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美優の祖父は、無事に3月で会社を勇退した。
その為、専務には、美優が秘書を担当していた
常務取締役が就任された。
美優の後任に片岡ちゃんが秘書を担当していたが、 専務には、秘書課の秘書さんが居らっしゃるので、 片岡ちゃんは、そのまま新しい常務取締役の秘書を一般事務と兼務することになった。
新しい常務取締役には…
やはり美優の父が就任することになった。
なので、美優は今すぐ会社に戻っても、秘書には戻れない。親子では認められていないからだ。
「ここちゃんが2歳になる時まで、育休を延長してもらってから考えようかなぁ」
「そうだな、その方がいいよな」
「洋平、会社でのお父さんはどう?」
「まあ、普段は別室におられるし、俺も現場へ行くことが多いから、今までとあまり変わらないかなぁ〜 電気事業部に来られたら、なぜかドキっとするけど…」
「ハハハ、何か悪いことしてるんじゃないの?」
「何もしてないよ、ただ、やっぱりまだ慣れてないからか、顔を見るとドキっとする。だって当たり前だけど、会社と ここちゃんと遊んでる時の顔が全く違うんだから…」
「そりゃあそうよ。父は、仕事の鬼だから…根っからの仕事人間よ。」
「だよな、常務はすぐにお辞めになるような気がするから、又、すぐに専務になられるんじゃないか?」
「そうなのかなあ?まあ、2年ぐらいで上がってくれたら、私も復帰出来るのに…」
「え?美優、でも、この前、皆んなに、ここちゃんに、もう1人妹か弟を…って言ってなかった?」
「う〜ん、そうなんだけど…迷ってる。」
「えー?そうなの?」
「うん、会社に戻りたいような、ここちゃんと一緒に居たいような…」
「じゃあ、今すぐ2人目を作って、産んで育てて、早く戻ったら?」
「う〜ん、でも、1歳違いって大変じゃない?」
「大変だよなぁ、せめて2歳違いにする?」
「する?って…そんなに上手く行くかしら?」
「任せとけ!」
「ふふ、なんだろう?洋平が言うとおかしいのは…」
「なんでだよ!そこは、しっかり俺の責任じゃない?」
「あはっ、言えば言うほど、おかしい…」
「生まれてからも、大変だから、家事も育児も分担してくれないと無理だと思うんだけど…」
「うん、出来ることはやるよ!」
「仕事もあるのに?」
「うん、頑張る!」
「有り難いけど、繁忙期は、無理じゃん。赤ちゃんに繁忙期は関係ないもん。私だって、任せて!って言いたいけど、一気に子どもが2人になったら大変だなぁ〜としか…想像が付かない。」
「そうだよな…」
「洋平も大事な時期になるから…だから、邪魔したくないのよね。ここちゃんがしっかりお姉ちゃんになってからにしようかなあ?会社復帰は当分無理そうかも…」
「そっか…」
「こんなだから、少子化になっちゃうのよ。もっと働き易く、子育てし易い国にならないかしらね?」
「だよな…」
「やっぱり、バーバに頼ってしまうかもしれないね。」
「そっか〜そうだよな、もう少しゆっくり考えよっか…」
「うん。残念そうね。張り切ってたもんね。」
「あーちょっと残念…でも、ラブラブは、いつでも出来るよ。」
「あ、洋平、生理復活したから…」
「そ、そうなんだ…」
『気を付けないとな…はあ〜』
「うん。」
『また、お腹が痛くなるし、腰は怠いし面倒なんだよね。仕方ないけど…』