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(そのため名前を1部変更しています。)
※nbdt mmdt dt愛され要素が含まれます。
(nbdt,mmdtはメインになります。)
地雷等ある方は作品閉じることを推奨致します。
⚠︎︎注意⚠︎︎
・fk,sk,nb,dt,iw,ab 高校3年
・mm,ru,kj 高校1年
nb,dt
iw,fk,sk,ab
mm,ru,kj が同じクラスです。
それでも良い方はどうぞ↓
dt side
コンビニで買った袋を揺らしながら、
みんなでコテージへ戻る。
sk「アイス買えたし大満足〜!!」
kj「佐久間くん絶対食べ過ぎやって笑」
ru「でも旅行って夜アイス食べたくなるよね〜!」
ab「分かる〜」
夜の空気は少し涼しくなっていて、
海の音だけが静かに響いていた。
コテージへ入ると、
fk「よーし、じゃあ風呂順番決めるか〜」
iw「誰から入る?」
kj「舘さん先のがええんちゃう?」
dt「え、いいの?」
ab「確かに女子1人だもんね」
ru「ゆっくり入ってきな〜!」
dt「ありがとう。じゃあお先に……」
部屋へ荷物を置きに行く。
真ん中の部屋。
ドアを開けると、
木の匂いがふわっと広がった。
ベッドへ荷物を置いて、
鏡を見る。
dt「(……なんか今日)」
dt「(ずっと心臓忙しかったな……)」
翔太。
目黒。
昼間からのことを思い出して、
思わず顔が熱くなる。
dt「もう……考えるのやめよ」
小さく息を吐いて、
お風呂へ向かった。
お風呂の扉を開ける。
dt「わぁ広い…」
浴槽は足が伸ばせるほど広かった。
dt「コテージ選び、康二と阿部がしてくれたんだよなぁ…」
dt「(相当こだわってくれたんだ…)」
そんなことを思いながら体を洗い流す。
お風呂から出る。
火照った頬に夜風が気持ちいい。
髪をタオルで拭きながらスキンケアをする
ガチャッ
ドアが開いた。
nb「……あ」
dt「わ、翔太」
目が合う。
翔太はラフな部屋着姿で、
少し眠そうだった。
nb「出たばっか?」
dt「うん。今出たとこ」
nb「ちゃんと乾かせよ」
dt「分かってるって」
そう言った瞬間。
またドアが開く。
mm「あ、お風呂空きました?」
目黒。
翔太の隣に並ぶ。
dt「今出たよ。どっちか入る?」
mm「ありがとうございます」
mm「翔太くん入ります?」
nb「……お前先入れよ」
mm「え、いいんですか」
nb「俺あとでいい」
mm「じゃあお先に失礼します」
目黒が軽く頭を下げて荷物を部屋に取りに行く。
その背中を見送りながら、
dt「……なんか普通に話してるね」
nb「誰と」
dt「目黒と」
nb「まぁ……普通に面白い奴だし」
dt「ふふっ」
思わず笑う。
nb「なに」
dt「いや、出会った頃は難しい顔ばっかしてたから…笑」
nb「……別に」
少し照れたみたいに視線を逸らす。
dt「(ほんと分かりやすい)」
その時。
sk「風呂空いたーー!?!?」
遠くから佐久間の大声。
nb「うるさ……」
dt「あははっ」
夜なのに、
相変わらず賑やかだった。
mm side
みんなお風呂が終わり、
軽くリビングで談笑したあと
明日に備えて寝るため部屋に戻る。
部屋の扉を開けると
先に戻っていた翔太くんがいた。
nb「……やっと終わったか。」
mm「はい。まだ起きてたんですね。」
翔太くんはもうベッドに座っていて、
スマホを眺めていた。
nb「佐久間と康二の声がうるせーから寝れねぇんだよ。」
mm「ははっ笑確かにそうですね笑」
少し沈黙。
mm「……なんか不思議ですね」
nb「何が」
mm「最初、絶対仲良くなれないと思ってたので」
nb「俺も」
思わず笑う。
mm「ですよね」
mm「……翔太くん」
nb「ん」
mm「今日、楽しかったですね」
nb「……だな」
短い返事。
でも、
その声は少し柔らかかった。
nb「お前さ」
mm「はい?」
nb「ちゃんと言えるのすげぇよな」
mm「……」
昼間の話。
“誰にも取られたくない”
って言ったこと。
mm「言わないと後悔する気がしたので」
nb「……」
翔太くんが少し黙る。
そして、
nb「俺、多分そういうの苦手」
ぽつりと呟いた。
mm「分かります」
nb「分かるなよ」
mm「ふふっ」
少し笑う。
でも、
その不器用さが、
なんとなく翔太くんらしかった。
nb「……でも俺、昔さ」
mm「?」
nb「涼華と約束…したことあんだよな。」
思わず視線を向ける。
mm「どんな約束ですか」
少し間が空く。
そして、
nb「……俺達大きくなってもずっと一緒だからなー、俺の隣は絶対に涼華なーって。」
静かな声。
だけど、
その言葉だけで、
どれだけ大事にしてきた約束なのか分かった。
mm「……」
nb「ガキの頃な。」
nb「昔は涼華が隣にいるのが当たり前だと思ってた」
小さく笑う声。
でも、
どこか懐かしそうだった。
胸の奥が少しだけ締め付けられる。
幼馴染。
積み重ねてきた時間。
自分には入れない思い出。
mm「……強いですね」
nb「何が」
mm「幼馴染って…」
nb「……まぁ」
翔太くんが短く返す。
でも、
次の言葉は少し意外だった。
nb「けど別に、それで縛りたいわけじゃねぇよ」
mm「……え」
nb「約束したからって、俺を選べって話でもねぇし」
静かな声。
nb「ただ……」
少しだけ言葉が止まる。
nb「あいつが笑っていられるならそれでいい。」
その言葉が、やけにまっすぐだった。
mm「……」
きっと翔太くんは、
無意識にずっと守ってきたんだ。
“ずっと一緒”
その約束を。
nb「でもまぁ…モヤッとすることはあったけどな。」
mm「それは知ってます笑」
nb「花火大会の時とかな笑」
顔を合わせて笑い合う。
mm「……でも負けたくないですね」
思わず本音が漏れる。
すると、
翔太くんが小さく笑った。
nb「そりゃそうだろうな。」
mm「翔太くんもでしょう」
nb「……まぁな」
少しだけ、
空気が熱を持つ。
だけど、前みたいな嫌な張り詰め方じゃない。
お互いちゃんと認めてるからこその空気。
波の音が静かに響く。
nb「恨みっこなしだからな。」
nb「涼華が俺を選ぼうがお前を選ぼうが…それとも別の奴を選ぼうが。」
mm「分かってますよ。俺も涼華さんが笑っていてくれるならそれでいいんです。」
nb「俺達割と似たもん同士だったのかもな。」
mm「ふふっ…ですね笑」
nb「さ、明日に備えて寝るか。」
mm「早いですもんね。起きれますか?」
nb「起きてなかったら起こせよな。」
mm「はーい笑」
nb「うぃ、おやすみ」
mm「はい。おやすみなさい。」
そのまま静かに目を閉じる。
dt side
カーテンの隙間から、朝の光が差し込む。
dt「……ん……」
ぼんやり目を開けると、
聞こえてきたのは外からの騒がしい声。
sk「今日は海に入るぞーー!!!」
ru「佐久間くん朝から元気すぎ!!」
kj「まだ7時やで!?!?」
dt「……佐久間うるさ」
身体を起こす。
窓の外は快晴。
昨日よりもっと青い空が広がっていた。
dt「……海日和」
今日は、
みんなでちゃんと海に入る日。
そう思うだけで少しテンションが上がる。
コンコン。ガチャ。
ab「舘〜起きてる?」
dt「起きてるよ。おはよう阿部。」
ab「おはよ!康二が朝ごはん作ってくれたよ。」
dt「ほんと?今行くね。」
準備をして部屋を出る。
リビングへ行くと、
すでにみんな集まっていた。
sk「涼華おはよーー!!」
ru「おはよ〜!」
kj「よく寝れた〜?」
dt「みんなおはよ。ぐっすり寝れたよ。」
nb「……おはよ」
dt「あ、おはよ翔太」
後ろから現れた翔太。
少し眠そうに目を擦ってる。
dt「眠そうだね。」
nb「佐久間うるさいし…目黒に叩き起された。」
mm「だって翔太くん全く起きないから…」
その少し後ろ。
mm「おはようございます。涼華さん。」
dt「目黒おはよう。」
mm「よく寝れました?」
dt「うんぐっすり寝れた。」
目黒が少し笑う。
その空気が自然で、
昨日より距離が近くなった気がした。
ab「今日はちゃんと海入るんだよね?」
ru「入るーー!!」
sk「泳ぐぞーー!!」
kj「スイカ割りとかもしたない!?」
fk「夏満喫しすぎ笑」
賑やかな朝。
朝ごはんを食べ終えて、
それぞれ部屋へ戻って準備を始める。
海風が気持ちよくて、
みんなもうテンションが上がりきっていた。
sk「海だーーー!!!」
ru「冷たそう〜!!」
kj「よっしゃ泳ぐでーー!!」
騒ぎながら砂浜へ向かうみんな。
その中で、
なんとなく落ち着かなくて、
私はシャツの裾をぎゅっと握った。
dt「……なんか恥ずかしくなってきた」
fk「今さら?笑」
dt「だってみんなめっちゃ見るじゃん……」
iw「まぁそりゃ見るでしょ」
ab「可愛いもんね」
dt「阿部まで…」
顔が熱くなる。
その時。
nb「……ほら」
dt「え?」
突然、頭の上から何か被せられる。
視界が一瞬暗くなって、
慌てて掴む。
dt「……パーカー?」
見ると、翔太の薄手の上着だった。
nb「…着とけ」
dt「え、ぁ…なんで?」
nb「いいから」
ぶっきらぼうに言って、視線を逸らす翔太。
でも耳が赤い。
dt「翔太日焼けしちゃうよ……?」
nb「…いいから。」
fk「別に理由あるんじゃないの〜?」
nb「ふっか黙れ」
dt「……もしかして」
nb「あ?」
dt「…照れてる?」
nb「っ!?!?」
一瞬で固まる。
fk「あっはは!!図星!!」
iw「分かりやすすぎる笑」
nb「違ぇし!!」
でも、否定の勢いがいつもより弱い。
dt「え〜?」
nb「……お前が無防備すぎんだよ」
小さくぼそっと呟く。
dt「え」
nb「だから……その…なんか羽織っとけ…」
また耳が赤い。
dt「……っ」
その意味を理解した瞬間、
今度はこっちが顔熱くなる。
慌ててパーカーの袖に腕を通す。
少し大きい。
袖が余って、
翔太の匂いがふわっとした。
dt「(……だめだ、余計意識する)」
mm「……」
少し離れた場所。
目黒がそのやり取りを見て、
静かに目を細めていた。
でも、次の瞬間にはふっと笑う。
mm「翔太くん、独占欲強すぎません?笑」
nb「は!?」
nb「そんなんじゃねーし!!」
mm「はいはい笑」
mm「涼華さん水着凄い似合ってます。」
dt「…ありがと」
少しむず痒い気持ちになった。
翔太のパーカーを羽織ったまま海へ向かう。
sk「うおーー!!!」
バシャーン!!
佐久間が真っ先に海へ飛び込む。
ru「ほら!康二くん!!」
kj「ちょ、こら!ラウール引っ張んなや!!」
ab「転ばないでよ〜?」
朝の海は思ったより冷たくて、
でも気持ちいい。
dt「……わぁ」
足先に波が触れる。
キラキラ反射する水面。
夏の匂い。
dt「あ、」
目の前に翔太がいた。
dt「……翔太」
nb「んぁ?」
バシャッ!!
nb「うわっ冷た!?!?」
思いっきり水をかける。
dt「っははは!!」
nb「お前……!」
翔太の髪から水滴が落ちる。
一瞬ぽかんとしてたけど、
すぐ目が細くなった。
nb「…やったな?」
dt「っあはは!逃げろー!」
全力で走る。
でも海の中だから遅い。
すぐ後ろから。
nb「待てコラ!!」
dt「わぁー!!」
バシャバシャ水が飛ぶ。
sk「なにあれ楽しそーー!!」
kj「小学生やん!!」
笑い声が響く。
dt「ちょ、翔太本気すぎ!!」
nb「先にやったのお前だからな!?」
dt「うわっ!?」
腕を掴まれる。
そのままバランス崩して、
2人まとめて海へ。
バシャーン!!
dt「っはは!!冷たっ!!」
nb「自爆してんじゃねぇよ笑」
顔を見合わせて笑う。
ほんと、昔からこんな感じ。
喧嘩みたいなのに、結局ずっと笑ってる。
その時。
mm「……何してるんですか」
dt「あ、目黒!」
少し呆れた顔の目黒。
でも、どこか楽しそうだった。
nb「涼華が急に水かけてきた」
dt「翔太が仕返ししてきた!」
mm「ふふっ、どっちも子供ですね」
dt「目黒はやらないの?」
mm「俺ですか?」
dt「水かけ合い」
mm「いや別に……」
nb「へ〜ビビってんだ〜?」
mm「そんなわけないじゃないですか笑」
少し笑う目黒。
その瞬間。
dt「今だ!」
mm「え」
バシャッ!!
mm「うわっ!?」
目黒に水をかける。
一瞬固まる目黒。
dt「っふはは!!」
nb「ははっ、涼華容赦ねぇ」
mm「……」
静か。
あ、これ怒った?
dt「め…めぐ」
mm「……やりましたね」
dt「え」
バシャーン!!
dt「きゃーー!?!?」
倍返し。
しかも翔太まで巻き込まれる。
nb「うおっ!?なんで俺まで!?」
mm「ふふっ…共犯なので」
dt「あははは!!」
nb「ちょ、おまガチじゃねーか!笑」
mm「負けず嫌いなので」
気づけば、
3人で水かけ合って笑ってた。
sk「うわーー混ざりたい!!」
kj「めめめっちゃ楽しそうやん!!」
fk「なんか普通に仲良しじゃん笑」
iw「ほんとだね」
その言葉に、
ふと目黒を見る。
mm「……?」
目が合う。
前まで少し距離があったのが嘘みたいに、
今は自然に隣で笑ってる。
dt「……なんか不思議だね」
nb「なにが」
dt「翔太と目黒が普通に騒いでるの」
nb「なんだそれ」
mm「確かに最初よりは距離縮まりましたよね」
dt「うん!」
即答すると、
なぜか2人とも少し照れたみたいに視線を逸らした。
fk「あ、今の反応かわい〜笑」
nb「うるせぇ」
mm「ふっかさん笑いすぎです」
夏の海。
眩しい太陽。
騒がしい笑い声。
その真ん中で、
3人並んで笑ってる時間が、
なんだかすごく心地よかった。
ひと通り海ではしゃいで、
みんな少し疲れてきた頃。
sk「次浮き輪持ってこーー!!」
ru「俺も行く〜!」
またバタバタと散っていく。
その中で、
dt「……私ちょっと休憩してくるね」
ab「了解〜!あそこにパラソル立ててるから!」
iw「飲み物もクーラーボックスに入ってるよ!」
dt「ふふありがとう。」
パラソルの下へ戻る。
日陰に入ると、
さっきまでの熱気が少し和らぐ。
dt「……ふぅ」
椅子へ腰掛けて、
ぼんやり海を見る。
佐久間がラウールに水をかけて、
康二はまたカメラ構えて笑ってる。
熱を持った砂浜。
波の音。
遠くから聞こえる笑い声。
なんだか全部が夏って感じだった。
nb「なにしてんの」
dt「ん?」
振り返ると翔太。
手にはいつの間にか小さいスコップを持っていた。
dt「それどっから手に入れたの笑」
nb「佐久間が持ってきてた」
dt「ふふっ、さすがだね笑」
翔太がそのまま隣へ座る。
nb「暇だわ。」
dt「泳いできなよ笑」
nb「焼けたくねぇもん。」
そう言いながら、
無言でもくもく砂を掘り始める。
dt「……なに作ってるの?」
nb「城」
dt「え」
nb「砂の城」
dt「……ふはっ」
思わず吹き出す。
nb「なに笑ってんだよ」
dt「いや、翔太が砂のお城作ってるの面白くて笑」
nb「うるせぇ」
でも手は止まらない。
妙に真剣。
dt「…こういうの凝るタイプだよね」
nb「やるならちゃんとやりたい」
dt「あははっ」
dt「昔もそうだったもんね笑」
その時。
mm「……何してるんですか」
後ろから声。
目黒だった。
nb「見りゃ分かるだろ」
mm「……砂のお城?」
dt「翔太めっちゃ真剣なの笑」
mm「ふふっ」
目黒も少し笑う。
nb「お前もやれよ」
mm「え、俺もですか?」
nb「人数いた方がデカくなるだろ」
dt「なにそれ笑」
でも目黒も自然と座り込む。
気づけば、
3人で砂を触っていた。
mm「ここ掘った方がよくないですか?」
nb「あー……確かに」
dt「じゃあ私こっち固める!」
無言の時間。
でも不思議と居心地がいい。
波の音だけが静かに響く。
sk「おーい!!なにしてんのー?」
佐久間が走ってくる。
sk「うわ砂の城じゃん!!」
ru「え、ガチで作ってる笑」
kj「しかもクオリティ高ない!?」
ab「翔太こういうの本気出すタイプなの?笑」
fk「職人いて草」
iw「城主は誰なんですか?笑」
dt「翔太です」
nb「違ぇわ」
mm「でも翔太くん中心に作ってるじゃないですか。」
nb「……まぁ」
少し照れくさそうに砂を整える翔太。
dt「ふふっ」
その横顔を見て、
なんだか懐かしい気持ちになる。
昔もこうやって、
一緒にお城作ってたなぁって。
mm「あ、涼華さんそこ崩れそうです」
dt「え!?」
慌てて押さえる。
でもバランスが崩れて、
砂がぱらっと落ちた。
dt「あーー!!」
nb「だから言ったのに」
mm「ふはっ笑」
dt「笑わないでよ〜!」
3人で顔を見合わせて笑う。
その光景を少し離れた場所から見ていたふっかが、
fk「……なんかめちゃくちゃ青春してるな」
ab「うん笑」
iw「いい空気だね」
夕陽が少しずつ海を染め始める。
騒がしくて、
平和で、
心地いい時間だった。
たくさん笑って、たくさん遊んで、
気づけば太陽は少しずつ傾き始めていた。
オレンジ色が海に反射して、
昼間とは違う柔らかい空気が流れている。
sk「……もう夕方!?」
ru「早すぎない〜?」
kj「体感2時間くらいやねんけど!?」
ab「それは言い過ぎ笑」
みんな砂浜へ座り込む。
海ではしゃぎ回っていたせいで、
身体がじんわり重い。
dt「……楽しかったぁ」
ぽつりと零す。
その瞬間、
nb「楽しそうだったな」
dt「え」
隣を見る。
翔太が砂浜へ座ったまま、
ぼんやり海を見ていた。
dt「そうかな」
nb「おう。ガキみたいにずっと騒いでた」
dt「それは翔太もじゃん!」
nb「俺は普通」
dt「絶対嘘」
思わず笑う。
すると、
mm「確かに翔太くん楽しそうでしたよ」
反対側へ目黒が座る。
nb「……お前まで何」
mm「だって本当ですし笑」
海風がふわっと吹く。
昼間より少し涼しい。
その空気が、
終わりが近いって教えてくるみたいだった。
dt「……帰りたくないなぁ」
気づけば、
そんな言葉が漏れていた。
一瞬静かになる。
でも次の瞬間。
sk「分かるーー!!!」
kj「まだ泊まれる気しかしない!!」
ru「あと3日は遊べる!!」
fk「お前ら元気すぎ笑」
iw「でもほんとあっという間だったね」
ab「また来たいな〜」
その言葉に、
みんな自然と頷く。
dt「……また来たいね」
小さく呟く。
すると。
nb「来ればいいじゃん」
翔太が当たり前みたいに言った。
mm「今度はもっと長く泊まりたいですね」
dt「……うん」
胸の奥が少し温かくなる。
“また”がある。
そう思えることが、
なんだか嬉しかった。
その時。
sk「あーー!!」
突然佐久間が立ち上がる。
sk「砂の城崩れてるぞ!!!」
振り返る。
さっきみんなで作った砂のお城。
波が少しずつ近づいて、
端っこが崩れ始めていた。
kj「うわほんまや!!」
ru「やばいやばい!!」
nb「……そりゃいつかは崩れるだろ。」
翔太が立ち上がる。
mm「補強します?」
dt「やりたーい!!」
結局またみんなで集まって、
崩れかけた砂のお城を直し始める。
sk「ここもっと高くしよう!!」
ab「佐久間雑だって!!笑」
fk「ラウール砂かけんな!!」
iw「もう収拾つかないね笑」
騒がしい声。
笑い声。
沈みかけの夕陽。
dt「……ふふっ」
やっぱり、
終わってほしくないなって思った。
気づけば、
砂のお城は最初よりさらに大きくなっていた。
sk「すごくない!?!?」
kj「いやガチで城やんこれ笑」
ru「写真撮ろ写真!!」
ab「はいはい並んで〜!」
みんな砂浜へ集まる。
康二がスマホを構えながら、
kj「はいチーズーー!!」
シャッター音。
その瞬間まで、
ずっと笑っていた。
でも。
iw「そろそろ戻ろっか。」
その一言で、
少しだけ空気が静かになる。
空を見上げると、
夕陽はもうかなり低くなっていた。
ab「電車の時間もあるしね」
sk「えーーー……」
ru「帰りたくなーい……」
fk「駄々こねる年齢じゃないのよ笑」
dt「……」
なんとなく海を見る。
波の音。
潮の匂い。
裸足に触れる砂。
今日一日の全部が、
もう終わっちゃうみたいだった。
mm「荷物まとめます?」
目黒が自然にクーラーボックスを持ち上げた。
dt「あ、私持つよ」
mm「いいですよ。これ思いんで。」
dt「……ありがとう」
みんなでパラソルを畳んで、
荷物をまとめて、
海の家のシャワーへ向かう。
sk「砂やばい!!靴の中まで入ってる!!」
ru「俺も〜!!」
kj「ラウール砂かけすぎなんやって!!」
騒がしい声がずっと響いてる。
シャワーを浴びて、
着替えて、
海から戻ってくる頃には、
空はすっかり夕暮れ色だった。
dt「……終わっちゃったね」
ぽつりと呟く。
すると隣で、
mm「寂しいですか?」
dt「……ちょっとね」
mm「俺もです」
静かな声。
その少し後ろから、
nb「また来ればいいだろ」
翔太が当たり前みたいに言う。
dt「……ふふ、そうだね」
その言葉だけで、
少しだけ寂しさが和らいだ気がした。
コテージへ戻る道。
夕陽が長い影を作る。
みんな疲れてるはずなのに、
最後まで笑い声は途切れなかった。
コテージへ戻ると、
みんな一気に疲れが出たみたいにソファへ倒れ込んだ。
sk「……むり……体力ゼロ……」
ru「佐久間くんさっきまで元気だったじゃん笑」
kj「海ってほんま体力持ってかれるな〜……」
ab「でも楽しかったね」
iw「うん。めちゃくちゃ夏した感じ」
fk「青春ってやつ?笑」
その言葉に、
なんとなくみんな笑う。
窓の外はもう薄暗くなっていて、
海の音だけが静かに聞こえていた。
dt「……」
その景色をぼんやり見つめる。
楽しかった分、
終わるのが少し寂しい。
nb「何ぼーっとしてんの」
dt「んー……なんか終わっちゃうなぁって」
翔太が隣へ座る。
nb「まぁ1泊2日だしな」
dt「あっという間だったね」
nb「だな」
短い返事。
でも、
その声は少し優しかった。
その時。
mm「涼華さん」
振り返ると、
目黒がペットボトルを差し出してきた。
mm「スポドリ飲みます?」
dt「あ、ありがとう」
受け取る。
冷たくて気持ちいい。
nb「……俺のはないんですかー」
mm「翔太くんは自分でどうぞ?」
nb「は?」
dt「ふふっ」
また2人が軽く言い合ってる。
でもその空気がすごく自然で、
なんだか嬉しくなった。
ab「そろそろ電車の時間逆算しないとだね」
iw「あ、確かに」
kj「帰り支度もしなあかんやん〜」
sk「やだーー帰りたくないーー!!」
fk「佐久間うるさい笑」
ru「でも分かる〜……」
少しずつ、
帰る準備の空気になっていく。
それがなんとなく切なくて、
胸がきゅっとした。
dt「……」
すると。
nb「また来年も来ればいいじゃん」
dt「え?」
翔太がスマホをいじりながら、
当たり前みたいに言う。
nb「…別に今年だけって決まってねぇだろ」
mm「確かに。またみんなで来たいですね」
ab「いいね〜!」
kj「次は2泊3日くらいしたい!」
sk「賛成ーー!!」
一気にまた賑やかになる。
dt「……ふふっ」
終わりじゃない。
また続いていく。
そう思えたら、
少しだけ寂しさが薄れた気がした。
窓の外では、
夕暮れの海が静かに揺れていた。
それぞれ部屋へ戻って、
帰る準備を始める。
バッグの中へ荷物を詰めながら、
dt「……なんか早いなぁ」
ぽつりと呟く。
つい昨日来たばっかりなのに。
もう帰る時間。
ベッドの上には、
翔太から借りたパーカーが置かれていた。
dt「……」
そっと持ち上げる。
まだ少し潮の匂いと、
翔太の柔軟剤の香りが残っていた。
dt「(……なんか返しづらい)」
そんなことを思ってる自分に、
少しだけ笑ってしまう。
荷物をまとめ終わって、
部屋を出る。
廊下へ出た瞬間。
nb「うわ」
dt「わっ!?」
ちょうど翔太と鉢合わせた。
nb「びっくりした……」
dt「それこっちの台詞なんだけど笑」
翔太はもう着替え終わっていて、
髪も少し乾いていた。
dt「あ、これ」
dt「いや洗って返すね?」
nb「別にいーよ。」
dt「私がそうしたいの」
nb「ふーん。そ。」
dt「……ありがとね」
nb「ん」
短いやり取り。
でも、
その空気が妙に落ち着く。
その時。
mm「あ、涼華さん」
後ろから目黒が来る。
mm「準備終わりました?」
dt「うん、今ちょうど終わったとこ」
mm「なら荷物下持って行きますよ」
dt「え、大丈夫だよ!?」
mm「でも重そうですし」
dt「ありがとう…」
みんな荷物を持って、
コテージの外へ出る。
さっきまでいた海が、
少し遠くに見えた。
sk「……ほんとに帰るんだぁ」
ru「寂しいね〜……」
ab「忘れ物ない?」
iw「切符ちゃんと持った?」
kj「俺多分砂も持って帰ってるわ。」
fk「なんだよそれ笑」
最後まで賑やか。
でもその騒がしさが、
なんだか愛おしかった。
dt「……また来ようね」
自然と零れる。
すると、
nb「だから来るって」
mm「次はもっと早く海入りましょうね」
2人とも、
当たり前みたいに笑った。
その瞬間、
胸の奥がじんわり温かくなった。
駅までの道を、
みんなで並んで歩く。
さっきまで海にいたせいか、
アスファルトの熱さが少し不思議だった。
sk「あーー焼けたわ!!」
ru「佐久間くん真っ赤だよ笑」
kj「絶対あとでヒリヒリするやつやん」
ab「ちゃんと保湿しなよ〜?」
iw「阿部ママ出てる笑」
相変わらず賑やかな会話。
でも、
どこかみんな疲れていて、
テンションも少し落ち着いていた。
dt「……」
駅が近づく。
それだけで、
旅行が本当に終わる感じがした。
ふと、
手に持った切符が風で揺れる。
その瞬間。
nb「危な」
dt「え?」
翔太がさっと手を伸ばして、
飛びそうになった切符を掴んだ。
dt「あ、ごめん、ありがとう」
nb「ぼーっとしすぎ」
dt「してないし…」
nb「してた」
少し笑う翔太。
その横顔を見ていたら、
胸がなんだかくすぐったくなった。
すると反対側から、
mm「涼華さん、こっち歩いた方が安全ですよ」
dt「え?」
目黒が車道側へ回る。
自然すぎて、
一瞬気づかなかった。
dt「……ありがと」
mm「いえ」
nb「……」
翔太がじっと目黒を見る。
mm「なんですか」
nb「いや別に」
dt「ふふっ」
またそんな顔してる。
でも、
前みたいにピリついてない。
その空気がなんだか嬉しかった。
駅へ着くと、
夕方のホームには帰宅する人たちが並んでいた。
電車が来る音。
風。
遠くのアナウンス。
旅行帰り特有の、
少し気の抜けた空気が漂っている。
sk「座れるかな〜!?」
ru「座りたい〜……」
kj「俺もう足限界やねんけど笑」
ab「海ではしゃぎすぎなんだよ笑」
ガタン。
ちょうど電車がホームへ滑り込んできた。
ドアが開く。
みんなで乗り込む。
dt「……わ」
思ったより空いていた。
ab「よかった、座れそう!」
sk「やったーー!!」
みんなが自然と席へ向かう。
その流れで、
気づけば私は翔太と目黒の間に座っていた。
dt「……」
なんか、
変に意識してしまう。
左には翔太。
右には目黒。
でも2人とも特に気にした様子もなく、
疲れたみたいに座席へ身体を預けていた。
電車がゆっくり動き出す。
窓の外。
夕暮れの景色が流れていく。
その光が、
車内をオレンジ色に染めていた。
続く▶︎
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