テラーノベル
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どぉも主です!!
遂に最終話ですね!!
ここまで読んでくださった方々ありがとうございます!!
※歴史的な表現は一切ありません!!
では最後までお楽しみください!!それでは物語へれっつgo!!!
ー 蝉の声が聞こえる。
いつもと変わらない、夏の朝。
けれど――今日は少しだけ違った。
日帝は縁側に座り、庭を眺めていた。
朝から妙に落ち着かない。
昨日までなら、隣にいるアメリカの騒がしい声が聞こえてきたはずなのに。
今日は、まだ聞こえてこない。
日帝「……」
時計を見る。
まだ朝の八時。
日帝「……早すぎるか」
そう呟いた、そのとき。
ガラッ。
襖が開く。
アメリカ「おはよう、日帝chan!」
日帝「……朝からうるさいな」
アメリカ「お、いつも通りじゃん」
日帝「何がだ」
アメリカ「いや、なんとなく」
アメリカは笑いながら、日帝の隣に座った。
二人の間には、いつもの距離がある。
けれど――今日は、その距離が妙に遠く感じた。
アメリカ「……今日で最後だな」
日帝「……ああ」
アメリカ「一週間、早かったな」
日帝「毎年言っているだろう」
アメリカ「だって早いんだから仕方ないだろ」
日帝「……そうだな」
短い会話。
いつもなら、ここからくだらない言い合いが始まる。
けれど今日は、二人とも何となく口数が少なかった。
ーー昼。
アメリカは荷物をまとめていた。
服を畳み、土産を鞄に入れる。
日帝は少し離れたところから、それを眺めていた。
アメリカ「……これで全部かな」
日帝「忘れ物はないか?」
アメリカ「多分な」
日帝「お前のことだから、何か忘れていそうだ」
アメリカ「ひどくない?」
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#しょしんしゃ
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日帝「去年も財布を忘れていっただろう」
アメリカ「……あ」
日帝「やはりな」
アメリカ「いや、今年は大丈夫!」
日帝「本当か?」
アメリカ「……多分」
日帝「信用できんな」
アメリカ「HAHAHA!」
二人で笑う。
いつもの時間。
いつもの会話。
なのに――
アメリカは、少しだけ寂しそうだった。
日帝は、それに気づいていた。
日帝「……アメリカ」
アメリカ「ん?」
日帝「来年も来るのだろう?」
アメリカ「……もちろん」
日帝「なら、そんな顔をするな」
アメリカ「……してた?」
日帝「している」
アメリカ「そっか」
アメリカは少し笑った。
アメリカ「じゃあ……来年も絶対来るよ」
日帝「……ああ」
その約束が、妙に心に残った。
ーー夕方。
玄関には、アメリカの荷物が置かれている。
もう帰る時間だった。
アメリカ「……じゃあ、そろそろ行くわ」
日帝「……そうか」
アメリカ「一週間、ありがとな」
日帝「礼を言われるようなことではない」
アメリカ「それでも言いたいんだよ」
日帝「……そうか」
アメリカは靴を履いた。
そして、玄関の扉に手をかける。
――けれど。
その手が止まった。
アメリカ「……日帝」
日帝「なんだ?」
アメリカ「少しだけ、話していいか?」
日帝「……ああ」
二人は庭へ出た。
夕方の空は、少しずつオレンジ色に染まっていた。
蝉の声が遠くで聞こえる。
アメリカ「……俺さ」
日帝「……」
アメリカ「今年、ここに来る前から決めてたことがあったんだ」
日帝「決めていたこと?」
アメリカ「ああ」
アメリカは一度、深く息を吐いた。
いつもの明るい表情が消えている。
日帝はそれを見て、少し驚いた。
日帝「……随分と真剣だな」
アメリカ「うん」
日帝「……何だ?」
アメリカ「……」
少しの沈黙。
そして――
アメリカ「俺、お前のことが好きだ」
日帝「……」
蝉の声だけが響く。
日帝は何も言わなかった。
アメリカ「……驚いた?」
日帝「……少しな」
アメリカ「そっか」
日帝「……いつからだ?」
アメリカ「分からない」
アメリカは苦笑した。
アメリカ「最初は、ただの昔からの知り合いだと思ってた」
アメリカ「会えば言い合いになるし、お互い意地っ張りだし」
日帝「……否定はしない」
アメリカ「だろ?」
少しだけ笑う。
けれど、その笑顔はすぐに真剣なものへ戻った。
アメリカ「でもさ」
アメリカ「毎年、一週間しか会えないだろ?」
日帝「……ああ」
アメリカ「だから、帰るたびに思うんだ」
アメリカ「もう少し一緒にいたかったって」
日帝「……」
アメリカ「もっと話したかった」
アメリカ「もっと一緒に笑いたかった」
アメリカ「来年まで待つのが、だんだん嫌になってきた」
日帝は黙って聞いていた。
アメリカ「……だから、今年は言おうって決めた」
日帝「……そうか」
アメリカ「うん」
また沈黙。
アメリカは、少し不安そうに日帝を見る。
アメリカ「……答え、聞いてもいいか?」
日帝「……」
日帝はすぐには答えなかった。
自分でも分かっていた。
アメリカのことを嫌いではない。
むしろ――
この一週間を楽しみにしていた。
アメリカが来ると、家の中が騒がしくなる。
くだらないことで笑う。
昔のことを冗談にしてしまう。
そして帰る日になると、なぜか少し寂しくなる。
それが何を意味するのか。
日帝には、まだ完全には分からなかった。
日帝「……お前は、ずるいな」
アメリカ「え?」
日帝「そんなことを言われたら、簡単には答えられないだろう」
アメリカ「……ごめん」
日帝「謝るな」
アメリカ「でも……」
日帝「……嫌だとは言っていない」
アメリカ「……!」
アメリカの目が少し見開かれる。
日帝「ただ……もう少し考えたい」
アメリカ「……うん」
日帝「来年までに、答えを出しておこう」
アメリカ「……それって」
日帝「好きに受け取れ」
アメリカ「……ずるいなぁ」
日帝「お互い様だろう」
アメリカは笑った。
さっきまでの緊張が、少しだけほどける。
アメリカ「……じゃあ、期待していい?」
日帝「……好きにしろ」
アメリカ「それ、ほぼ答えじゃん」
日帝「うるさい」
アメリカ「HAHAHA!」
二人の間に、いつもの空気が戻った。
けれど――
完全にいつも通りではなかった。
アメリカ「……じゃあ、そろそろ本当に行くよ」
日帝「……ああ」
アメリカ「また来年」
日帝「……待っている」
アメリカが振り返る。
門へ向かおうとした、そのとき。
日帝「……待て」
アメリカ「ん?」
日帝は少しだけ迷った。
そして――
一歩、アメリカへ近づく。
アメリカ「……日帝?」
日帝「……」
日帝はアメリカの頬に、そっとキスをした。
ほんの一瞬。
すぐに離れる。
アメリカ「…………」
日帝「……」
アメリカ「…………え?」
日帝「……」
アメリカ「今……」
日帝「忘れろ」
アメリカ「無理だろ!」
日帝「なら、黙っていろ」
アメリカは頬を押さえたまま固まっている。
日帝は顔を逸らしていた。
けれど――
耳が赤い。
アメリカ「……日帝」
日帝「なんだ」
アメリカ「それ……反則だろ」
日帝「知らん」
アメリカ「俺、来年まで待てなくなるかもしれない」
日帝「……なら、早く来ればいい」
アメリカ「……!」
日帝「……何だ」
アメリカ「いや」
アメリカは嬉しそうに笑った。
アメリカ「やっぱり、お前のこと好きだわ」
日帝「……何度も言うな」
アメリカ「だって好きなんだから仕方ないだろ?」
日帝「……本当に騒がしい奴だ」
アメリカ「来年も騒ぐぞ!」
日帝「……好きにしろ」
アメリカ「じゃあな、日帝!」
日帝「……ああ」
アメリカは門の向こうへ歩いていく。
日帝は、その背中を見つめ続けた。
やがてアメリカの姿が見えなくなる。
静かになった庭。
蝉の声だけが残る。
日帝「……来年、か」
頬に触れた指先を、そっと離す。
そして小さく笑った。
日帝「……仕方のない奴だ」
けれど、その声はどこか嬉しそうだった。
今年の夏は終わった。
たった一週間。
けれど、その一週間で二人の距離は確かに変わった。
昔は敵だった。
今は、悪友。
そして――
これからは、もしかしたら。
それ以上の関係になるのかもしれない。
答えはまだ出ていない。
けれど。
来年、また会える。
その約束だけは、二人の胸に残っていた。
――一週間だけの、長い夏。
それは、二人にとって新しい物語の始まりだった。
ー𝓔𝓝𝓓
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