全寮制の学園に行ったら運命の番に溺愛された話♡【一次創作】

あっ…。そうそう！聞きたいこと！

「翼くんに聞きたいことがあったんだ！」

「ん？何？」

「一ノ瀬先輩ってどんな人？」

ずっと、水をぶっかけられてから、気になっていた

「一ノ瀬先輩かぁ～」

「トップ4の中では4番目ってことは知ってるよね？」

「うんうん！」と首を縦に振った

「ん～じゃあ、一ノ瀬組の組長の息子ってことは知ってる？」

ヤ、ヤクザの息子！？

知らなかった…。

「ヤクザの息子って知らなかった」と首を横に振る

「アルファの男性にしては可愛い顔をしてるよね」

「だけど、毒舌で、性格はあまりよろしくない」

「一条様より劣るけど、カリスマ性はあるよね」

そ、そうなんだ

てか、また一条様…。今日で何回聞いただろうか…。

1番聞きたくない言葉ランキング1位なんだけどね…。

「筋肉質の人がタイプって噂」

なにその噂、誰にも得にならないって思ったけど、一人居た

かおりくん…。

今は、あんまり一ノ瀬先輩のことよく思ってないみたいだけどね

それより、やっぱり性格悪かったか…。

「んで！気に入らない相手には水をかけるっていう行為があるんだよ」

げっ！それだ

気に食わなかったのか…。別に嫌われてもいいけどさ

「その水をかけてもらいたい！って人が居て、文化祭の時にはそういうお店が出されたんだって…。しかも、１回1万円」

い、1万！？

目ん玉が飛び出るくらい、驚いた

水かけるぐらいで1回1万円なんて、とんだ物好きがいるもんだね…。

「結構人気だったらしいよ」

人気だったって…。

「ま、一ノ瀬先輩には手を出さない方がいいんじゃない？」

「なんたって、裏にヤクザついてるから」

た、確かに…。一言文句言ってやろうかと思ったけど、ヤクザがついてるってなると…。

ん？てことは、一条様にもヤクザがついてる！？