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それからの日々はとても楽しい物だった
毎日ゆうきくんと遊んで、充実していた
ゆうきくんは、人気者だ
いっつも周りには人がいる
それでもゆうきくんはずっと僕と仲良くしてくれた
「こういちくん!あそこいこ!」
「あ、うん!」
そうやって手を引いて走ってくれる
それが僕には凄く嬉しかった
幾年も時が過ぎ、僕らも大きくなった
小5あたりになるとゆうきの活発な性格はより一層目立ってきた
あとゆうきは凄く運動神経がいい
なにかにつまづいても空中で回転して着地を出来るくらいにはいい
対して僕はダメダメだった
体育の授業なんて大っ嫌いだ
どれほどどれほど頑張ってもどうしてもみんなには負けてしまう
どんなに早く走ってもいつもドベ
みんなにバカにされてばっかり
いつも、ゆうきが守ってくれていた
ゆうきと居る日々はすっごく楽しいんだ
どれほどたくさんの人が周りにいても
その誰よりも僕と仲良くしてくれる
不釣り合いなことくらい分かってる
でも仲良くしてくれることがとても嬉しい
僕の学校は小中一貫校だ。
だから中学校からの子は数人来たけどそれ以外メンバーは変わらなかった
小学校から一緒の人達は僕とゆうきの仲を知っていたからとやかく言わなかったけど
新しく入ってきた人達からは正反対な僕らの仲が納得いかなかったらしい
ある時、ゆうきにこんなお誘いがかかった
「なぁ!ゆうき?」
「ん?どーした?」
「俺らと一緒に遊ばねぇ?こんな地味男と一緒にいても楽しくねぇだろ?笑」
「だれが地味男なの?」
「そこのこうだい?ってやつ笑」
その時、ゆうきは目を丸くし、次に眉をひそめた
「こうだいは別に地味じゃないけど?」
「いや、地味だろ笑」
「じゃ、どこが?」
「自分の意見だって言わねぇし、運動だって下手っぴ笑そんなやつより俺らつるんだほうが楽しいと思うけど?」
「申し訳ないけど、俺はこうだいといる方が楽しいから遠慮しとくよ」
「だよな!笑……ってえ?」
「聞こえなかった?遠慮しとくよ。まぁ、こうだいも一緒だと言うなら話は別だけど」
「なんでそんなやつと!?」
「こうだいって、意外と面白いぜ?自分の意見だってちゃんと持ってるし伝えてくれる。しかもその意見って俺らにはない発想でさ、すっごく面白いんだ」
「そう、か」
「そーだよ!1度話してみ?おもろいから」
そう言ってくれたこと、僕をバカにする言葉に反論してくれたこと、僕にとってはこれ以上ないほど嬉しいことだった
「2人とも、一緒に遊ばねぇ?」
「う、うん!」
「もちろん!」
ゆうきには人をひとつにまとめる力がある
そして人のために怒ることが出来る
誰よりも明るく、そして誰よりも真面目
人がやりたがらない仕事も率先してやる優しさもあるんだ
そんなゆうきが僕は大好きだ
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