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鷹のような見た目で大きいけど夜空という闇に紛れても気づかないような藍色。恐怖にしか思えない赤い血塗られた目。そして、切れ味の良い剣を重ねたような所々血がついたひづめ。
冠氷さんが顔が青い私を見て
ジン「おい、大丈夫なのか」
という
トクタイセイ「だ…大丈…夫です」
本当は怖い、今すぐ逃げ出したい。 だけど、冠氷さん達の邪魔に足手まといにならないようにしなくちゃいけないんだ。
キュアァァァァァ
ルーカス、カイト、トクタイセイ「うるさいッ」
攻撃しようとしてもうるさすぎて近づけない
ジン「チッ駄目か…一旦引く…!早くしろ!」
ジン「ッ」
ルーカス「寮長!」
トウマ(尋が剣を振ったのに固有能力が発動しない?そうなら……あれも…)
トウマ「アルギアス」
磴さんのハルバードが月光を浴びながら振りかざされる。まるで狼のようだ。
ドンッ
ジン、カイト、ルーカス、トクタイセイ「ッ!?」
振動がきてない?磴さんのスティグマは、振動を遠くに伝える能力だ。本来なら、地震のように揺れが来るはずだけどその揺れは、来ていない
トクタイセイ「磴さんのスティグマが発動してない?」
トウマ「やっぱり。特待生さん早く学園に緊急協力要請をだしてください。全滅するのも時間の問題です」
カイト「ッ!?これ外に出られないよ!!!俺死ぬの?まだ死にたくない!!!」
周りを見渡すと緑色の結界のようなものが展開していた。
ジン「どういうことだ。塔真」
冠氷さんが苛ついた口調で言う
トウマ「簡単ですよ。この緑色の結界の中にいる状態ではスティグマや固有能力が使用することができないように作られている。それだけのことです」
ジン「チッ…怪異の分際でふざけやがって…」
カイト「死ぬしかないんじゃん!死にたくない死にたくないぃぃ!」
ルーカス「はッ」
ルカ君も皆戦っているのに私だけ…やっぱり私は来る意味ないのかなぁ。足手まといにしかならないのかな。そうとしか思えない。皆、ごめんなんにもできなくて。やっぱり守られてばっかなんだ。私なんか。
その時わたしのスマホが鳴った
ジン「こっちで食い止めるからお前は、電話に出ろ!スピーカーで、だ」
私は、言われた通りにスピーカーにして通話に出た
トクタイセイ(これ星喰さん!?)
タイガ『メス猫ちゃんさぁ〜出るの遅くない?俺待ちくたびれたんだけど〜』
トクタイセイ『ごめんなさい。調査があれで…』
タイガ『あっそうだった。お前困ってるだろ』
トクタイセイ『へっ?』
トクタイセイ(何でわかってるのこの人!!)
タイガ『ギャハハ。お前そのアホみてぇな声笑えんな!』
タイガ『今、スティグマと固有能力使えないんだろ?』
トクタイセイ『なんでそれを…』
タイガ『だって俺見てるもん』
トウマ「はぁ」