TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

そうして人間を落ち着かせた後、オイラはあるお願いをした。

フ「えっ!?パピルスに会ってほしいって、そんなことしたら私殺されちゃうよ!!」

サ「いや、パピルスはあぁ見えて悪人じゃないんだ。根は優しい奴でな。」

サ「最近は、「人間に会えるかも!」ってはしゃいでたんだ。」

そう言うと、人間は数十秒考えると、

フ「分かった。そのパピルスってひ…モンスターに会ってみる!だけど、何かあったらしっかり守ってね!」

サ「あぁ、任しておいてくれ。」

そうして、とりあえずPルートに行く為の準備は出来た…かな?


そこからは、色々な事があった。

人間に会ったパピルスが、嬉しそうに宣戦布告したり、

パピルスのトラップに人間が最初は怖がりつつも、最後は楽しそうにしていたり、

パピルスの作ったパスタを凍っていて食べられず人間がガッカリしていたり、

橋の上で本当に殺しに行った時に人間の顔を見てパピルスが中止したり、

まぁ、沢山あるが語ると長いので割愛だ。

そうして今は、人間がパピルスと戦う前、つまりスノーフルの街に居る状態だ。

人間はあぁ見えても、モンスターとは問題無く、戦えている。

攻撃も「ヒッ!?」とか「うわっ!?」とか言いながらも何とか避けれてるし、時間は掛かっても最終的には仲良くモンスターを逃がしてる。

あれなら、そこら辺にいるモンスターに倒される事は無いだろう。

回復もしっかり使ってるし。

一番の問題はやっぱり…

サ「アンダイン…か。」

アンダイン。

彼女は、ロイヤルガードの隊長であり、パピルスとは比にならない程の本当のモンスターハンター。

パピルスは、友達になりたいと言う、微笑ましい理由で人間と戦って、結果的に仲良くなるが、アンダインは違う。

殺されそうな時に、わざわざ敵に塩を送るような真似をした結果仲良くなった。

あの人間にそこまでの判断ができるだろうか…

サ「おっと、もうすぐ戦いが始まっちまうな。パピルスなら大丈夫だと思うが、まぁ、念の為…な。」

そうして、オイラはパピルスの元に向かったのだった。


スノーフル出口付近であり、ウォーターフェルの入口でもあるちょっとした森林、

そこでパピルスは人間を待っていた。

人間はモンスターの王、『アズゴア』に会うためこの道を通る。

つまり、ここで待てば人間と確実に会える。

待つ理由は、捕らえるためか、殺すためか…

パピルスなら人間を殺すなんて事はしないだろうが、それでも不安は残る。

それは、人間がパピルスを殺してしまう不安だ。

正直オイラはまだキャラを完全に信用しきれていない、というか出来るわけない。

相手はGルートの悪魔、本人がそのことを否定しても結果を覆すなんて言葉じゃ出来ない。

この世界でオイラが信用できる存在はパピルスとおばさんくらいだ。

その他のモンスター達は人間を殺しちまうかもしれない。

モンスター達は人間を殺さないように警戒し、オイラ自身はキャラに殺されない事を警戒する。

難しいが、やるしかない、今までボーンと過ごしてきたツケがやってきたのかな。

まぁ、今ケツイの能力、つまり『セーブ&ロード』を持っているのはオイラだ。

もしもの時はなんとか出来る…だろう。

さてっ、戦闘が始まる。

あまり趣味ではないが、見物させてもらおう。


パ「ニンゲンよ」

お互いを視認出来ないほどの強い吹雪の中、パピルスは口を開いた。

パ「複雑な感情について語ってもよいか?」

パ「それは…」

パ「自分と同じように、パスタを愛する者を見つけた喜び…」

パ「自分と同じように、パズルが得意な者への憧れ…」

パ「イケてて、頭もいいヤツと思われたいという願い…」

パ「これこそ…」

パ「貴様が今、抱いている感情だなッ!」

人間に対してだったのか、だがその自信、さすがオイラの弟だぜ。

パ「オレ様には、そんな気持ちはさっぱり分からんがッ!」

パ「何しろ、オレ様は偉大なるパピルス様だからッ!」

パ「友達が沢山いるヤツの気持ちなんてフツーに知ってるし!」

パ「孤独なニンゲンよ…貴様は哀れだ…」

パ「だが、案ずるな!オレ様が貴様を一人ぼっちにはしない!」

瞬間、人間の顔がパァ!っと明るくなるのが見える。

パ「この、偉大なるパピルス様が、貴様の…」

パ「……」

そこまで言いかけて、パピルスは口を閉じた。人間も複雑な顔で何かを言いたそうにしている。

だが、先に口を開いたのはパピルスだった。

パ「ダメだ…」

パ「やはり、こんなことは、許されん!」

パ「オレ様は、貴様とは友達にはなれないのだッ!」

パピルスはケツイを持った顔で前を向いた。その時人間の顔を見て少し狼狽えるが、力強く宣言する。

パ「貴様はニンゲン!」

パ「オレ様が、捕まえなければならんッ!」

パ「貴様を捕まえれば、オレ様の長年の夢が叶うッ!」

パ「強くて!人気者で!有名人!」

パ「それが、このパピルス様!」

パ「直に…」

パ「ロイヤル・ガードの一員になる男だッ!」

瞬間、何かが壊れる音が聞こえる。

戦いが始まるようだ。

人間は、

『パピルスに  ゆくてを ふさがれた!』

この作品はいかがでしたか?

1,204

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚