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「宏斗がいれば…俺はもう何もいらない」
夕日が差し込む放課後の教室…。俺の頬に手を添え、逃がさないように包み込まれた。そして、そのままゆっくりと唇が重なった。
風になびかれる白銀の髪がシトラスの香りを運ぶ。
「どこにも行かないで」
そう、俺を苦しいほど抱きしめたのは、少女漫画の世界のヒーローだった。
体重を掛けるほど、深くなるキスから必死に逃れようとする__が、
「り…っ…」
「_____絶対に離さない」
かつて、完璧に設計されたヒーロー様を狂わせたのは、別世界から迷い込んできた異物であった。
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