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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「おっちゃーん、今日もうなぎうまかったわー!ごちそうさまー♪」


「おじさんの焼いたうなぎ、ほんっまに美味しかったです。ごちそうさまでした!」


「竜一はともかく、こんなべっぴんさんにそない褒めてもらえたらワシもやりがいあるわ〜!また食べに来てやー!」


「ちょ!それはないでおっちゃーん!」


「冗談やがなぁー!笑

竜一もいつもありがとうなぁ!銀次郎はんにもよろしゅう言うといて♪」


「もう…冗談にしてはきついでぇー。

へい!また兄貴と食べに来させてもらいま!ほなまたぁ!」


「ごちそうさまでしたー♪」


「毎度ー!またお願いしますぅー!」


ガラガラガラ…。


「竜一さん、ほんまにありがとう!ごちそうさま。」


「かまへんかまへーん!桜子ちゃんのおかげでええ夜になったわ!そや、桜子ちゃん家この辺なんか?」


「うん、この近くやからすぐ帰れる!」


「そうかぁ…。それでも夜のミナミは物騒やからな。これ!足代や!取っとき。」


「えぇ!?そないな事までしてもらわんでも私かてお金には困ってないし大丈夫やて!」


「ええんや!萬田金融の舎弟が女の子に足代も払わんと帰らせたなんて話出回ったら、うちの看板に傷が付いてまうやろ?何も気にせんでええから、取っといて!」


「えぇ…。じゃ、じゃあ遠慮なくいただきます。竜一さん今日は何から何までありがとうね。」


「また近々、事務所で顔合わせなあかんことになるんやから、そんな改まって感謝せんかてええんや!それより!肩代わりした後輩の借金しっっっかり払わんとまた兄貴が怖いでぇぇ!」


「ほんまやな…。うちも人の借金肩代わりするなんてほんまにアホやわ…笑」


「桜子ちゃんみたいなお人好し、早々居てへんわ!笑」


「私もホストにハマって散財した後輩とアホさ加減で言うたらあんまり変わらんのかもね…笑

でも……あの子が萬田くんとこから借金してたから、私はまた萬田くんと再会できたんかな…。」


「えぇ?もしかして桜子ちゃんあないに怖い兄貴に会いたかったんかぁ?」


「え?い、いや!別にそういうわけと違うよ!」


「ほんまかぁ?笑」


「ほんまやってば! 竜一さん、今日はほんまにありがとう。今日はもう遅なってしもたしそろそろ帰るわ。後日必ずお金返しに行かせてもらうて、萬田くんにもよろしく伝えといて。」


「あいよ!兄貴にもしっっっかり伝えとくわ!ほな!気ぃつけて帰りやー!」


「ありがと!ほな、また!おやすみなさい!」




バタンッ!


ブォーーーン………




ふぅ…竜一さん面白い人やったな 笑

でも今日はジェットコースターみたいに急展開の連続で疲れたわ…

けど、萬田くんのこと少しだけ知れて何故か嬉しい自分が居た。

小学生の時と変わってるようで、お互いあんまり変わってないのかもしれない…そんなふうにさえ思えてきた。


私やっぱり萬田くんのこと…




いやいや何を考えてるんや、私は!

久々に会えて浮かれてるだけや!

しかも他人の借金肩代わりして、そんな事言ってる場合じゃないんやこちとら!


しっかりせんと…


とりあえず残りの260万早く用意して返しにいこう。

それを返し終わったら、もう萬田くんと会う事も無くなる…それでいいんよね。




それで…。




ミナミの鬼の恋慕

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