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皐月side
俺は急いで家に帰った。
猫も心配だが梅宮の事も心配だった。
皐月『た、ただいまっ!お前ら大丈夫かっ!?』
梅宮「おー!皐月おかえり!見てくれよ〜可愛いだろ?」
そこには猫ちゃんがトマトの被り物を着せられ更に梅宮が抱っこしてる状態……。
すげー、嫌そうな顔してんですけど……。
でも、
皐月『確かに…、可愛いなぁ。』
梅宮「だろだろ!?帰る時にふと見たとこで売っててさぁ、買わなくちゃって思ってよ!」
梅宮はヘラヘラしてるが俺は笑えない。
何せ拒否られたんだから…。
皐月『…何でお前…俺の手弾いたの?』
梅宮は一瞬焦った顔しながらも
梅宮「だから疲れてたって〜、皐月が心配する事ねぇよ!」
皐月『……、違うよな、俺に不満があんだろ…俺の事嫌になったんだろ…ちゃんと直接言えよッ!』
あーあ、情緒不安定な女みてぇ…くそダリィ。
皐月『……、今日は別のとこに泊まる、頭冷やすわ…。』
踵を返そうと来たら梅宮に止められて…。
梅宮「…どこに泊まるって?」
皐月『関係ねぇーだろ、お前は俺の事嫌いになったんだろ…、いい加減離せよ、俺だって我慢強くない。』
梅宮「…違う!皐月は何も悪くない。俺が悪いんだ……、最後に行った店で…皐月嬉しそうにプレゼントに悩んでて…、俺の付け入るとこねぇなって…、でも諦めたくない。俺はずっと、これまでも、この先もお前が…皐月が好きなんだッ!」
梅宮から言われても……俺は…。
皐月『……ん。』
梅宮「え?コレって…あの店で買ったやつ?」
皐月『そーだよ、散々世話になったんだ、少しでも良いモン買いたくてさ…、ごめん、俺…、その。ぷ、プレゼントとか買ったことないし、見られたくなかったから……。』
梅宮は呆然とプレゼントを見たまま動かなくて……。
梅宮「あ、開けてもいいか?」
皐月『…、好きにしたら!』
梅宮は丁寧に袋を開けて物を出して呟いた。
梅宮「コレって…ミサンガ?」
皐月『切れたら願い叶うってやつ、梅宮に似合うかなって……。大したやつじゃなくて…ごめん。』
梅宮「すげー嬉しい!俺の為に悩んでくれて買ってくれたんだろ!俺、今すげー嬉しい、ありがとう皐月!」
皐月『…別に。』
梅宮「皐月〜!好きだッ!愛してるッ!」
急に抱き着かれるし力加減間違ってるッ!!
死ぬッ死ぬって!!!
俺が死にかけてると
猫「ふしゃぁあッ!」
梅宮「ぐふぅっ!!!」
猫が思いっ切り梅宮の腹に攻撃した、ナイス〜!
皐月『助かったよ〜、そろそろ名前決めなきゃな〜、どんな名前がいいかなぁ?』
梅宮「ちょ、ちょっと!?俺のセリフ!聞いてた!?」
皐月『んー、遥みたいに綺麗だし…でも、遥って名前もなぁ…。』
梅宮「え?俺また空気?」
皐月『…うん、決めた!今日からチハル!よろしくな!チハル!』
俺が話すと嬉しそうに鳴いた。
可愛い……、心の隅に置いとくが、梅宮もしょもしょもしてる顔も好きだって言ったらまた変なこと言われそうだから留めとこ。