テラーノベル
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──セラスが来る、その日まで。
セラスは、まだ来ない。
少なくとも、今は。
けれど、優真の中には、ひとつの予感があった。
いつか、あの少女が現れる。
そして、少佐の命を脅かす日が来るかもしれない。
それが確かな未来なのか、それとも優真の抱く恐怖にすぎないのか。今の彼には、まだ分からなかった。
ただ、ひとつだけ決めていることがある。
少佐を守るのは、自分だ。
好きな人を失いたくない。
セラスという少女に、少佐を殺されてほしくない。
かつて自分が所属していたHELLSING機関。その場所にいた頃の自分は、もういない。
だってもう俺は、HELLSING機関じゃないから。
優真は、その思いを胸の奥にしまった。
そして、どこかに保管してある二台の8.8cm Flakを思い浮かべる。
一台は本物。もう一台はレプリカ。
本物を扱えるのは、優真だけ。
レプリカには、自分で仕掛けを施してある。仮に誰かが使おうとしても、発射までに六秒かかる。
その六秒が何を意味するのか。
今はまだ、誰にも分からない。
優真は、まだ来ぬ未来に備えていた。
セラスが現れるのは、最終話。
それまでは、何も起こらないかもしれない。
それでも。
少佐を守るという決意だけは、変わらなかった。
「少佐を失うくらいなら、俺は……」
その先の言葉を、優真は口にしなかった。
まだ、その時ではないのだから。
コメント
1件
うわぁ…切ない…!少佐を守るんだって決意がひたむきで、胸がギュッてなった😭「少佐を失うくらいなら、俺は……」の先が気になりすぎて、そこで言葉を留めるところが逆にエモい…!二台のFlakと6秒の仕掛けも、どう繋がるのか想像しただけでドキドキする。伏線回収が待ち遠しい〜!続きも楽しみにしてます📖💕
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#裏主
ピノノワール@ちょびっと低浮上
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