テラーノベル
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コロッカラカラッ
「あ、あの!」
後ろから声をかけられた
「どしましたか?」
「これ、おとしてたよッ!」
そう言って、水筒を差し出された
「…….えッ?」
慌てて後ろの風呂敷を下ろして広げた
…..ない
確かにそこに僕の水筒が無かった
「あいがと、ござます!」
「どいたしましてッ!こんどは、きつけてね!ニコッ」
「うんっ!」
僕と同じくらいの小さな男の子
その子の勇気に僕は心がなんだか暖かくなった
そんな事があってから2年後
過去のことなんてすっかり忘れてた
「どぉ?にぁう?」
学生服を親に見せびらかす
「うん!似合ってるよ!」
「さすがお兄ちゃん!かっこいいね!」
最近、僕に妹が生まれた
ちいさなちいさな体で、今を一生懸命生きようとしてる
そんな姿がかわいい子だ。
そして今日は、僕の小学校の入学式
僕は今日小学校に入学する
学校なんて初めてだから、すごく楽しみ
はじめましてな人が多くて、とても緊張した
でも、1人だけ見たことある子がいた
「…..あれッ?」
どこで見たことあるんだろ?
いつ見たんだろ?
入学式の間、ずっとそればっかり考えてた
そして、思い出した
2年前、僕の水筒を拾ってくれた男の子
あの子だと分かった
その時には、式は終わっていた
僕とあの子は同じクラスだった
あの時の、あの子と同じように勇気を振り絞って声をかけた
「ね、ねぇねぇ!」
「どーしたの?」
「前、ありがと!」
「前?なーに?」
「すいと、拾ってくれたの」
すると、あの子は何かを思い出したっていう顔をした
「あ!前の!」
「うん!そーだよ!」
「同じクラスなんだね!」
「うん!」
「お名前なーに?」
「僕、村田光逸!」
「こういちくん?」
「うん!お名前何?」
「僕は、柳田勇樹!」
「ゆうきくん!」
なんだか、彼にぴったりの名前だった
「こういちくん!お友達なろ!」
「うん!僕もゆうきくんと友達なりたかった!」
あぁ、神様ありがとう
こんな子と合わせてくれたこと、とても感謝しています。
コメント
2件
一次創作? 増やして大丈夫?