「しぐれ、その目ー、」
そう葵が言いかけたとき、僕は初めてカラコンを外していることに気づいた。
僕は慌てて口にした。
「カ、カラコンだよ!どう?ドッキリ。びっくりしたー?」
テンパって変に思われてないよね!?
「それならいっかー。」
リメが呑気で助かったー。
「じゃあ早くカラコン外して会議室に集まってね。」
ホッとする。
リメには感謝だよ!
「じゃあさ、」
りょーの声がツンと通る。
「その手に持ってる黒色のカラコンはなんだよ。」
「!!」
手に持ったまま寝ちゃってたよ。最悪。カバー透明じゃなくしとけばよかった。
「しぐれくん、嘘、ついてる?」
ひすいくんが確認するように聞く。
「え、いや。」
「もしなんか隠していることがあるなら言ってほしい。」
そう永遠が言ったとき僕は怒鳴った。
「みんなに僕の気持ちはわからないんだよ!」
バタンッとドアを閉めて布団に向かって泣いた。
ああ、またやっちゃったな。また、友達いなくなっちゃう。もう、本当にこんな僕なんかー。
そして、泣きつかれてまた眠ってしまった。