払えないお金は溜まる一方で僕は仕事という仕事をしていないため、使えるお金はなかなか入ってこない。
売れない小説家。
それが今の僕の肩書きだが、半分俗に言うニート。
売れないため、当然のごとく連載なんて持っていないし、出版社に作品を送ってみても、採用されるのはほんの数作品。
それも小さな書店の本棚の本の一角を埋めるばかりだ。
もちろんお金なんてほとんど入ってこないも同然。そろそろ本当に他の仕事を探さないといけない。
どうせここで諦めても2週間後はしっかり生きているのだ。
さすがにこれから先を考える行動を取らなくては行けない。
そう思い、僕は久しぶりに昼の世に足を踏み入れた。