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カリナ・シャミヤールは、鏡の中に映る自分を見ながら、密かに苛立ちを募らせていた。
侍女たちの手で晩餐会のために飾り立てられてはいるが、普段よりほんのすこし地味に感じるのは否めない。
侍女があえてそうする理由はわかっている。
夫であるレオ・ドゥ・クルーゼル王が、自身ではなく聖女を晩餐会に伴うためだ。
悔しいが、陛下のとなりに立つのが聖女である以上、彼女より目立つわけにはいかない。
「――――――」
陛下が聖女を伴うとわかってから、カリナは気が気でない日々を過ごしていた。
陛下が聖女を妻にと考えているのかもしれないと思うと、絶望の淵に追いやられる。
(そんなこと絶対あってはならない。許さない)
もともと邪魔な存在だったが、自分の身を脅かすなら、一刻も早く死んでほし**********************
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