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とある日、とある日常、とある平穏な日。
“それら”は突然現れた。
✵✵✵✵✵
「・・・で、○○であるから、ここは・・・」
いつものように授業をしていた。その授業がつまらないのか、寝ている生徒も何人かいた。 その時、
どんっ
突然大きな物音が隣の教室で響いた。隣は誰も使っていない空き室だった。だから、誰かがいるとは考えられない。
その先生は、様子を見に行く。そして、ゆっくりドアを開けた。
部屋の中は黙々煙が上がっていたが、しばらくすると煙が晴れる。そこから人影が。
すまない先生はゆっくり近づいて行った。そして、その人影を見た途端、目を丸くした。
その人影も驚いたように目を丸くした。そして、同時に呟いた。
「 「・・・“僕”?」 」
2人は思わず動けずにいると、ドタドタと走ってくる音が。
「すまない先生!!大丈夫ですか・・・って誰!?!?不審者!?」
飛び込んだきた生徒の1人が思わず叫んだ。
「ち、違うよ!!不審者じゃ・・・いや今この状況に何を言っても僕ら不審者にしかならないね!?」
「綺麗なノリツッコミですね・・・」
騒ぎを聞きつけてか、ほかの生徒までやってきた。
すると、その生徒の1人が止めた。
「とりあえず、落ち着いてください。“すまない先生”」
「「わ、分かった・・・」」
同時にそう2人が答えた。そして、その場に無言の空気が漂った。その無言の空気を破ったのは・・・
「「え?」」
2人は顔を見合せた。
✵✵✵✵✵
「・・・つまり、貴方達は“すまない先生と銀さん達”ということですか?」
『そうです・・・』
ブラックはじっと別世界から来た自分達そっくりな子達とすまない先生を見る。
──白銀の髪に翡翠の混じった髪色を持つ、銀さんそっくりな子
──金髪に赤が混じった髪を1つ結びにしたバナナそっくりな子
──赤い髪に赤と青のオッドアイを持つレッドそっくりな子
──青い髪に青と赤のオッドアイを持つブルーそっくりな子
──赤が混じった黒髪に、後ろをひとつに束ねたマネーそっくりな子
──黒い髪に、白い仮面を横に付けた自分、ブラックそっくりな子
──そして、見た目はほぼ変わらない、緑のクマ耳フードを被った赤ちゃんそっくりな子
──赤い瞳に微かに紫が混じっている風夜そっくりな子。
──そして、長い鈍色の髪を可愛らしく編んでいる。すまない先生そっくりな人。
・・・正直、別世界から来たと言われても、ピンと来ない。だが、あまりに似すぎているため、信じるしかない。
「・・・とりあえず、にわかに信じ難いですが・・・信じるしかないですね・・・ちなみに、名前は?」
「銀さんだぜ」
「バナナだ」
「レッドだ」
「ブルーだぜ」
「マネーだ!!!」
「赤ちゃんって呼ばれてるぜ!」
「風夜だよ」
「すまない先生です」
「まさかの名前まで!?!?」
思わずすまない先生はそう叫んだ。ブラックは頭を抑える。これじゃあ、紛らわしいったらありゃしない。すると、
「あ、じゃあ僕は、アクアかな?“情報”では水色のラテン語らしいし」
「じゃあラテン語繋がりで、私はアートルムですね。黒のラテン語ですし」
「じゃあ、俺はアルブムかな?確か白だよな?」
「なら、僕はフラーウムだな。」
「じゃあ、弟はカエルレウム・・・長ぇからレウムでいっか」
「じゃあ兄貴はルブルムだな!」
「俺はフラーウゥスだな!!!」
「俺はウィリデな!」
「じゃあ僕は・・・ウィオラーケウム・・・長いな・・・ウィオラでいっか」
と、各々ここでの名前が決まった。すると、すまない先生、いや、アクアは立ち上がり、すまない先生の方へ手を差し出した。
「突然こっちの世界来て、よくわかんないことばっかだけど・・・同じ僕同士。よろしくね!」
「!うん!」
と、すまない先生とアクアは互いに握手した。
「・・・てか、案外あっさり受け入れるんだね・・・」
そうすまない先生が苦笑すると、アクアはうーんとこぼした。
「まぁ、長く生きていれば、そういうこともあるかなって」
「長く!?君今何歳!?!?」
思わずそう叫んだすまない先生であった。(アクアとは全く同い年にしか見えない為)