※あらすじが概要欄?に書いてあります。
※実在する魏王朝とは一切関係ありません。
甘く、懐かしい香りがする。
焚かれた香は、
まるで自分を包み込むかのように
終焉へと導いていく___
ぼんやりする意識の中、脳裏に浮かんだのは一人の知己。
私に笑顔を向けてくれていた幼い頃、
右腕として、知己として支えてくれたあの時、
そして、苦しみと絶望に満ちた表情。
私は世の太平の為に数々の汚れ仕事を彼に投げてきた。
彼もまた、私を理解してくれていると思っていた。
だが彼は自害した。
まるで己を罰するかのように。
世の太平の為と口にしながら、己が心の内に秘めていたものはただの支配欲や野望だったのではないか。
そして、それに彼は気づいていたのではないだろうか。
「余の孤独を埋め尽くしてくれたのは彼奴だけだった」
窗に目をやると、柔らかい日差しがいつもに増して眩しく、私は避けるかのように目を閉じた。
コメント
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皇帝にとって彼はとても大切で頼りにしてた存在だったのに彼は自 害してしまう、なんて…… そんな残酷な別れは辛いよ……😭😭
最後悲しくなっちゃった 最近中国多いね(
感動