龍城サイド)
アイツ…ほぼほぼ毎日シェパード…ならぬシェドに係っきりだな…楽しそうだが…こう、俺らと交流少なくないか?
龍城)はぁ”〜…
翠桜)どうしたんですか?
龍城)アイツ!シェドに構いすぎだろ!
翠桜)そ、そう言われたって…
アイツが俺らに構わず1人で犬を構ってるのが非常に気に食わん…それに送迎も出来てないぞ、それにシェドが毎日学校の中まで入って魅津希のそばにいるのが気に食わん…それに!それもうそうだ!あいつ(シェド)に着いてる首輪!言ってしまえば魅津希「だけの犬」って事だ!うぅ〜…イライラする
龍城)う”ぁ”ー!
翠桜)うわぁ!?
龍城)(ズルいなぁ…俺だって……???)なんで俺魅津希の犬になろうとしてんだ…?
翠桜)魅津希さんの犬!?
龍城)み、翠桜!俺はおかしくなったのか!?
翠桜)わ、分かりませんよ!
初めはシェドへの嫉妬心だけだった…俺があんなガキに…とは思っていたが気づけば骨抜きだったようだ…まぁ、人間性という物だろう…
だが、その嫉妬心が暴走するとは…俺や那木達も分かっていなかった…
魅津希サイド)
シェドと暮らし始めてはや1ヶ月、シェドは相も変わらず私に懐き片時も離れようとしなかった
だが、ある日急に龍城さんや那木さん、雅魅さんが私とシェドを引き剥がすかどうかは分からないが「世話をする」と急に言い出した
シェドは私と離れるだけでストレスになってしまうため頑なに断り続けているが龍城さん達もめげずに私のところに来ては「シェドの世話をする」と言い続けてくる
魅津希)はぁ〜…おかしいですよねぇ愁音さん
愁音)ココ最近ずっとボヤいていたのがそれか…
魅津希)??どういうことです?
愁音さんはどうやら事情を知っているらしく聞いてみると
嫉妬心?で私とシェドを引き剥がそうとしている…との事
まぁたしかにココ最近はシェドが一緒だから一緒に居ることは極端に減った…と思う(多分だけど)
魅津希)ん〜…シェドは離れようとしないからこのまま連れていきたいけど…連れていったらシェド怒るし…
と、考えていた時
翠桜)魅津希さん!助けて下さい!
と、声が聞こえ扉を開けると翠桜が「龍城さんが…龍城さんがッ!」と、何やら必死に伝えてくる
魅津希)何かあったのです!?
翠桜)魅津希さんと関われないがあまりに仕事を徹夜漬けでやっていた結果倒れました!
魅津希)なにそれ!!
翠桜)とりあえず来て下さい!
魅津希)へぁ!?
翠桜さんに手を引っ張られるまま龍城さんの部屋に走って向かう
龍城部屋
翠桜)連れて来ました!
部屋に入ると龍城さんがベッドの上でぐったりとしており見るだけで風邪をひいてるのが分かる
魅津希)わ、私を連れてきたって何にもなりませんよ!直ぐに病院に連れていかなきゃ!
私が救急車を呼ぼうとした時ぐったりとした龍城さんが私に全体重をかけるように抱き着いてきた
龍城)…いい
魅津希)よくありません!直ぐに救急車を呼ばなけばなりません!
龍城)いいつってんだ…俺が平気なら良いだろ…
魅津希)他の人から見ると良くないんです!今すぐ呼んであげますから大人しく寝てて下さい!
ベッドに連れて行こうとしても全くビクともせず私に抱きついてぐったりしているだけだ
魅津希)み、翠桜さん!直ぐにこの人をベッドに運んでください、他にどんな症状が出てくるか分かりません!
翠桜)わ、わかりました!龍城さん、体を治さなければどうにもなりませんから…ね?
翠桜さんが龍城さんを運ぼうとしても「やだ」「要らん」とノーを出すばかりだ
さすがの私もこれは我慢できず…
魅津希)いい加減にしてください!
2人)!?
思わず大きな声を出してしまった…今まで出したことも無いのに…
魅津希)あなたはどれだけ無茶をしたらいいんですか!愁音さんからも教えて貰いました!ろくに休まず仕事ばっかりと!いくら私でも自分の体を大切に出来ない人は許せません!
龍城)す、済まない…まさかここまで怒られるとは思ってなくて…
魅津希)愁音さんや他の人から普段どんな風に怒られてるか知りませんが私は無茶をする人には怒ります!ヤクザと言えど人です!死にますし疲れだってでますし風邪だって病だって患わします!少しは自分の体の限界を知ってください!それが出来ない人には…私は絶対に話しかけたりしません!ずーっと怒ってます!
龍城)わ、分かった…
お説教をしたあとは龍城さんは大人しくベッドに横になって私たちで看病を始めた
まずはお粥を食べさせ身体を拭き着替えをさせて氷枕やらを準備し私の方から「病人は大人しく寝ている事!」と釘を指してから私は龍城さんの部屋から出た
龍城)…翠桜、怒られた…
翠桜)当たり前でしょう…ほら、大人しく寝てください
龍城)わ、分かった…
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