とかして話さなきゃ…
そういえば、昔読んだ馬鹿でも分かる恋愛方程式という本に話してる最中に度々好きという言葉を入れれば相手を意識させることが出来るって書いてあった気がする。それを使ってみるか
「「あのっ!」」
丁度2人の言葉が重なる
「ごめん、先言って」
なんとかいちばん気まずいものは避けれたが、一体何の話だろう…
「えっと…」
めちゃくちゃ彼女の顔がほんのり赤い。今日寒いもんな〜
「今夜は月が綺麗ですね!!」
「うん…そうだな…?」
「え?」
確かに今日は満月だが、そこまで会話が続かないほど彼女は困っていたのか…!?
しまった…なにか話さなければ
「そういえば空気が澄んでると色んなものが綺麗に見えるよね」
「…」
あー絶対失敗したなんかもう黙っちゃってるじゃん…。さすがに会話のテーマがつまらな過ぎたか…本のアドバイスも何も活かせてないしな
そんな時、ふと昔を思い出す。昔から自分は面倒くさがりで空気が読めなくてそうやって友達にも迷惑をかけて現に今も好きな人に退屈な思いをさせてしまっている…
「死んでもいいな…」
つい自己嫌悪に陥りすぎて思ってもないことを口にしてしまう。まあ小声だったし聞こえてないだろ
「…!本当ですか!?これからよろしくお願いします!」
「ん?」
「じゃあ私家こっちなんでさようなら!」
「おう…また明日」
最後なんか噛み合ってなかった気がするな…まあ今日は話せただけ良かったか。また恋愛の本を読まなきゃな…
そうして主人公が家に帰り本を読んだ時、告白には色々な種類があることを知り自分の鈍感さに気づいたのは言うまでもない…
作者コメント
実際こういう話って次の日どうなってるんでしょうかね?
ふと久々に下描きみたらこれがあってそういえば書いてたなぁと思い出して最後まで書きました。
月が綺麗ですねという告白表現の返事って結構色々ありますよね〜。作者個人としてはなんかのサイトで見た月はずっと前から綺麗だったが好きですね。まあ言う相手いないんですけど…
と言うわけで最後まで読んで頂きありがとうございました。次回はもうちょい早く投稿できるように気をつけます…