コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺はらっだぁ。しがない学生だ。
でも、それなりに楽しい一日を
送らせてもらっている。
ただ友達と馬鹿やって、母さんに叱られて、
勉強して過ごす、普通の一日だ。
そんな俺らの日常にも、
夏の気配が近づいて来つつあった。
朝起きると、窓の外には綺麗な 晴れ空が
広がっていた。
時計を確認すると、6:13という
なんとも半端な時間が示されていて、
とりあえず支度を済ませようと動き出す。
今日の朝ごはん、何食べよっかなぁ〜。
まだ寝ぼけた頭でそんなことを考え、
ふらふらしながらキッチンに向かった。
学校の昇降口に着いて、靴を脱ぐ。
自分の靴が収まった下駄箱から、
ちらりと視線をずらす。
すると、「伊藤ぺいんと」という 名前が
貼り付けられた、空っぽの下駄箱があった。
アイツ、まだ来てないの?遅くね?
「…遅刻じゃないといいけど、」と呟いて
床に置いたシューズに足を入れた。