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#シリアス
冬葵
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めんだこっち
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私は、よく信じられないと言われるが、小学生の頃虐めの対象であった。
経緯は省こう。大事なのは、私がどう思ったかだから。
まず、何故だと思った。次に疑問を抱いた。そして最後に、受け入れた。
私が虐められるのは、仕方ない。そう割り切った。
割り切って、耐えた。
年数にして、約4年。必死に堪えて抑え込んだ。
サッカーのスパイクで足を踏まれた。痛かった。
魚の死体を食わされるように嗅がされた。吐きかけた。
集団で無視された。苦しかった。
まさに、自分だけが透明になってしまったようで、心の底から怖かった。
けれども私は何も言わなかった。
言い返す勇気がなかった。言い返す気力がなかった。
もういいや。そう割り切って、受け入れて。
自分の感情に蓋をして。ただただ惨めに生きていた。
そしてある日、恩師に言われてしまった。
“今にも泣きそうな顔をしている。”
はっきり言おう。泣いてしまいたかった。
誰かにすがって泣きたかった。
もう嫌だと言いたかった。もう無理だと言いたかった。
けれども、言えなかった。
怖かった。誰かに弱いところを見せるのが。
苦しかった。また裏切られるのではないかと。
虐めを軽視している者は、たまに見かける。
それを見ると、いつも思う。
お前は本当の痛みを。辛さを。苦しみを。悲しみを。恐怖を。知らないだけだと。
だが。
この経験があるから、今。私はこうして皆様方の前に居られる。
あの日あの時。出せなかった勇気を出せる。
今だから、あえて言おう。
ありがとうと。
そして虐めの被害者に言おう。
確かに前を向くのは怖い。私だって、とても怖かった。
今すぐにとは言わない。
しかし、自分の周りの何かを変えてみてほしい。
環境でも、人間でも、性格でも何でもいい。
前を向けることを探してほしい。
私にとっての、小説の様に。
コメント
1件
このエピソード、胸がぎゅっとなりました……。特に「今にも泣きそうな顔をしている」と言われた場面、自分は泣きたかったのに誰にも言えなかったもどかしさがひしひしと伝わってきて。最後に「ありがとう」と言えるまでの強さが、本当に尊いなと思いました。作者さんが今、小説を書かれていることにも、どこか救われる気持ちになりました。