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バァン
銃声が響く。
この大きな城の中で。
あれ…?なんでだろう?まったく痛くない…?
静かだ。
ゆっくりと目を開けた。
「え…?」
「はぁ…はぁ…!」
優斗がこっちに近づいてくる。
「呪い人形先輩…!すみませんでした…!」
「…死神くん…?」
周りを見回すと、あまねが倒れていた。撃たれたあとが付いていた。
「早く、ここから出ましょう!」
「!」
優斗がりくの手を引く。
がッ
「…っ!」
「先輩!!」
「っ…、くそ!」
あまねがりくの足をがっと掴む。
ニュルニュル…
「ひ…っ!」
(くそっ…、死神くんだけでも、逃がして…!)
「死神くん!逃げて!」
「…!っ、すみません!」
ニュル…ニュル…
触手がりくの足、手を掴む。
(動けない…?)
「残念、動けないでしょ?笑」
「…っ!」
「いやぁ…、危なかったなぁ…?まさか催眠が解けるなんて…。それに撃たれるし…、優斗くんは逃がすし…笑」
「はぁ、はぁ…?」
取れない…、この触手、しっかり掴んでくる。それに…
ぐらっ
「お…、やっと効いてきた?」
「…?」
ドサッ
「?」
あれ?力がはいらない…、なんでだ…?
「ふふっ、残念でした!この触手ねぇ…力が抜けちゃうんだよねー!取れないでしょ?」
「…、は…ぁ…」
「疲れて来ちゃった?体力も落ちるんだよねーこの触手!何もかも触手に吸い取られちゃうね!」
「っ…!はぁ…はぁっ…!」
「ふふふっ、苦しそう〜、そろそろかな?おやすみ、り〜く♡」
どん
「ぐぁッ」
意識がとんだ…首を強く叩かれた。
「ありゃ、寝ちゃった〜!敵のアジトで寝ちゃっていいのかな〜?」
「…んっ…?」
は?どこだここ…?牢屋?なんでだ…?
「あ、起きた?おはよう!」
ギロッ
「まぁまぁ、そんなに怪しまないでよ!」
「怪しくなるだろ、敵同士なんだから」
「…、まぁ、それもそっか〜!でも〜、どうやってここから脱出する気?」
「教えるかよ」
「やぁやぁ、冷たいなぁ!そんなに出たいの?」
「そりゃそうだろ」
「ふ〜ん」
はぁ、なんでこんなところに…、俺を閉じ込めてどうするんだよ…?何かに利用する気なのか…?
「ねぇ、さっき優斗くんの催眠解いた?俺撃たれて結構ダメージヤバいんだよねー」
「…催眠?」
「…!君じゃないんだ?自分から正気に戻った?いや…そんなわけないはず…、他に誰かいたのか…?まぁいいや…君を監禁して誰か来るの待つか…」
(はぁ…、誰か来るのか…?来られると逆に危険な気がする…ここは自分の力だけで早く出た方がいいな…)
キョロキョロ
「…脱出ルート考えてる?」
「…、別にいいだろ…」
バァンガラガラ!
「!?何の音…?」
バンバン
「銃声…?」
パァン
騒がしい…誰か来たのか…?呪い人形を助けにきたのか…?
ガラガラガシャン
「え…?王子…?」
「!いた!」
「し、死神くん…!?なんで…?」
「助けに来ました!あまね先輩、りく先輩を解放してください!」
「…やだ」
「なんでですか…?」
「俺…殺される…っ」
「…誰にですか?」
「…長に…っ」
「長のこと殺せばいいんですか…?」
「まぁ…あいつ、本当の長じゃない…」
「…どういうことですか?」
「本当の長は…地下に監禁されてる…、今の偽の長に…、あいつに従わないと…従わないと…」
「ちょっ…!」
あまねは短剣を取り出して、優斗を殺しにかかった。でもそれは目の前で止まった。
「助けて……」
「…っ」
あまねは泣いていた。
「何をしている」
「…!長…」
「早く殺せ。長の命令だ。また殴られたいのか?」
「やだ、やだ…!はぁっ、はあっ…、」
カランカラン…
「…はぁ、はぁ…」
「何してるんだ!!」
ひゅっ
長は殴りかかろうとした。
カキンッ…
「…っ?優斗くん…?」
「死神くん…」
「な、なんだ!」