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氷羽
夜の見回りが終わり、羽京は弓を手入れしながら小さくあくびをした。
背後から静かに声がして、羽京は肩を跳ねさせた。
「ひ、氷月……脅かさないでよ……」
「脅かしたつもりはありませんよ、あなたこそ、最近怠けすぎでは?」
羽京は反論しようと、ズカズカと氷月に近寄る。
後ろにある木に押し付けようとした__
その瞬間
ぐるりと立場が回転し、影が覆いかぶさる。
羽京は思わず弓を置く。
「……やっぱり、怠けているじゃないですか」
羽京が一歩下がると、氷月はその手首を取った。
「っ……!?」
「逃げる気は、なさそうですね」
ガシッ__手首を掴まれる。
それと同時に服の隙間から熱く、骨の出っ張った手を入れる。
「ま、待って……やだ………」
羽京の声など気にせず、両手首を後ろへ回し、そのままひとつの手でまとめて掴む。
ガシッ
「わ……っ……!」
「暴れないでください。落としますよ?」
氷月の手は冷静なまま、しかし掴む力だけは強い。
その力に、羽京の呼吸が熱く乱れていく。
「なんで……そんな、強く……」
「強くしないと、すぐ逃げるでしょう」
「逃げない……逃げないから……少しだけ……」
「少しだけ、ですか……あなたの“少し”は信用できません」
氷月は慣れた手つきで羽京の
その一瞬だけで、羽京の身体がびくっと跳ねた。
「っ……!!」
「……反応がいい。そういうところが、私を困らせるのですよ」
「こ、困らせてるつもり……ない……!」
「では、どうして震えているのです?」
氷月が囁くと、羽京は呼吸を止めるようにきゅっと唇を噛む。
その震えは恐怖ではなく、明らかに別のものだった。
「……触ってほしいのでは?」
「っ……ちが……!」
「違うなら、言ってみてください」
言えない。
羽京は言葉を詰まらせたまま、両手を後ろで固定され、氷月の胸へ背中を押しつけられている。
その無防備さが、氷月の理性を静かに刺激していた。
「……もう我慢できません」
「ひ、氷月……っ……?」
「あなたがこうやって震えているのに、何もしないでいろと?
難しい注文ですね」
羽京の腰が片手で引き寄せられ、下腹が氷月の熱に触れる。
ぐちゅ…
嫌でも聞こえる湿った音。
「あ……っ……!」
「ほら。準備はもうできているのに、否定ばかりして」
「ちが……これは……」
「理由は聞いていません。
感じているかどうかだけを見ています」
羽京の手首を後ろでまとめたまま、 氷月はその細い腰を引き寄せる。
「……入れますよ」
「っ……ひ、待__」
氷月は言葉を遮るように、羽京の中へ深く沈んだ。
ズブ……っ。
「__っ!! あ、あぁ……っ……!」
「声を我慢しないでください。苦しそうにすると……余計したくなります」
氷月の指が羽京の手首をさらに強く掴み、逃がさない。
ガシッ。
「や……っ……そんな、強く……!」
「強くされるのが好きなのでしょう?
ずっと震えている」
「ちが……っ……いや……っ、あ……!」
氷月の腰が羽京の奥を抉るたびに、
ぐちゅ、ぐちゅ……濡れた音が夜に小さく響いた。
「逃げられないほうが、感じるんですね」
「ちがっ……そんな……!」
「じゃあ、これは?」
角度を変えて深く入れる。
ズクッ。
「__っ……っ……!!」
「ほら。素直になればいいでしょう」
羽京の手首は後ろで完全に固定されたまま、
身体は氷月に好きにされ、背は反り、足は震え、
息はもうまともに吸えていなかった。
「や……っ……ひょ……やだ……っ……!」
「“やだ”と言いながら逃げないのは……どうしてです?」
「っ……う……!」
「私にされたいからでしょう」
「__っ……!!」
氷月はさらに深く押し込み、羽京の耳元で低く囁いた。
「可愛いですよ。
泣きそうになりながら、全部受け入れてくるのが」
「っ……あ……あ……!」
「まだ終わりにしません。 あなたが崩れるまで……離しませんから」
「な、なんで、やだ、やめて…」
氷月は、何も口を聞かない。
それどころか、腰の動きが激しくなる。
「す、好きだから…またやっていいから、今はやめて……」
その言葉に、氷月が目を細める。
「…そうですか。じゃあ、明日もここで」
待ってますから。という顔をして、氷月が去っていった。
「え…?」
終わり